北海道恵庭市北部、北広島市との市境にも近い島松地区。
その玄関口となっているのが、JR千歳線「島松駅」です。
札幌方面と千歳・新千歳空港方面を結ぶ千歳線の駅として、地域住民の通勤・通学を長年支えてきました。
現在の駅舎を見ると、大きな緑色の「島松駅」の文字と、壁面に並ぶ特徴的なブロックが印象的です。
華やかな新駅とは違い、長い時間この地域を見守ってきたことを感じさせる駅舎ですが、実は島松駅はいま、大きな節目を迎えています。
2026年は島松駅が開設されてから100周年。
さらに駅周辺では、新たな複合施設の建設など再整備も進んでいます。
今回は街角タイムスが実際に島松駅を訪れ、現在の駅の様子と100年の歴史、そして今後大きく変わっていく駅前について紹介します。
JR島松駅とは?
島松駅は、北海道恵庭市島松仲町1丁目にあるJR北海道・千歳線の駅です。
住所は北海道恵庭市島松仲町1丁目1-1。JR北海道の資料でもこの所在地が確認できます。
現在は恵み野駅と北広島駅の間に位置し、島松地区の鉄道交通の中心となっています。
恵庭市の資料によると、現在の恵庭市に鉄道が通ったのは1926年(大正15年)。それまで舟運などに頼っていた人や物の流れは、鉄道の開通によって大きく変化しました。
2026年に島松駅は100周年
そして2026年、島松駅は開設から100周年を迎えました。
恵庭市では2026年8月21日に「島松駅開設・島松市街開基100周年記念碑除幕式」が島松駅前ロータリーで行われています。
現地にも、
「島松市街開基100周年 島松駅開駅100周年」
と書かれた記念の幟が掲げられていました。

100年という数字を知ってから駅舎を見ると、普段何気なく利用する駅の見え方も少し変わります。
※のぼりを反対から撮影してしまいました。すいません。
島松駅のレトロな駅舎を見てみる
現在の島松駅で特に目を引くのが、正面の駅名表示です。
白い壁に立体的な緑色の文字で、
「島松駅」
と大きく掲げられています。
その下には長方形のブロックが規則的に並ぶ壁があり、現代の駅舎とはまた違った独特の雰囲気があります。

周辺の再整備が進む一方、この昔ながらの駅舎は今の島松駅らしさを強く感じられる部分です。
今回訪れた際にも、真新しく整備された駅前空間と、歴史を感じる駅舎が隣り合っている光景が印象に残りました。
島松駅はバリアフリー化されている
古い駅舎というと階段が多いイメージがありますが、島松駅ではバリアフリー化が進められてきました。
JR北海道は2019年12月から国・恵庭市と協力して島松駅のバリアフリー化工事を進め、2023年1月7日から改札内エレベーターの使用を開始しました。
整備内容には、
- エレベーター2基
- スロープ
- 多機能トイレ
- 警告・誘導ブロック
- 旅客通路や上家の整備
などが含まれています。
昔ながらの駅舎を残しながら、利用しやすい駅へと改善されているわけです。
島松駅前広場も再整備された
駅舎だけでなく、島松駅前も以前から段階的に整備が進められてきました。
恵庭市は「駅を中心とした安全・安心な持続可能なまちづくり」を目標として、島松駅東口の駅前広場や道路などを整備しています。
実際に駅前へ行ってみると、屋根付きの歩行空間が設けられ、バスが乗り入れる駅前広場もきれいに整備されていました。

駅は鉄道だけでなく、バスや徒歩などをつなぐ島松地区の交通拠点として整備されていることが分かります。
島松駅の隣に複合施設「しまのわ」が誕生予定
現在の島松駅周辺で最も大きな変化が、駅に隣接して建設されている島松地区複合施設です。
取材時には駅のすぐそばで工事が進められており、仮囲いには完成予想図も掲示されていました。

恵庭市が進めるこの施設は、
「島松地区の中心として、多世代が集い、憩い、交流できる『にぎわい拠点』」
をコンセプトとしています。
2026年6月には施設の愛称が、「しまのわ」に決定しました。
応募総数は950件。その中から「しまのわ」が最優秀賞として選ばれています。
「しまのわ」には何ができる?
公開されている計画では、「しまのわ」には図書交流スペースや屋内運動スペースなどが設けられる予定です。
恵庭市は施設整備の考え方として、
「つなぐ&むすぶ」
「地域の居場所」
「新鮮&新しい」
という3つの方向性を掲げています。
駅を利用する人だけでなく、子どもから高齢者まで地域の人が日常的に集まれる場所を目指していることが特徴です。
「電車に乗るためだけの駅前」から「人が集まる駅前」へ。
島松駅前そのものが大きく変わろうとしています。
「しまのわ」は2027年3月オープン予定
恵庭市の最新情報では、島松地区複合施設「しまのわ」は2027年3月のオープン予定です。
今回の取材写真は、完成前の2026年時点の島松駅周辺を記録したものになります。
完成後には、現在の工事中の写真と比較すると面白いでしょう。
街角タイムスとしても、「しまのわ」完成後に再取材してこの記事へ写真を追加する価値があります。
今後は島松駅の東西をつなぐ整備も
島松駅周辺の変化は「しまのわ」だけではありません。
恵庭市では2026年度から2030年度までの5年間を対象に、島松駅周辺で
「駅を中心とした安心とにぎわいのあるまちづくり」
を進めています。
今後、自由通路や自転車駐車場などの整備も計画されています。
島松駅周辺は一度に完成するのではなく、数年間をかけて少しずつ新しい姿へ変わっていくことになります。
島松駅の駅設備
JR北海道の2026年8月時点の案内では、島松駅には駅係員が配置され、以下の設備があります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 路線 | JR千歳線 |
| 所在地 | 北海道恵庭市島松仲町1丁目1-1 |
| みどりの窓口 | 7:00~17:00 |
| 指定席券売機 | なし |
| 話せる券売機 | あり |
| エレベーター | あり |
| バリアフリー対応 | あり |
JR北海道の駅案内では、島松駅のみどりの窓口は7:00~17:00と案内されています。営業時間などは変更される場合があるため、利用前にJR北海道公式情報を確認してください。
島松駅横の駐車場は工事の影響に注意
島松駅周辺には「島松駅横駐車場」もありますが、現在は「しまのわ」の建設工事に伴って状況が変わっています。
恵庭市によると、工事期間中は建設作業スペース確保のため、駐車台数が従来のおよそ半分まで減少しています。
複合施設完成後についても、以前の約8割程度の台数になる見込みです。
そのため、車で島松駅を利用する場合は最新の駐車場状況を確認したほうがよいでしょう。
島松駅前は地域イベントの舞台にもなる
島松駅前は交通拠点だけではなく、島松地区のイベント会場としても使われています。
過去には島松駅前通りを会場に「しままつ鳴子まつり」が開催され、YOSAKOIソーランや郷土芸能のすずらん踊りなどが披露されてきました。
また、島松駅前ロータリーでは島松納涼盆踊りも行われています。
つまり島松駅は、日常の通勤・通学だけでなく、島松地区の人が集まる場所としての役割も担っています。
「しまのわ」が完成すれば、この地域拠点としての性格はさらに強くなりそうです。
島松駅から旧島松駅逓所へ行くなら?
島松という名前を聞いて、歴史好きの人なら思い浮かべるのが国指定史跡「旧島松駅逓所」でしょう。
ただし、旧島松駅逓所はJR島松駅のすぐ隣にある施設ではありません。
旧島松駅逓所は島松駅から離れた場所にあり、クラーク博士の「Boys, be ambitious」、寒地稲作を成功させた中山久蔵、明治天皇の北海道巡幸などに関わる北海道史上重要な場所です。
島松周辺を巡るなら、
JR島松駅 → 旧島松駅逓所
という流れで、現在の島松と開拓期の島松をあわせて見るのもおすすめです。
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100年の歴史から次の100年へ向かう島松駅
2026年に開設100周年を迎えたJR島松駅。
現地には今も昔ながらの駅舎が残り、大きな緑色の「島松駅」の文字が利用者を迎えています。
一方、そのすぐ隣では新しい複合施設「しまのわ」の建設が進み、自由通路など駅周辺のさらなる整備も計画されています。
今回現地を歩いて感じたのは、島松駅がちょうど、
「100年続いた駅」から「次の100年の地域拠点」へ変わる途中にある
ということです。
レトロな駅舎と最新の駅前整備が同時に見られるのは、まさに今ならでは。
2027年3月に「しまのわ」がオープンすると、駅前の景色はさらに大きく変わるでしょう。
街角タイムスでは、完成後の島松駅周辺も改めて取材したいと思います。
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