北海道江別市の石狩川沿いにある「江別河川防災ステーション」。
名前からは防災に関する施設を想像しますが、実際に訪れてみると、北海道の歴史が好きな方にもぜひ足を運んでほしい場所でした。
その理由が、館内に展示されている外輪船「上川丸(かみかわまる)」です。
上川丸は、かつて石狩川を航行していた蒸気船。漫画『ゴールデンカムイ』にも登場する船で、施設内には実物大のレプリカが展示されています。
今回、街角タイムス北海道取材部では、江別河川防災ステーションの建物や駐車場、館内展示、上川丸を実際に見学してきました。
この記事では、現地で撮影した写真とともに、施設の見どころや上川丸の歴史、営業時間、アクセスなどを紹介します。
- 江別河川防災ステーションとは?無料で見学できる防災・歴史施設
- 駐車場は広く、車でも訪れやすい
- 平常時と災害時で役割が変わる施設
- 敷地内には「重兵衛渡し」の史跡案内もある
- 館内へ|1階には案内・物産販売、2階には歴史展示室
- 外輪船「上川丸」の実物大レプリカがすごい!
- 上川丸とは?石狩川の物資輸送を支えた蒸気船
- ゴールデンカムイファン必見!上川丸は作品に登場する船
- 2階展示室では石狩川と江別の歴史が学べる
- 売店や休憩コーナーもある
- 江別河川防災ステーションの営業時間・入館料
- 江別河川防災ステーションへのアクセス
- 江別市のほかの観光スポットも現地取材しています
- 江別河川防災ステーションのよくある質問 FAQ
- まとめ|ゴールデンカムイファンにも訪れてほしい江別の歴史スポット
江別河川防災ステーションとは?無料で見学できる防災・歴史施設

江別河川防災ステーションは、北海道江別市大川通にある施設です。12号線沿いにあって一度は見たことがある方も多いのではないでしょうか
大きなガラス張りの建物が特徴で、石狩川と千歳川の合流地点に近い場所に建っています。
もともとは洪水などの災害に備え、水防活動や資器材の備蓄などを行うために整備された施設です。
平常時は一般に開放され、石狩川の歴史や防災について学べる展示施設として利用されています。
そして、入館料は無料。
上川丸のレプリカや2階の歴史展示室も、無料で見学できます。
駐車場は広く、車でも訪れやすい

今回、車で現地を訪れると、建物の前には広い駐車場が整備されていました。
写真のとおり、駐車区画が横に長く並んでいます。
取材時は写真に写る範囲で空き区画が多く見られましたが、これは訪問した時間帯の状況です。朝10時に行ったのでまだガラガラでした。
イベント開催時などには利用状況が変わる可能性があります。
駐車場の利用や進行方向については、現地の案内に従ってください。
平常時と災害時で役割が変わる施設

敷地内には「江別河川防災ステーション」と書かれた大きな案内板も設置されていました。
案内板には、平常時と災害時の施設の使われ方が図で示されています。
平常時は市民が利用できる施設ですが、災害時には水防活動や資器材の活用など、防災の拠点としての役割を担います。
普段は展示施設として利用できる建物も、いざというときには地域を守るための施設になるということです。
なお、江別市公式サイトでは、水害を除く災害時の避難所としての役割も説明されています。
洪水時の避難先については、江別市の最新の避難情報や指定避難所の案内を確認してください。
敷地内には「重兵衛渡し」の史跡案内もある

建物の周辺を歩いていると、「史跡 重兵衛渡し」と書かれた説明板がありました。
かつて、この周辺では船を使って川を渡る交通が行われていました。
現在は橋を使って簡単に川を渡れますが、道路や橋が整備される前には、渡し船が人や物を運ぶ重要な交通手段だったことが分かります。
江別河川防災ステーションは、こうした川と人々の暮らしの歴史を感じられる場所でもあります。
館内へ|1階には案内・物産販売、2階には歴史展示室

建物の入口はガラス張りで、内部の様子が見える造りになっています。
取材時には、入口付近に避難場所の表示や施設利用についての案内がありました。

入口付近には、フロアごとの案内図もありました。
案内板には、1階のインフォメーションホールや水防倉庫、2階の展示室・休憩コーナーなどが示されています。
また、屋上展望デッキについては「夏季のみ」と表示されていました。
今回は屋上の利用状況までは確認していないため、利用を希望する場合は事前確認をおすすめします。
そして、今回の取材で最も印象に残ったのが、館内に展示されている大きな船でした。
外輪船「上川丸」の実物大レプリカがすごい!

江別河川防災ステーションの大きな見どころが、外輪船「上川丸」です。
ゴールデンカムイを見ていた私は興奮しました。
上川丸は、明治時代から昭和初期にかけて石狩川を航行していた蒸気船です。
現在、館内には当時の姿を再現した実物大のレプリカが展示されています。
写真では大きさが伝わりにくいかもしれませんが、実際に近くで見ると、かなり迫力があります。
しかも、ただ船体を展示しているのではなく、建物の吹き抜け部分を使って船を見られるようになっています。
2階からは船体の横や上部を間近で観察できます。
大きな外輪が上川丸の特徴

上川丸で特に目を引くのが、船の側面にある巨大な外輪です。
外輪船とは、船体の左右などに設置された水車のような車輪を回し、水をかくことで進む船です。
江別市の公式資料によると、上川丸は石炭を燃やして発生させた蒸気の力で外輪を回していました。
現在の船とは異なる仕組みですが、当時の石狩川では、こうした船が物資の輸送を支えていたのです。
操舵室や船室の造りも再現

船体を見て歩くと、上部には木造の操舵室があります。
窓の奥には大きな舵輪も見えました。
現在の船と比べると、木材を多く使った昔の船らしい造りが印象的です。

船首側へ回ると、船体の形や外側の構造も確認できます。
大きなガラス窓の向こうには、現在の石狩川周辺の風景が広がっています。
かつて実際にこの川を船が行き来していたと考えると、目の前の展示がより興味深く感じられます。

船体には、木製の引き戸や船室の一部も再現されていました。
窓枠や床板まで木で造られていて、昔の船の雰囲気を感じます。
今回は見学できる位置から船室の内部を撮影しました。
上川丸とは?石狩川の物資輸送を支えた蒸気船

上川丸は、1889年(明治22年)から1935年(昭和10年)まで石狩川で活躍した外輪船です。
かつての石狩川は、人や物資を運ぶ重要な交通路でした。
江別から石狩川の上流地域へ生活物資を運び、上流地域からは農産物や木材などを江別へ運んでいました。
現在は車や鉄道による輸送が中心ですが、道路や鉄道が十分に整備されていなかった時代には、川を利用した輸送が重要だったのです。
館内には、昔の石狩川を行き来していた船や舟運の様子を紹介する写真も展示されています。
上川丸の実物大レプリカとあわせて見ることで、当時の川と人々の暮らしをより具体的に想像できます。
ゴールデンカムイファン必見!上川丸は作品に登場する船
ここで、ぜひ紹介しておきたいことがあります。
実は、この上川丸は、野田サトル氏の漫画『ゴールデンカムイ』にも登場する船なのです。
『ゴールデンカムイ』は、明治時代末期の北海道を舞台にした作品。
作品には北海道の実在する土地や歴史的な建物、交通手段なども登場します。
そのひとつが、石狩川を航行していた外輪船「上川丸」です。
作品に登場する船の実物大レプリカを、江別市で見学できるというわけです。
作者やアニメ声優のサイン色紙も
江別市の公式サイトによると、施設内には作者・野田サトル氏のサイン色紙も展示されています。
さらに、アニメ版で杉元佐一を演じた小林親弘氏、アシㇼパを演じた白石晴香氏のサイン色紙も案内されています。
今回の現地取材でも、『ゴールデンカムイ』に関するグッズなどが数多く展示されている様子を確認しました。
関連展示の写真も撮影しましたが、この記事ではあえて掲載していません。
どのような展示があるのかは、ぜひ現地で確認してみてください。
作品を読んでから訪れると、上川丸を見る楽しみがさらに増えるのではないでしょうか。
※関連展示の内容や配置は変更される場合があります。
ゴールデンカムイの聖地巡礼スポットとしてもおすすめ
北海道には、『ゴールデンカムイ』に登場する場所や、作品の時代背景につながる歴史施設が各地に残されています。
江別河川防災ステーションも、そのひとつとして訪れてみたい場所です。
特に、実物大の上川丸を間近で見られる点は大きな魅力です。
街角タイムス北海道では、今後『ゴールデンカムイ』に関連する北海道各地のスポットを現地取材でつなぐ、聖地巡礼ガイドの制作も予定しています。
江別河川防災ステーションについても、今後の聖地巡礼コンテンツで詳しく紹介していきます。
2階展示室では石狩川と江別の歴史が学べる

上川丸のほかにも、江別河川防災ステーションには見どころがあります。
2階の展示室では、石狩川と江別の町の歴史を紹介しています。
昔の写真や資料、ジオラマなどが並んでおり、上川丸が活躍していた時代の様子も知ることができます。
今回の取材では、実際に展示室に入り、資料や模型を見学してきました。
昔の江別の町並みを再現したジオラマ

展示室には、昔の江別の様子を再現した大きなジオラマもありました。
小さな建物が細かく配置され、川や橋、当時の町並みが表現されています。
江別市の公式資料によると、展示室には明治末期から大正初期の江別港周辺や、明治41年ごろの網場を再現したジオラマがあります。
網場とは、川を利用して運ばれてきた木材を集める場所のことです。
こうした展示を見ると、江別の町が石狩川と深く関わりながら発展してきたことが分かります。
石狩川の治水と歴史を紹介する展示

展示室には、石狩川の歴史をまとめた大きな年表もありました。
昔の写真や地図とともに、石狩川の変遷や治水工事の歴史などが紹介されています。
現在の石狩川は大きな堤防などで整備されていますが、昔から同じ姿だったわけではありません。
川と人々の暮らしの関係を学べることも、防災ステーションならではの特徴です。
売店や休憩コーナーもある
江別河川防災ステーションには、展示のほかに売店や休憩コーナーも設けられています。
1階に江別の観光や物産の紹介・販売、2階に休憩コーナーがあります。
今回は商品の購入や飲食はしていないため、実食レビューなどはありません。
飲食や買い物を目的に訪れる場合は、施設全体の開館時間と各店舗の営業状況が異なる可能性があるため、最新情報を確認しておきましょう。
江別河川防災ステーションの営業時間・入館料
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 施設名 | 江別河川防災ステーション |
| 所在地 | 北海道江別市大川通6 |
| 開館時間 | 9:00〜18:30 |
| 入館料 | 無料 |
| 休館日 | 毎週月曜日(祝日の場合は翌日) |
| 年末年始休館 | 12月29日〜1月3日 |
| 駐車場 | あり |
| 電話番号 | 011-381-9177 |
| 主な展示 | 上川丸実物大レプリカ、石狩川歴史展示、ジオラマ、防災関連展示 |
| 公式サイト | https://www.city.ebetsu.hokkaido.jp/soshiki/chisui/337.html |
上川丸や歴史展示室は無料で見学できます。
ただし、施設利用条件や展示内容が変更される場合があるため、訪問前には最新の公式情報をご確認ください。
江別河川防災ステーションへのアクセス
江別河川防災ステーションは、石狩川沿いの江別市大川通にあります。
国道12号を江別市内から岩見沢方面へ進み、新江別橋を渡ってすぐ右手に位置しています。
公共交通機関を利用する場合、江別市の公式案内では以下のアクセスが紹介されています。
- JR江別駅から徒歩約15分
- 中央バス「東光町入口」停留所から徒歩約6分
車で訪れる場合は、建物前に駐車場があります。
江別市のほかの観光スポットも現地取材しています
街角タイムス北海道では、江別市内のさまざまな施設を実際に取材しています。
江別市内で買い物やグルメを楽しみたい方は、ゆめちからテラスの現地取材記事も参考にしてください。
また、屋外の散策やスポーツ施設に興味がある方には、野幌総合運動公園の現地取材記事もおすすめです。
江別市全体の観光情報は、江別市の観光ガイドで紹介しています。
江別河川防災ステーションのよくある質問 FAQ
Q1. 江別河川防災ステーションの入館料はいくらですか?
入館料は無料です。外輪船「上川丸」の実物大レプリカや2階の歴史展示室などを無料で見学できます。
Q2. 江別河川防災ステーションの営業時間は?
9:00〜18:30です。月曜日は休館日ですが、月曜日が祝日の場合は翌日が休館になります。年末年始も休館です。
Q3. ゴールデンカムイに登場する船はありますか?
はい。漫画『ゴールデンカムイ』に登場する外輪船「上川丸」の実物大レプリカが展示されています。
Q4. 上川丸は本物の船ですか?
当時使われていた船そのものではなく、歴史的な外輪船の姿を再現した実物大のレプリカです。
Q5. ゴールデンカムイ関連の展示もありますか?
江別市公式サイトでは、作者・野田サトル氏やアニメ声優のサイン色紙が案内されています。今回の取材時にも作品関連の展示を確認できました。展示内容は変更される場合があります。
Q6. 江別河川防災ステーションには駐車場がありますか?
はい。敷地内に駐車場があります。今回の取材でも建物前の広い駐車場を確認しました。
Q7. 子どもと一緒に見学できますか?
一般に公開されている施設で、船の実物大レプリカや歴史展示などを見学できます。防災施設でもあるため、見学可能な範囲や現地の注意事項を守って利用しましょう。
Q8. 館内で食事はできますか?
江別市公式サイトでは、2階の休憩コーナーで軽食などが提供されると案内されています。店舗の営業状況は訪問前に確認してください。
まとめ|ゴールデンカムイファンにも訪れてほしい江別の歴史スポット
今回、江別河川防災ステーションを訪れて、最も印象に残ったのは外輪船「上川丸」の大きさでした。
昔の船を再現した展示と聞くと、小さな模型を想像するかもしれません。
しかし、ここに展示されているのは実物大のレプリカです。
巨大な外輪や木造の操舵室、船室の造りまで間近で観察できるのは興味深い体験でした。
しかも、この上川丸は『ゴールデンカムイ』にも登場する船。
作品のファンなら、実際に足を運んで見ておきたい場所ではないでしょうか。
今回は『ゴールデンカムイ』に関する展示の写真は掲載しませんでしたが、館内には作品に関連する展示もありました。
ぜひ現地で実際に確認してみてください。
もちろん、作品を知らない方にとっても、石狩川の舟運や江別の歴史を学べる施設として楽しめます。
そして、これだけの展示を無料で見学できることも大きな魅力です。
江別市の観光スポットを巡る際には、ぜひ候補に入れてみてください。
取材・撮影:街角タイムス北海道取材部
江別市には、このほかにもレンガ建築、酪農の歴史、神社、石狩川、自然、公園など多くの見どころがあります。街角タイムス北海道取材部が実際に巡ったスポットを「江別市観光ガイド」でまとめています。
→ 江別市観光ガイド|実際に歩いたレンガ・酪農・歴史・自然・おすすめスポット
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※本記事は現地で撮影した写真と江別市の公式公開情報をもとに制作しています。施設の営業時間や展示内容は変更される場合があります。

