北海道三笠市幌内町にある「三笠鉄道村」。
かつて北海道の石炭産業を支えた幌内鉄道の歴史を伝える施設で、蒸気機関車やディーゼル機関車、客車、貨車など、数多くの鉄道車両が保存されています。
街角タイムス北海道取材部では、2026年10月2日に三笠鉄道村を訪れました。
訪問したのは、10月3日・4日に開催される「秋の三笠鉄道村まつり」の前日。会場ではテントなどが設置され、翌日からのイベントに向けた準備が進んでいました。
今回は、三笠市内の3施設を巡れる共通入館券を利用し、有料の鉄道記念館も見学しています。
ただし、この記事に掲載する写真は、無料で見学できた場所で撮影したものを中心にしています。有料エリアで撮影した展示写真は掲載していません。
現地では迫力のある保存車両だけでなく、駐車場付近に並ぶ小さな炭鉱用車両も発見しました。
この記事では、三笠鉄道村の歴史や見どころ、入館料、共通券、駐車場、冬季休館などを、現地取材の写真とともに紹介します。
三笠鉄道村とは?北海道の鉄道発祥の歴史を伝える場所
三笠鉄道村は、北海道の鉄道の歴史を伝える保存施設です。
北海道で最初の鉄道として知られる官営幌内鉄道は、1880年に小樽の手宮と札幌の間で開業し、その後、1882年に幌内まで線路が延びました。
石炭を運ぶことは、当時の北海道の産業にとって重要な役割を果たしていました。
現在の三笠鉄道村は、そうした鉄道の歴史を後世に残すため、1987年に開設された施設です。
三笠鉄道村には、三笠鉄道記念館のある「幌内ゾーン」と、クロフォード公園などを含む「三笠ゾーン」があります。
今回は幌内ゾーンを中心に取材しました。
入口で三笠鉄道村の看板を確認
現地に到着すると、「三笠鉄道村・鉄道記念館」と書かれた大きな看板が目に入りました。

まずは案内図で展示場所を確認
施設内には案内図が設置され、鉄道記念館や保存車両、駐車場などの位置を確認できます。
鉄道車両が広い範囲に展示されているため、初めて訪れる際は案内図を見てから歩くと便利です。

見どころ① 屋外に並ぶ歴史ある鉄道車両
三笠鉄道村を歩いていて、まず驚いたのが展示車両の多さです。
機関車だけでなく、線路の上には貨車や特殊な作業車両なども並んでいました。
車両が置かれた線路の周囲を歩くと、鉄道が走っていた時代の風景を想像できます。
黄色い大型機械を載せた車両
屋外でひときわ目立っていたのが、黄色い大型機械を載せた車両です。
三笠鉄道村の公式紹介によると、これは鉄道事故などの際に車両を吊り上げるために使われた「ソ81」という操重車と、長い資材を運ぶ「チキ6147」という貨車の組み合わせです。
一般の旅客列車とは違い、鉄道を維持するための作業車両にも、それぞれ重要な役割があったことがわかります。

赤いディーゼル機関車と客車
続いて、赤いディーゼル機関車と客車が並ぶ場所へ。
近くで見ると機関車の車体は大きく、線路や周囲の景色と一緒に撮影すると存在感が際立ちます。

別の場所では、赤い車両と小さなトンネルのような構造物も確認できました。

見どころ② 機関庫には蒸気機関車や電気機関車が並ぶ
今回の取材で特に印象的だったのが、円形の建物に大きな扉が設けられた機関庫です。
扉の奥には複数の機関車が並び、屋外の車両とはまた違った雰囲気がありました。
三笠鉄道村の公式サイトによると、機関庫には蒸気機関車「C12 2」「59609」、電気機関車「ED76 505」、ディーゼル機関車「DD13 353」が展示されています。
ピンク色の電気機関車「ED76 505」
機関庫で目を引いたのが、ピンク色の車体をした電気機関車「ED76 505」です。
正面に取り付けられた2つの前照灯や、角張った車体の形が印象的でした。

大きな蒸気機関車「59609」
黒い蒸気機関車「59609」も展示されています。
正面から見ると大きな円形のボイラーが目立ち、いかにも蒸気機関車らしい重厚な姿です。
写真では伝えきれないほどの存在感がありました。

小型の蒸気機関車「C12 2」
さらに、蒸気機関車「C12 2」も見学できました。
同じ蒸気機関車でも、それぞれ大きさや形が異なることがわかります。

機関車の運転機器も興味深い
機関車の運転に関係する機器を撮影した写真では、たくさんのレバーや計器、配管が確認できます。
現在の列車とは違う機械の構造を見ると、かつての鉄道運転がどのようなものだったのか興味が湧きます。

また、機器の構造や操作を説明する展示も確認しました。

※掲載写真は取材当日に見学できた範囲で撮影したものです。立ち入り可能な場所は現地の案内に従ってください。
見どころ③ 駐車場付近にも古い炭鉱用車両があった
今回、もう一つ印象に残ったのが、駐車場付近の保存車両です。
三笠鉄道村の周辺を歩いていると、線路の上に小さな古い車両が並んでいました。
最初は「古い電車だろうか」と思いましたが、一般的な旅客列車とはかなり違う形をしています。
三笠鉄道村には、かつて炭鉱で使われた小型の電気機関車や人を運ぶ車両なども保存されています。
石炭の町・三笠らしい展示です。
緑色の細長い車両
駐車場の近くには、緑色に塗装された細長い車両が連なっていました。
車体には年季を感じさせる傷みがあり、長く使われてきたことを思わせます。
未だにこの車両の名前がわからず。知っている方がいましたら教えてくださーい!

小型の電気機関車も並ぶ
さらに、黒い小型の電気機関車も確認できました。
三笠鉄道村の公式展示一覧には、坑外用8トン電気機関車が2両掲載されています。
実物を目にすると、石炭を運ぶ鉄道には大きな機関車だけでなく、こうした小型の車両も必要だったことが想像できます。

第2駐車場の案内も確認
当日は、第2駐車場を案内する看板も設置されていました。イベント時は混雑します。
周辺には保存車両が並んでおり、駐車場付近も鉄道遺産を感じられる場所になっています。


なお、展示車両の周囲は舗装されていない場所もあります。足元に気をつけ、柵やロープを越えずに見学してください。
10月2日は秋の三笠鉄道村まつりの準備中だった
今回訪れた2026年10月2日は、「秋の三笠鉄道村まつり」の前日でした。
翌10月3日(土)・4日(日)にイベントを控え、敷地内にはテントやステージ設備などが準備されていました。
実際にイベントが開催されている様子ではありませんが、準備が進む会場を見ることができたのも、今回ならではの取材でした。

なお、2026年の秋まつりは終了しています。
開催内容や前日の取材の様子は、別記事にまとめています。
三笠鉄道記念館の有料エリアも見学した
今回の取材では、屋外展示だけでなく、入館料が必要な三笠鉄道記念館も見学しました。
利用したのは、三笠市内の3つの施設に入館できる共通入館券です。
館内には幌内鉄道の歴史や、明治から昭和にかけて使われていた鉄道資料、模型などが展示されています。
ただし、今回は有料エリアで撮影した展示写真の掲載を控えています。
ここでは、実際に共通券を使って入館したことと、公式案内で確認できる施設情報を紹介します。
3施設共通入館券は一般750円
共通入館券の対象となるのは、次の3施設です。
- 三笠鉄道記念館
- 三笠市立博物館
- 三笠市文化芸術振興促進施設「ciel」
一般料金は750円、小・中学生は350円です。
それぞれ個別に入館するより料金を抑えられるため、三笠市内の文化施設を複数巡る場合に便利です。

三笠鉄道村の料金・営業時間・休館日
鉄道記念館の入館料
| 区分 | 料金 |
|---|---|
| 一般 | 530円 |
| 小・中学生 | 210円 |
| 3施設共通券・一般 | 750円 |
| 3施設共通券・小・中学生 | 350円 |
| SL S-304号乗車 | 1回300円 |
| ミニ新幹線乗車 | 1回300円 |
※鉄道記念館公式サイトの掲載情報に基づきます。団体料金や運行日などは公式サイトをご確認ください。
基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 施設名 | 三笠鉄道村・三笠鉄道記念館 |
| 所在地 | 北海道三笠市幌内町2丁目287 |
| 開館時間 | 9:00~17:00 |
| 休館日 | 月曜日(祝日の場合は翌平日) |
| 冬季休館 | 10月16日~翌4月15日 |
| 電話番号 | 01267-3-1123 |
| 駐車場 | あり |
| 公式サイト | https://mikasa-railway.com/ |
※2026年11月現在、鉄道記念館は冬季休館期間中です。
10月2日の現地では冬季休館の案内を確認
取材時には、鉄道記念館の休館日を知らせる掲示板も確認しました。
そこには10月16日から翌年4月15日まで冬季休館となる旨が記されていました。

寒さの厳しい北海道では、屋外型の観光施設は季節によって利用状況が変わります。
訪問前には、公式サイトで開館日や車両の運行状況を確認してください。
SL S-304号にも乗れる?運行日は要確認
三笠鉄道村では、実際に走る蒸気機関車「S-304号」に乗車できる体験もあります。
※10年くらい前に乗ったことがありますが写真はありませんでした。
三笠鉄道村の公式サイトでは、土曜・日曜・祝日を中心に運行すると案内されています。
ただし、運行時期や時間は変更される可能性があります。
今回の取材では乗車体験を行っていないため、乗車した感想については紹介していません。
SLに乗ることを目的に訪れる場合は、事前に最新の運行予定を確認することをおすすめします。
キッチンポロナイなどの施設も
現地では、「キッチンポロナイ」と書かれた車両も確認しました。
三笠鉄道村では、食堂車を活用した飲食施設が紹介されています。
公式案内では土曜・日曜・祝日やイベント開催日を中心に営業する施設となっています。
今回の訪問では飲食を利用していないため、メニューや味についての評価は控えます。

周辺の炭鉱遺産もあわせて訪れたい
三笠鉄道村のある幌内地区には、鉄道だけでなく石炭産業の歴史を伝える場所も残っています。
旧幌内炭鉱変電所
かつて炭鉱に電力を供給していた歴史的建造物です。
街角タイムス北海道取材部では実際に現地を訪れ、建物の内部を見学する機会にも恵まれました。
三笠市立博物館
アンモナイトなどの化石や、炭鉱の歴史、当時の暮らしを知ることができる博物館です。
三笠鉄道記念館とあわせて訪れることで、鉄道が石炭を運ぶ役割を担っていた時代を、より立体的に理解できます。
三笠鉄道村のよくある質問(FAQ)
Q. 三笠鉄道村の入館料はいくらですか?
三笠鉄道記念館の一般入館料は530円、小・中学生は210円です。屋外にも保存車両がありますが、見学できる範囲は現地の案内に従ってください。
Q. 駐車場はありますか?
あります。今回の取材では第2駐車場の案内も確認しました。イベント開催時は案内に従って駐車してください。
Q. 3施設共通券は利用できますか?
はい。三笠鉄道記念館、三笠市立博物館、文化芸術振興促進施設cielを利用できる共通券があります。一般750円、小・中学生350円です。
Q. 三笠鉄道村にはどんな鉄道車両がありますか?
蒸気機関車の59609やC12 2、電気機関車のED76 505、ディーゼル機関車、客車、貨車、炭鉱用の小型車両などが保存されています。
Q. SLに乗ることはできますか?
運行日に蒸気機関車S-304号への乗車体験ができます。運行日や運行時間は公式サイトで確認してください。
Q. 冬でも見学できますか?
三笠鉄道記念館は10月16日から翌4月15日まで冬季休館となります。春の再開情報は公式サイトで確認してください。
まとめ|三笠鉄道村は北海道の鉄道と炭鉱の歴史を感じられる場所
2026年10月2日、三笠鉄道村を現地取材しました。
この日は翌日から開催される秋まつりの準備が進んでいましたが、保存車両の展示もしっかり見ることができました。
特に印象に残ったのは、機関庫に並ぶ迫力ある蒸気機関車と電気機関車、そして駐車場付近に残された小型の炭鉱用車両です。
大きな機関車だけでなく、石炭を運ぶために働いた小さな車両も残されている。
そこに、三笠という町の歴史が表れているように感じました。
かつて石炭を運んだ幌内鉄道。その歴史を今に伝える三笠鉄道村は、鉄道ファンだけでなく、北海道の産業や地域の歴史に関心がある方にも訪れてほしい場所です。
次に三笠を訪れるときは、鉄道村を出発点に、周辺の炭鉱遺産も一緒に巡ってみてはいかがでしょうか。
現地取材・撮影:街角タイムス北海道取材部
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公式・参考情報
※本文の現地描写は取材当日の状況です。料金、開館日、車両運行、見学可能エリアなどは変更される場合があります。

