北海道三笠市にある「新桂沢ダム」を現地取材しました。
三笠市といえば、炭鉱や化石の町として知られていますが、桂沢地区には北海道有数の規模を持つ巨大なダムがあります。
今回、実際に現地を訪れて驚いたのは、何といってもダムの大きさでした。
展望スペースから見下ろすと、巨大なコンクリートの壁が斜面に沿って広がり、その高さと迫力に圧倒されました。
さらに、ダムの上を通り、管理支所にも足を運びました。
管理支所では職員の方から三笠市のダムについて話を聞くことができ、「新桂沢ダム」と、現在建設中の「三笠ぽんべつダム」のダムカードをそれぞれ1枚ずつ受け取りました。
駐車場は広く、取材を終えて帰ろうとしたときには、ほかの観光客も訪れていました。
今回の訪問で、ダムは単なる土木施設ではなく、景観を楽しみながら地域の歴史や防災について学べる場所なのだと感じました。
この記事では、現地で撮影した写真とともに、新桂沢ダムの見どころ、ダムカードの入手方法、駐車場、アクセス、見学時の注意点などを紹介します。

街角タイムス北海道取材部撮影 2026年9月撮影
新桂沢ダムとは?2024年に完成した三笠市の巨大ダム
新桂沢ダムは、北海道三笠市桂沢にある重力式コンクリートダムです。
石狩川水系の幾春別川に設けられ、2024年3月31日に完成しました。
もともとこの場所には、1957年(昭和32年)に完成した桂沢ダムがありました。
桂沢ダムは北海道初の本格的な多目的ダムとして知られています。
その後、洪水調節や水の利用に関する機能を強化するため、既存の桂沢ダムを11.9mかさ上げし、新桂沢ダムとして整備されました。
新たに別の場所へダムを造ったのではなく、既存のダムを活用しながら規模を大きくした点が特徴です。
新桂沢ダムの大きさ
国土交通省北海道開発局の公表資料による新桂沢ダムの規模は、次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ダム名 | 新桂沢ダム |
| 所在地 | 北海道三笠市桂沢 |
| 河川 | 石狩川水系幾春別川 |
| 形式 | 重力式コンクリートダム |
| 完成年月日 | 2024年3月31日 |
| 堤高 | 75.5m |
| 堤頂長 | 397m |
| かさ上げした高さ | 11.9m |
| 総貯水容量 | 約1億4,730万㎥ |
| 管理者 | 国土交通省北海道開発局 |
総貯水容量は、従来の桂沢ダムと比較して約1.6倍になりました。
新桂沢ダムは何のために造られた?
新桂沢ダムには、洪水を調節するだけでなく、複数の役割があります。
主な役割は、下流域の洪水被害を軽減すること、水道用水や農業用水、工業用水を確保すること、河川の流れを維持すること、水力発電に利用することです。
普段は静かに水をたたえていますが、地域の暮らしや産業を支える重要な施設でもあります。

新桂沢ダムに到着|案内看板と広い駐車場
今回、新桂沢ダムを訪れると、道路沿いにはダム管理支所への案内看板が設置されていました。
看板には、道道116号やダム管理支所までの方向と距離が表示されています。
初めて訪れる人にとって、こうした案内があると場所を確認しやすいと思います。

駐車場は広く、車で訪れやすい印象
現地には、白線で駐車区画が示された舗装済みの駐車場がありました。
今回訪れた際はスペースに余裕があり、車を停めやすい印象でした。
周囲には山々が広がり、空が大きく見える開放的な場所です。
取材を終えて帰ろうとしたころには、ほかの観光客も訪れていました。
正直なところ、訪れる前はダムを見に来る人がどれほどいるのか想像できませんでした。
実際にほかの来訪者を見かけて、ダム見学を楽しむ人もいるのだと感じました。
ただし、これは今回の訪問時の様子であり、常に混雑しているという意味ではありません。

実際に新桂沢ダムを歩いてみた
新桂沢ダムの魅力は、遠くから巨大な堤体を眺めるだけではありません。
現地で歩ける範囲からは、ダムの上部や桂沢湖、周囲の山々など、さまざまな景色を見ることができました。
ダムの上に続く長い通路
新桂沢ダムの上部には、まっすぐに伸びる舗装された通路があります。
現地の案内に従って進むと、その長さを実感できます。
新桂沢ダムの堤頂長は397m。
写真で見ると平坦な道ですが、実際に歩いてみると、これほど大きな施設の上にいるのだと感じられます。

桂沢湖と山々が広がる景色
ダムの上から水面を見ると、周囲の山々に囲まれた桂沢湖が広がっていました。
取材日は青空が見え、雲が水面に映る場面もありました。
ダムの巨大さに圧倒される一方で、水面や山々を眺めていると、自然の中を歩いているような気持ちにもなります。

下を見下ろすと巨大なコンクリートの斜面
今回の取材で、特に印象に残ったのがダムの下流側です。
上から見下ろすと、コンクリートの斜面がはるか下まで続いていました。
その先には、管理用の施設や道路が見えます。
写真でも大きさは伝わりますが、実際に目の前に立つと、堤高75.5mという数字以上の迫力を感じました。

※写真撮影は安全柵の内側から行い、身を乗り出さないようにしましょう。
新桂沢ダムの竣工記念プレートも確認
ダムの上には「新桂沢ダム」と記された竣工プレートが設置されていました。
プレートには「令和六年三月竣工」と記されています。
国土交通省の資料では、正式な完成日は2024年3月31日とされています。
現地でこうしたプレートを見ると、つい最近完成したダムであることを改めて実感できます。

新桂沢ダム管理支所へ|職員の方からダムについて話を聞く
今回の取材では、ダムを眺めるだけでなく、管理支所にも足を運びました。
現地の案内看板には管理支所への方向や距離が示されています。
管理支所は、ダムの運用や水位管理などを行う施設です。

管理支所にはダムの資料や展示があった
訪問した際、施設内にはダムの建設や仕組みを紹介する展示がありました。
壁には説明パネルが並び、室内には地域の地形を紹介する大きな地図も設置されていました。
窓からはダムの建造物や山々が見えます。
普段は、ダムを見ても、その構造や管理方法まではなかなか意識しないものです。
こうした展示を見ることで、目の前の大きなコンクリート施設が、どのような役割を持っているのか理解しやすくなります。

管理施設の職員の方から三笠のダムの話を聞けた
今回、管理支所では職員の方から三笠市のダムについてお話を聞くことができました。
新桂沢ダムだけでなく、現在建設が進められている別のダムについても知るきっかけになりました。
実際に職員の方と話ができたことで、今回の取材は、単に景色を見て帰るだけではないものになりました。
ダムを支える人々が日々の管理を行っていることにも、目を向ける機会になったと思います。
新桂沢ダムでダムカードを2種類もらった!
今回の取材の楽しみの一つが、ダムカードです。
管理支所で受け取ることができたのは、次の2種類でした。
- 新桂沢ダム
- 三笠ぽんべつダム(建設中)
三笠ぽんべつダムのカードには、完成予想図が使われています。
つまり、今回訪れた完成済みの新桂沢ダムと、これから完成する三笠ぽんべつダムの両方を、カードで知ることができるのです。

ダムカードの配布場所と入手方法
国土交通省北海道開発局では、2024年4月から、新桂沢ダムと三笠ぽんべつダム(建設中)の2種類のカード配布を案内しています。
主な配布場所は、新桂沢ダム管理支所と幾春別川ダム建設事業所です。
2024年の公式発表では、新桂沢ダム管理支所での配布時間は9:00~17:00(土日祝日を含む)と案内されていました。
ただし、配布日時や対応方法は変更されることがあります。現在の配布状況は、訪問前に管理支所へ確認すると安心です。
なお、ダム管理支所と幾春別川ダム建設事業所は異なる場所にあります。訪問先を間違えないようにしましょう。
三笠ぽんべつダムは現在建設中
三笠ぽんべつダムは、新桂沢ダムとともに「幾春別川総合開発事業」の一環として整備が進められているダムです。
2026年度の北海道開発局の工事予定でも、堤体の工事や関連工事が案内されています。
新桂沢ダムが水を貯めて洪水調節や水の供給などを担うのに対して、三笠ぽんべつダムは洪水調節を主な目的とする流水型のダムです。
完成前のダムカードを手にすることができるのも、現在進んでいる事業を知る楽しみの一つです。
駐車場から管理支所までのルートと注意点
新桂沢ダムには、見学用の展望スペースや管理支所への案内があります。
現地には案内図や距離を示す看板も設置されていました。

ダム上部の通行には徐行の案内があり、管理支所へ向かう車もあります。
歩行する際は、周囲の車両に注意してください。
また、通行できる場所と管理用施設の立入禁止区域は区別されています。
現地の案内に従い、許可されていない場所へ入らないようにしましょう。
カタツムリを発見|ダム周辺の自然も印象的
新桂沢ダムは、山々に囲まれた自然豊かな場所にあります。
今回、帰り道ではカタツムリも見つけました。
巨大なコンクリートのダムを見学した後に、小さな生き物に目を向けるというのも、何だか印象に残る出来事でした。
ダムの迫力だけでなく、周辺の自然にも目を向けると、違った発見があるかもしれません。

新桂沢ダムは熊の出没にも注意
新桂沢ダム周辺では、熊への注意も必要です。
今回の取材では、現地に「熊出没注意」と書かれた看板がありました。
看板があるからといって、取材時に熊を目撃したわけではありません。
しかし、山に囲まれた場所であることを考えると、安全への備えは欠かせません。

訪問する際には、次の点に気をつけたいところです。
- 熊の目撃情報や通行規制を事前に確認する
- 人のいない山林や立入禁止区域には入らない
- 食べ物やごみを屋外に放置しない
- 天候が悪い日や視界の悪い時間帯の散策は慎重に判断する
- 現地の管理者が設置した注意看板に従う
ダム見学を楽しむためにも、安全を優先しましょう。
新桂沢ダムのアクセス・駐車場・基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名称 | 新桂沢ダム |
| 所在地 | 北海道三笠市桂沢 |
| 完成 | 2024年3月31日 |
| 管理者 | 国土交通省北海道開発局 |
| 堤高 | 75.5m |
| 堤頂長 | 397m |
| 主な見どころ | 巨大な堤体、桂沢湖、ダム上部の景観、管理支所の展示 |
| 駐車場 | あり。取材時は舗装された駐車スペースを確認 |
| ダムカード | 新桂沢ダム、三笠ぽんべつダム(建設中)の2種類を現地で入手 |
| トイレ | 設備の利用可能時間などは未確認 |
| 管理支所電話 | 01267-6-8272 |
車でのアクセス
新桂沢ダムは、三笠市中心部から桂沢方面へ向かった場所にあります。
国土交通省の案内では、道央自動車道三笠ICから車で約20分が目安とされています。
道路沿いには新桂沢ダムへの案内があり、現地でも管理支所への方向を確認できます。
ただし、山間部に位置するため、降雪・凍結や道路工事によって交通状況が変わることがあります。
訪問前には最新の道路情報を確認してください。
駐車場について
今回、現地では舗装された駐車場を確認しました。
白線で区画が示されており、取材時は余裕を持って駐車できる状態でした。
一方、管理支所付近にも車両の出入りがあるため、見学の際には現地の案内に従ってください。
路上駐車は避け、通行の妨げにならないようにしましょう。
ダムカードを受け取りたい場合
ダムカードを目的に訪れる場合は、新桂沢ダム管理支所の配布情報を事前に確認することをおすすめします。
カードの配布が一時休止される場合や、施設側の都合で対応できない場合もあります。
新桂沢ダムの眺望だけを楽しむ場合と、管理支所でカードを受け取りたい場合では、事前に確認する内容が異なります。
新桂沢ダムについてのよくある質問(FAQ)
Q. 新桂沢ダムはいつ完成しましたか?
2024年3月31日に完成しました。旧桂沢ダムを11.9mかさ上げして整備されたダムです。
Q. 新桂沢ダムの高さは何mですか?
高さは75.5m、堤頂長は397mです。重力式コンクリートダムに分類されます。
Q. 新桂沢ダムに駐車場はありますか?
あります。今回の取材では舗装された駐車場を確認しました。ただし、駐車可能な場所は現地の案内に従ってください。
Q. 新桂沢ダムではダムカードをもらえますか?
今回の取材では、新桂沢ダム管理支所で「新桂沢ダム」と「三笠ぽんべつダム(建設中)」の2種類を受け取りました。配布状況は訪問前に公式情報を確認してください。
Q. 三笠ぽんべつダムは完成していますか?
2026年現在、建設工事が進められています。新桂沢ダムとは別のダムです。
Q. ダムの上を歩くことはできますか?
今回の取材では、現地の案内に従ってダム上部の通路を歩くことができました。ただし、通行規制や工事の状況によって利用できる範囲が変わる可能性があります。
Q. 新桂沢ダムの周辺には熊がいますか?
周辺には「熊出没注意」の看板が設置されていました。今回の取材では熊を目撃していませんが、山間部のため注意が必要です。
Q. 新桂沢ダムの見学はどのくらい時間がかかりますか?
展望スペースからの見学だけか、ダム上部を歩くか、管理支所に立ち寄るかによって異なります。今回の取材時間は計測していないため、実測の所要時間としては案内していません。
まとめ|新桂沢ダムは想像以上に迫力のある場所だった
今回、北海道三笠市にある新桂沢ダムを現地取材しました。
実際に訪れて、まず驚いたのがその大きさです。
高さ75.5mの巨大な堤体を上から眺めると、写真で見るだけでは分からない迫力がありました。
一方、ダムの上から見る桂沢湖や周囲の山々は静かで、美しい景色が広がっていました。
管理支所では職員の方から三笠市のダムについて話を聞き、2種類のダムカードも受け取ることができました。
帰り道にはカタツムリを見つけ、現地では熊出没注意の看板も確認しました。
ダムの規模、地域を支える役割、現地で働く人々、周辺の自然。
一度訪れただけでも、さまざまな発見がありました。
また、取材を終えたころには、ほかの観光客も訪れていました。
今回の訪問で、ダムを見に行くという楽しみ方もあるのだと実感しました。
巨大なダムを自分の目で見て、その大きさを体感する。
新桂沢ダムは、三笠市の歴史や自然だけでなく、北海道のインフラを知るうえでも興味深い場所でした。
なお、この日の帰り道には、三笠市弥生地区で赤い屋根が連なる古い住宅も見つけました。
後から調べてみると、それはかつて炭鉱で働く人々が暮らしていた炭鉱住宅でした。
新桂沢ダムを取材したことが、もう一つの三笠の歴史に出会うきっかけにもなったのです。
街角タイムス北海道では、これからも現地を実際に訪れ、北海道の地域に残る歴史や風景を記録していきます。
取材・撮影:街角タイムス北海道取材部
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参考資料
※ダムの規模・完成日・役割・建設状況は公式資料に基づいています。現地の景観、駐車場の様子、管理支所での体験、ダムカードの受け取り、熊の注意看板、カタツムリの発見は現地取材に基づいています。

