札幌市厚別区、JR厚別駅から徒歩約5分の場所に鎮座する「信濃神社(しなのじんじゃ)」。長野県の諏訪地方から厚別へ入植した人々が、故郷の諏訪大社から御分霊を迎えたことに始まる神社です。
木々に包まれた参道の先には神明造の社殿があり、駅に近いとは思えないほど落ち着いた空気が流れています。厚別の開拓史と深く結びつき、現在も厚別区と白石区川下地域の総鎮守として親しまれています。
この記事では、2026年7月に実際に参拝した様子と公式資料をもとに、信濃神社のご利益、御朱印、由緒、境内の見どころ、例大祭、駐車場、JR厚別駅・新札幌駅からのアクセスを写真付きで紹介します。

信濃神社(札幌・厚別)の基本情報
まずは、住所や御祭神、例祭日、アクセスなどを一覧で確認します。
| 名称 | 信濃神社(しなのじんじゃ) |
|---|---|
| 住所 | 〒004-0054 北海道札幌市厚別区厚別中央4条3丁目3番3号 |
| 電話番号 | 011-892-3085 |
| 御祭神 | 建御名方富命、八坂刀売命、上毛野君田道命 |
| 例祭日 | 9月15日 |
| 境内社 | 牛頭天王社(御祭神:素盞嗚命) |
| 社殿 | 神明造 |
| 御朱印 | 社務所で対応。受付状況・初穂料は参拝時に確認 |
| 駐車場 | あり(無料)。混雑時は現地案内に従って利用 |
| 電車でのアクセス | JR厚別駅から徒歩約5分/地下鉄新さっぽろ駅から徒歩約20分 |
※御朱印の受付時間や授与方法、祭事の時間、駐車場の利用条件は変更される場合があります。確実に受けたい授与品や祈祷がある場合は、事前に神社へご確認ください。
信濃神社とは|諏訪大社ゆかりの厚別の氏神さま
信濃神社は、札幌市厚別区厚別中央に鎮座する神社です。札幌市厚別区の資料では、厚別区と白石区川下地域の総鎮守と紹介されています。
「信濃」という社名は、開拓に携わった人々の故郷である信濃国、現在の長野県に由来します。故郷で広く崇敬されていた諏訪大社の御分霊を迎え、厳しい開拓に向き合う人々の心のよりどころとして祀ったのが始まりです。
現在も周辺には信濃小学校、信濃中学校、信濃公園など「信濃」の名が残っています。信濃神社は、地域名と厚別の歩みを今に伝える存在でもあります。

信濃神社の由緒と歴史

上諏訪からの入植と小さな祠が始まり
北海道神社庁によると、1881年(明治14年)、河西由造が長野県上諏訪から30戸の入植者とともに厚別へ入り、厚別中央・西部・川下で開墾に励みました。
翌1882年(明治15年)には諏訪大社から御分霊を奉戴し、小さな祠を建てて祀ったとされています。札幌市の地域史では創祀を「明治16年ごろ」としており、資料によって年の表記にわずかな違いはありますが、諏訪地方から来た開拓者が故郷の神さまを祀ったという経緯は共通しています。
1897年に社殿を建立、現在の社殿は1978年竣工
1897年(明治30年)、河西由造や地域の世話人たちにより社殿が建立されました。長い年月を経て老朽化したため、1978年(昭和53年)9月に現在の社殿が完成しています。
1944年(昭和19年)には旧旭町神社の御祭神である上毛野君田道命を合祀。1988年(昭和63年)には、諏訪大社から建御名方富命の妃神・八坂刀売命の御分霊を迎えました。現在は三柱の神さまが祀られています。
旧社殿は北海道開拓の村で保存
1897年に建てられた旧社殿は、現在「旧信濃神社」として北海道開拓の村に保存されています。建物は、正面の柱間が一つの「一間社流造」。信濃神社を参拝したあとに北海道開拓の村を訪れると、厚別の開拓と信仰のつながりをより立体的に感じられます。

信濃神社の御祭神とご利益
信濃神社には、諏訪信仰にゆかりの深い夫婦神を含む三柱が祀られています。
| 御祭神 | 読み方 | 由緒・信仰 |
|---|---|---|
| 建御名方富命 | たけみなかたとみのみこと | 諏訪大社の御祭神。開拓、産業、五穀豊穣、勝運などを願う信仰と結びつく神さま |
| 八坂刀売命 | やさかとめのみこと | 建御名方富命の妃神。夫婦神であることから、夫婦円満、縁結び、家庭円満、子授けを願う人々に信仰される |
| 上毛野君田道命 | かみつけのきみたみちのみこと | 1944年に旧旭町神社から合祀された、地域の歴史と結びつく神さま |
とくに建御名方富命と八坂刀売命は夫婦の神さまとして祀られているため、夫婦円満、縁結び、家庭円満、子授けを願って参拝する人がいます。また、開拓者が土地を切り開く際の守り神として祀った由緒から、仕事や事業の発展、五穀豊穣、日々の安全を願う参拝にもふさわしい神社です。
ご利益は一つに限定されるものではありません。まずは日頃の感謝を伝えたうえで、自分や家族の願いを丁寧にお祈りするとよいでしょう。
信濃神社の境内を現地写真で紹介
2026年7月に参拝した境内は、夏の緑に包まれていました。厚別駅や住宅街に近い立地ですが、鳥居をくぐると周囲の音がやわらぎ、落ち着いてお参りできます。
木立に包まれたまっすぐな参道
第一鳥居から社殿へ続く参道は、背の高い木々に囲まれています。参道沿いには石灯籠、狛犬、記念碑などが点在し、地域に長く守られてきた神社であることが伝わってきます。

神明造の社殿
参道の正面に立つ現在の社殿は、1978年に竣工した神明造です。参拝の際は鳥居の前で一礼し、参道の中央を避けて進み、手水で手と口を清めてから社殿へ向かいます。拝礼は一般的な「二礼二拍手一礼」です。

石灯籠・狛犬・記念碑
境内には複数の石灯籠や狛犬があり、建立年や奉納者の名から神社と地域の歩みを読み取れます。御鎮座百年を記念した碑もあり、信濃神社が厚別の開拓者とその子孫によって守り継がれてきたことを今に伝えています。
境内社の牛頭天王社
境内には、素盞嗚命(すさのおのみこと)を祀る牛頭天王社があります。
北海道神社庁札幌支部の2026年行事予定では、9月14日に牛頭天王祭が行われる予定です。本殿への参拝とあわせて、境内社にも静かにお参りしましょう。


札幌市の保存樹林に指定された境内
信濃神社の境内林は、1980年(昭和55年)に札幌市の保存樹林地に指定されました。春は桜、夏は深い緑、秋は紅葉が境内を彩り、野鳥も訪れます。参拝だけでなく、季節による景色の変化も見どころです。
信濃神社の御朱印
信濃神社の御朱印は、境内の社務所で受けられます。先に社殿へ参拝し、そのあとで御朱印をお願いするのが基本です。
- 授与場所:境内の社務所
- 受付時間:日によって変わるため現地または電話で確認
- 授与方法:状況により直書き・書き置きなど対応が変わる場合あり
- 初穂料:参拝時に確認
神職の方が祭典や祈祷などで不在の場合も考えられます。遠方から御朱印を目的に訪れる場合は、電話で対応時間を確認しておくと安心です。限定御朱印の有無や頒布期間についても、最新の案内を確認してください。
お守り・御祈祷について
お守りや神札などの授与品は社務所で確認できます。安産、初宮詣、七五三、厄祓い、家内安全、交通安全などの御祈祷を希望する場合は、受付の可否や予約方法、初穂料を事前に問い合わせておくとスムーズです。

信濃神社の例大祭|2026年は9月14日が宵宮、15日が本祭
信濃神社の例大祭は、毎年9月に行われる地域の大切な祭りです。北海道神社庁札幌支部が公開している2026年(令和8年)の日程は次のとおりです。
| 祭事 | 2026年の日程 |
|---|---|
| 宵宮祭 | 9月14日(月) |
| 例祭(本祭) | 9月15日(火) |
| 牛頭天王祭 | 9月14日(月) |
祭典の開始時刻、露店の出店、奉納行事、交通規制などの詳細は年によって変わります。例大祭に合わせて訪れる場合は、直前に神社や北海道神社庁札幌支部の最新情報を確認してください。祭礼日は駐車場や周辺道路の混雑が予想されるため、JR厚別駅から徒歩で向かう方法も便利です。
このほか、2026年5月15日には信濃神社春季例祭が予定されています。
初詣・どんど焼き・七五三で参拝する場合
信濃神社は、初詣や七五三など人生の節目にも地域の人々が参拝する神社です。年末年始や七五三の時期は、通常より境内や駐車場が混み合うことがあります。
初詣の授与所開設時間、古い神札・お守り・正月飾りの受け入れ、どんど焼きの日程や持ち込み可能品は、年によって変更される場合があります。ビニール、金属、ガラスなど神社で受け入れられない物もあるため、持参前にその年の案内を確認してください。
信濃神社の駐車場
信濃神社には、参拝者が利用できる無料駐車場があります。入口や駐車位置は現地の案内に従ってください。公式情報では駐車可能台数が明記されていないため、例大祭、初詣、七五三などの混雑期は満車になる可能性があります。
路上駐車や近隣施設への無断駐車は避け、混雑が予想される日は公共交通機関の利用がおすすめです。JR厚別駅から徒歩約5分なので、電車でも参拝しやすい立地です。
信濃神社へのアクセス
JR厚別駅から徒歩約5分
最寄り駅はJR函館本線の厚別駅です。駅から信濃神社までは徒歩約5分。初めて訪れる場合は、地図アプリで「信濃神社 札幌」または住所の「札幌市厚別区厚別中央4条3丁目3番3号」を指定すると、同名の神社との取り違えを防げます。
新札幌・新さっぽろ駅から徒歩約20分
JR新札幌駅、地下鉄東西線の新さっぽろ駅からは徒歩約20分です。新札幌周辺での買い物や散策と組み合わせることもできますが、冬季は積雪や路面状況により時間がかかるため、余裕をもって移動しましょう。
車で訪れる場合
カーナビには住所または電話番号「011-892-3085」を入力します。祭礼日や年末年始は周辺が混雑する場合があるため、現地の誘導や交通規制に従ってください。
信濃神社
信濃神社と一緒に巡りたい厚別のスポット
北海道開拓の村の「旧信濃神社」
北海道開拓の村には、1897年に建てられた信濃神社の旧社殿が保存されています。現在の信濃神社と旧社殿を同じ日に訪れると、明治期の開拓者が守り伝えた信仰の歴史をたどれます。
厚別山本公園
広い芝生や大型遊具、スケートパーク、パークゴルフ場などがある公園です。信濃神社とは目的の異なるスポットですが、厚別エリアを一日かけて巡る家族のお出かけ先として候補になります。
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信濃神社についてよくある質問
信濃神社の主なご利益は?
夫婦神の建御名方富命と八坂刀売命を祀ることから、夫婦円満、縁結び、家庭円満、子授けなどを願う参拝者がいます。開拓の守り神としての由緒から、仕事や事業の発展、五穀豊穣、日々の安全を祈る参拝にも適しています。
信濃神社の御朱印はどこで受けられる?
境内の社務所で受けられます。受付時間、直書き・書き置きの別、初穂料は参拝時に確認してください。確実に受けたい場合は、電話で事前に問い合わせると安心です。
無料駐車場はある?
参拝者用の無料駐車場があります。公式には収容台数が示されていないため、例大祭や初詣などの混雑時はJR厚別駅から徒歩での参拝も検討しましょう。
最寄り駅はどこ?
最寄り駅はJR函館本線の厚別駅で、神社までは徒歩約5分です。JR新札幌駅・地下鉄新さっぽろ駅からは徒歩約20分が目安です。
例大祭はいつ?
例祭日は9月15日です。2026年は9月14日に宵宮祭、9月15日に本祭が予定されています。開始時刻や露店などの詳細は、直前の公式案内をご確認ください。
まとめ|信濃神社は厚別の開拓史を今に伝える神社
札幌市厚別区の信濃神社は、長野県上諏訪から移り住んだ開拓者が、故郷の諏訪大社から御分霊を迎えたことに始まる神社です。夫婦神を含む三柱を祀り、夫婦円満や縁結び、家庭円満、子授け、産業発展などを願う人々に親しまれています。
JR厚別駅から徒歩約5分とアクセスしやすく、無料駐車場もあります。御朱印を受けたい方は社務所の対応時間を確認し、まずは落ち着いて社殿へお参りしましょう。木立に包まれた境内を歩きながら、厚別のまちを切り開いた人々の歴史にも目を向けてみてください。
※記事内の祭事日程は2026年8月時点の公開情報です。御朱印・授与品・御祈祷・行事・駐車場の最新情報は、参拝前に信濃神社へご確認ください。
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