熊本観光で、まず訪れておきたい場所といえば熊本城です。
今回は2026年1月上旬、JR熊本駅を出発し、桜の馬場 城彩苑にある「桜の小路」で熊本グルメを味わってから、熊本城の天守閣へ向かいました。
城内では、迫力ある石垣や復旧の様子、全国的にも珍しい「闇り通路」、熊本城の別名にもつながる大銀杏、天守閣最上階からの景色を見学。最後は、熊本城内に鎮座する加藤神社へと歩きます。
熊本駅から熊本城、加藤神社までを巡った順に紹介します。
熊本駅から観光スタート|巨大なくまモンがお出迎え

熊本の旅はJR熊本駅からスタートしました。ちなみにこの日は快晴。
新幹線のコンコースで出迎えてくれたのは、床から顔を出す巨大なくまモンです。
頭だけでも大人の背丈ほどあり、近くで見ると想像以上の大きさ。赤い頬と大きく開いた口が印象的で、熊本に到着したことを一目で実感できます。
巨大なくまモンは新幹線改札内にあるため、新幹線を利用する人は、改札を出る前に写真を撮っておきましょう。
【写真:熊本駅の巨大なくまモン】(2026年1月撮影)
熊本駅から熊本城周辺へは、市電や路線バスのほか、熊本城周遊バス「しろめぐりん」を利用できます。
市電の場合は「花畑町」または「熊本城・市役所前」で下車して徒歩約10分。熊本城と周辺施設をまとめて巡るなら、熊本駅から城彩苑や二の丸方面へ向かう「しろめぐりん」も便利です。
まずは桜の馬場 城彩苑「桜の小路」へ

熊本城に入る前に立ち寄ったのが、南口近くにある「桜の馬場 城彩苑」です。
城彩苑の中には、熊本の飲食店や土産店が並ぶ「桜の小路」と、熊本城の歴史を映像や展示で学べる「熊本城ミュージアム わくわく座」があります。
桜の小路は江戸時代の城下町をイメージした造りで、黒を基調とした建物や看板が並び、熊本城へ向かう前から城下町らしい雰囲気を楽しめます。
案内看板の横には、少し小さめのくまモンも立っていました。熊本駅の巨大なくまモンとは違い、こちらは一緒に並んで撮影しやすいサイズです。
【写真:桜の小路の案内看板とくまモン(2026年1月撮影)】
桜の小路には、飲食店や食べ歩きグルメ、熊本銘菓、馬肉加工品、地酒などを扱う店舗が並んでいます。公式案内では、熊本県内から選ばれた23店が営業しています。
麺屋 山むらで熊本名物「太平燕」を味わう
最初に向かったのは、熊本ラーメンと太平燕を提供する「麺屋 山むら」です。
今回選んだのは、熊本市民のソウルフードとして知られる「太平燕(タイピーエン)」。訪問時のメニューでは、海鮮や野菜がたっぷり入った太平燕が税込1,280円で提供されていました。

【写真:麺屋 山むらの太平燕メニュー(2026年1月撮影)】
太平燕は、中国福建省の料理を日本の食材でアレンジし、熊本で親しまれるようになった麺料理です。
チャンポンのように野菜や海鮮、豚肉などが入っていますが、中華麺ではなく春雨が使われているのが特徴。熊本では学校給食にも登場するほど身近な料理です
運ばれてきた太平燕には、大きなエビをはじめ、チャーシュー、貝、野菜、キクラゲ、卵などが盛り付けられていました。
春雨料理というと軽めの印象がありますが、具材が多く、観光途中の昼食としても十分なボリュームがあります。

【写真:海鮮や野菜がのった太平燕(2026年1月撮影)】
麺屋 山むらでは、太平燕のほか、豚骨ラーメン、熊本醤油ラーメン、馬テールを使ったメニューなども提供されています。
菅乃屋の「桜うまトロ寿司」で熊本の馬肉を食べ歩き
太平燕を味わった後は、馬肉専門店「菅乃屋」へ向かいました。
菅乃屋は、馬刺しや馬肉加工品を扱う熊本の専門店です。桜の小路店では、食べ歩きしやすい「桜うまトロ寿司」や「桜メンチカツ」も販売されています。
訪問時の桜うまトロ寿司は2貫600円。店頭の大きな写真付き看板が目印です。

【写真:菅乃屋の桜うまトロ寿司の看板(2026年1月撮影)】
桜うまトロ寿司は、シャリの上に細かくした馬肉をたっぷりのせ、タレをかけた一品です。
寿司は大きな海苔の上に置かれており、そのまま海苔で包むようにして食べられます。馬刺しを一皿注文するほど時間がない場合でも、熊本らしい馬肉料理を手軽に味わえるのが魅力です。

【写真:桜うまトロ寿司2貫(2026年1月撮影)】
桜の小路でしっかり食事をするなら太平燕、もう一品熊本らしいものを味わうなら桜うまトロ寿司という組み合わせは、満足感がありました。
食事の後はいよいよ熊本城へ
桜の小路から熊本城の南口方面へ進み、特別公開エリアに入ります。
熊本城は、加藤清正が茶臼山と呼ばれていた台地に築き、慶長12年・1607年に完成した城です。黒い外壁と白い漆喰、幾重にも重なる屋根、反り返る石垣がつくり出す姿は、熊本を代表する景観となっています。(〖公式〗熊本城)
城内へ向かう途中では、高く積み上げられた石垣や、その上に続く白壁の建物が見えてきます。

【写真:特別見学通路付近から見た石垣と城内の建物(2026年1月撮影)】
熊本城は2016年の熊本地震で、建物や石垣に大きな被害を受けました。
天守閣は優先的に復旧が進められ、2021年3月に復旧が完了しましたが、城内全体では現在も復旧工事が続いています。特別見学通路からは、熊本城の姿だけでなく、石垣や櫓の復旧過程も見学できます。
石垣の上にそびえる熊本城を見上げる
通路を進むと、石垣の上に建つ熊本城が正面に姿を現します。
近くから見上げる天守閣は、写真で見るよりもはるかに大きく、石垣から最上階までの高さに圧倒されます。
黒い壁に白い破風が重なる外観は力強く、角度を変えるたびに屋根や小天守の見え方が変わるのも印象的です。

【写真:石垣の下から見上げる熊本城(2026年1月撮影)】
熊本城の石垣は、下部は緩やかで、上へ行くほど急角度になる形状が特徴です。
敵が登ろうとしても上部で進めなくなることから、一般に「武者返し」と呼ばれています。
全国的にも珍しい「闇り通路」
天守閣へ向かう途中で見られるのが、「闇り通路(くらがりつうろ)」です。
本丸御殿は2つの石垣をまたぐように建てられており、その床下に石垣で囲まれた地下通路があります。昼間でも暗いことから「闇り通路」と呼ばれています。
全国の御殿建築でも珍しい構造で、かつては本丸御殿へ入るための正式な入口として使われていました。(〖公式〗熊本城)

【写真:闇り通路の説明板(2026年1月撮影)】
訪問時は通路の中へ入ることはできず、柵の外側から見学する形でした。
内部には太い木の柱と梁が並び、片側には石垣が続いています。照明はありますが、奥へ進むほど暗くなり、「闇り通路」という名前にふさわしい独特の空気を感じます。

【写真:柵の外側から見た闇り通路(2026年1月撮影)】
天守閣入口から熊本城内部へ
城内の通路を進むと、「天守閣入口」と刻まれた大きな石碑が現れます。
石碑の後方から熊本城がのぞくため、天守閣へ入る前の記念撮影にも向いている場所です。

【写真:「天守閣入口」の石碑と熊本城(2026年1月撮影)】
現在の大小天守は、西南戦争直前の1877年に焼失した後、1960年に鉄筋鉄骨コンクリート造で再建されたものです。
館内では、加藤家や細川家の時代、西南戦争、昭和の天守再建、2016年の熊本地震と復旧など、熊本城が歩んできた歴史を模型や映像で学べます。
階ごとに展示内容が変わるため、単に最上階を目指すのではなく、順番に見学していくと熊本城の歴史がよく分かります。
熊本城の別名「銀杏城」の由来となった大銀杏
天守閣前の広場には、空へ向かって大きく枝を伸ばすイチョウがあります。
訪問したのは1月上旬だったため葉はすべて落ちていましたが、幹や枝の広がりから、この木が長い時間を重ねてきたことが伝わってきます。

【写真:天守閣前広場の大銀杏(2026年1月撮影)】
熊本城は、別名「銀杏城」とも呼ばれています。
この大銀杏は加藤清正が植えたと伝えられていますが、西南戦争直前に天守閣や本丸御殿とともに焼けました。現在の木は、焼けた後に出た新芽が成長したものです。
葉が黄色く染まる秋には、黒い熊本城との鮮やかな対比も楽しめそうです。
天守閣前は熊本城を大きく撮影できる場所
天守閣前の広場まで来ると、大小天守を間近から見上げられます。
石垣、黒い外壁、白い屋根飾りがすべて画面に収まり、熊本城らしい一枚を撮影できる場所です。

【写真:天守閣前から見た熊本城(2026年1月撮影)】
広場には武将の甲冑姿を再現した撮影用展示も置かれていました。
顔の部分がくり抜かれているため、熊本城を背景に記念写真を撮れます。子どもだけでなく、大人の観光客も足を止めて楽しんでいました。

【写真:熊本城前の甲冑姿の撮影展示(2026年1月撮影)】
最上階から熊本市内を一望
展示を見ながら天守閣を上り、最上階の展望フロアへ向かいます。
窓の外には、熊本城の屋根瓦、その向こうに熊本市中心部のビルや街並みが広がっていました。

【写真:熊本城天守閣から見た熊本市内(2026年1月撮影)】
大天守は地上6階、地下1階建て。最上階からは熊本市内のほか、天候がよければ遠く阿蘇方面の山並みまで見渡せます。
地上から見上げる熊本城も迫力がありますが、天守閣から城下を見下ろすと、この場所が周囲を広く見渡せる重要な拠点だったことを実感できます。
熊本城の見学後は加藤神社へ
熊本城天守閣の見学を終えた後は、城内に鎮座する加藤神社へ向かいます。
城内の案内に従って進むと、「加藤神社」と書かれた縦長の案内板が見えてきました。

【写真:熊本城内の加藤神社案内板(2026年1月撮影)】
加藤神社は、熊本城を築いた加藤清正公を祀る神社です。
白い大鳥居、花手水、木の上に小さなお社がある御神木など、熊本城とはまた違った見どころがあります。境内から熊本城を眺められる場所もあり、天守閣とあわせて訪れたいスポットです。
続いて訪れた加藤神社の様子は、以下の記事で詳しく紹介しています。
加藤神社(熊本城内)の見どころを実地レポート|白い鳥居・花手水・御神木・御朱印
熊本城・桜の小路の基本情報
熊本城
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 熊本市中央区本丸1-1 |
| 開園時間 | 9月~翌6月:9:00~17:00/7月・8月:9:00~19:00 |
| 最終入園 | 9月~翌6月:16:00/7月・8月:18:00 |
| 入園料 | 高校生以上800円、小中学生300円、未就学児無料 |
| 休園日 | 12月29日 |
| 最寄り | 市電「熊本城・市役所前」など |
開園時間はイベントや工事、荒天などで変更される場合があります。北口は土日祝のみ利用できる場合があるため、当日の入退園口も公式情報で確認してください。
桜の馬場 城彩苑・桜の小路
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 熊本市中央区二の丸1番1-2号 |
| 土産・物販店 | 9:00~18:00 |
| 飲食店 | 11:00~18:00 |
| 定休日 | 店舗により異なる |
| 電話番号 | 096-288-5577 |
一部店舗では準備休業や営業時間変更があります。特に夕方に食事を予定している場合は、各店舗の営業状況を事前に確認するのがおすすめです。
まとめ|熊本グルメと熊本城を一緒に楽しめる王道ルート
熊本駅から熊本城を訪れるなら、天守閣へ直行するだけでなく、まず桜の馬場 城彩苑「桜の小路」に立ち寄るのがおすすめです。
熊本名物の太平燕を昼食に選び、桜うまトロ寿司を食べ歩いてから熊本城へ向かえば、熊本の食と歴史を一度に楽しめます。
熊本城では、迫力ある石垣や天守閣だけでなく、復旧工事の様子、全国でも珍しい闇り通路、銀杏城の由来となった大銀杏にも注目してみてください。
天守閣を見学した後は、そのまま加藤神社へ。熊本城を築いた加藤清正公の足跡をたどる、自然な観光ルートになります。
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