北海道積丹町の観光というと、神威岬や島武意海岸、積丹ブルーなど、海の景色を目的に訪れる人が多いと思います。
しかし、積丹町を実際に車で回っていると、観光ガイドではあまり大きく紹介されていない小さな神社が残っています。
今回、街角タイムス北海道取材部が訪れたのが、
幌武意稲荷神社です。
北海道神社庁では正式には「稲荷神社」と掲載されていますが、積丹町内にはほかにも稲荷神社があるため、本記事では所在地の幌武意町から「幌武意稲荷神社」と表記します。
参照リンク
神社は幌武意の海を見下ろすような場所にあります。

大きな観光神社ではありません。
周囲は非常に静かでした。
- 道路沿いから赤い鳥居が見える
- 赤い鳥居が連なる参道
- 「奉 村社 稲荷神社」と刻まれた石柱
- 幌武意稲荷神社の創建は1771年と伝わる
- 御祭神は保食神
- 鳥居の先に木造の社殿がある
- 境内には奉納を伝える石碑も残る
- 社殿は木造で赤い屋根
- 社殿横にも建物が残っている
- 境内には「庚申」と刻まれた石碑もある
- 鳥居には昭和59年の建立銘が残る
- 参道には2体の狛犬
- 狛犬の口元には赤色が残る
- 2体の狛犬の間から社殿を見る
- 境内は「きれいに整備された観光神社」という感じではない
- 道路から少し離れるだけで神社が木々に隠れる
- 神社のすぐ近くには幌武意の海
- 幌武意稲荷神社の基本情報
- 幌武意稲荷神社のよくある質問(FAQ)
- まとめ|積丹の海を見下ろす高台に250年以上の歴史を伝える神社が残っていた
道路沿いから赤い鳥居が見える
神社へ近づくと、道路側から赤い鳥居が見えてきます。

観光施設のような大きな案内板があるわけではありません。
そのため、知らずに道路を走っていると通り過ぎてしまう可能性があります。
赤い鳥居が連なる参道
入口から見ると、赤い鳥居が奥へ続いています。

いわゆる大規模な千本鳥居ではありません。
それでも、赤い鳥居が何基も並び、その先に社殿が見えるという稲荷神社らしい景観があります。
「奉 村社 稲荷神社」と刻まれた石柱
最初の鳥居付近には古い石柱があります。

石柱には、「奉 村社 稲荷神社」と読める文字が刻まれています。
北海道神社庁でも、幌武意の稲荷神社は旧社格・村社とされています。
現地の石柱と公式記録が一致している点は、街角タイムスとしても残しておきたい一次資料です。
幌武意稲荷神社の創建は1771年と伝わる
北海道神社庁によると、この稲荷神社は、明和8年(1771年)の創建と伝えられています。
さらに、
- 明治8年(1875年)に村社
- 昭和21年(1946年)に宗教法人
となっています。
参照リンク
2026年から数えると、創建伝承から250年以上になります。
積丹の海沿いに、これだけ長い歴史を持つ神社が残っていることになります。
御祭神は保食神
北海道神社庁で確認できる御祭神は、保食神(うけもちのかみ)です。
鳥居の先に木造の社殿がある
参道を進んでいくと、正面に社殿があります。

周囲には木々が多く、非常に静かな場所です。
大勢の観光客が行き交う神社とは、かなり雰囲気が違います。
境内には奉納を伝える石碑も残る
参道脇には、大きな自然石を使った碑があります。

こうした奉納物を見ると、この場所が地域の人たちによって支えられてきた歴史を感じます。
社殿は木造で赤い屋根
境内の一番奥に社殿があります。

木造の外壁と赤い屋根が特徴的です。
北海道神社庁では社殿様式を神明造としています。

取材時、社殿は閉じられていました。
そのため、外から静かに参拝しました。
社殿横にも建物が残っている
社殿の横には、赤く塗られた別の建物もありました。

用途について現地で明確な表示を確認できなかったため、この記事では「社殿横の建物」として紹介します。
境内には「庚申」と刻まれた石碑もある
境内の木々の中には石碑が残っています。

正面には大きく、「庚申」と刻まれています。
神社の由緒とは別に、地域で信仰されてきた石造物が境内に残っていることが分かります。
鳥居には昭和59年の建立銘が残る
鳥居をよく見ると、柱に文字が残っています。

写真で確認すると、「昭和五十九年六月吉日建立」と読むことができます。
昭和59年は1984年です。
神社そのものの創建は1771年と伝えられますが、現在ある鳥居の少なくとも一基は後世に奉納・建立されたものだと分かります。
こうした現地の文字を写真で残せるのも、実際に参拝する取材の強みですね。
参道には2体の狛犬
社殿へ向かう参道の左右には狛犬があります。

草の中に立っているため、遠くからは少し見つけにくいかもしれません。

2体とも長い年月を感じさせる石造です。
狛犬の口元には赤色が残る
近くから見ると特徴がよく分かります。

口の部分には赤い色が残っています。
ただし、この彩色がいつ施されたものなのか、どういう意味を持つのかについては現地で確認できませんでした。
2体の狛犬の間から社殿を見る
少し下がると、左右の狛犬と社殿を一緒に見ることができます。

この写真が、今回の幌武意稲荷神社の雰囲気を最もよく伝えています。
観光地として造られた空間ではなく、地域の中に静かに残る神社という印象でした。
境内は「きれいに整備された観光神社」という感じではない
実際に訪れて感じたことも、そのまま残しておきます。
取材時は、
- 草が伸びている場所がある
- 木々が多い
- 人の姿はほとんどない
- 社殿周辺も非常に静か
という状態でした。

ただし、「管理されていない神社」「廃神社」などと判断する状況ではありません。
鳥居、社殿、狛犬、奉納碑などが残っており、編集部が現地を歩いた印象としても、まったく人が来ていないという感じではありませんでした。
人里離れた静かな場所ですが、時折、地域の人や参拝者が訪れているのではないかという気配を感じる神社でした。
これはあくまで取材時の現地での印象です。
道路から少し離れるだけで神社が木々に隠れる
少し離れて見ると、神社はかなり自然の中に溶け込んでいます。

知らなければ、積丹観光の途中で立ち寄ることはほとんどないかもしれません。
だからこそ街角タイムスとして記録しておきたい場所でもあります。
神社のすぐ近くには幌武意の海
神社の周辺からは幌武意港と日本海を見ることができます。
神社だけを見るのではなく、この神社が「海とともに暮らしてきた集落の高台にある」という地理そのものを見るのも、この場所を訪れる意味だと感じました。
幌武意稲荷神社の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名称 | 稲荷神社 |
| 本記事での表記 | 幌武意稲荷神社 |
| 所在地 | 北海道積丹郡積丹町大字幌武意町137番地 |
| 創建 | 明和8年(1771年)と伝わる |
| 御祭神 | 保食神 |
| 旧社格 | 村社 |
| 社殿様式 | 神明造 |
| 例祭日 | 7月10日 |
| 境内面積 | 256坪(845㎡) |
| 交通 | 北海道神社庁掲載では幌武意バス停から徒歩7分 |
以上の神社情報は北海道神社庁の掲載内容に基づきます。
公共交通の運行状況や時刻は変更される可能性があるため、実際に訪れる際は最新の交通情報を確認してください。
幌武意稲荷神社のよくある質問(FAQ)
幌武意稲荷神社の正式名称は?
北海道神社庁では「稲荷神社」として登録・掲載されています。
積丹町内には複数の稲荷神社があるため、この記事では所在地である幌武意町を付け、「幌武意稲荷神社」と表記しています。
幌武意稲荷神社はいつ創建された?
北海道神社庁によると、明和8年(1771年)の創建と伝えられています。
その後、明治8年に村社となり、昭和21年には宗教法人となりました。
幌武意稲荷神社の御祭神は?
御祭神は、保食神(うけもちのかみ)です。
幌武意稲荷神社の例祭日は?
北海道神社庁では、7月10日が例祭日とされています。
幌武意稲荷神社には狛犬がありますか?
あります。
街角タイムス北海道編集部が実際に参拝した際、社殿へ向かう参道の左右に2体の石造狛犬を確認しました。
口元には赤色が残っている狛犬もあります。
幌武意稲荷神社には鳥居がありますか?
あります。
参道には複数の赤い鳥居があります。
現地で確認した鳥居の一基には、「昭和五十九年六月吉日建立」と読める銘が残っていました。
境内は整備されていますか?
編集部が訪れた際は、草が伸びている場所も多く、観光施設のように頻繁に整備されている印象ではありませんでした。
一方、社殿、鳥居、狛犬、石碑などは残っています。
そのため「放置されている」などとは断定せず、静かな地域の神社として紹介するのが適切だと考えています。
幌武意稲荷神社は参拝できますか?
街角タイムス北海道編集部の取材時は境内に入り、社殿前まで参拝できました。
訪問時に立入規制、工事、祭事などの案内が出ている場合は現地の表示に従ってください。
まとめ|積丹の海を見下ろす高台に250年以上の歴史を伝える神社が残っていた
積丹町幌武意町にある稲荷神社。北海道神社庁によると、明和8年(1771年)創建と伝えられる神社です。
街角タイムス北海道取材部が実際に訪れると、
- 赤い鳥居
- 「村社 稲荷神社」と刻まれた石柱
- 木造の社殿
- 2体の狛犬
- 奉納碑
- 庚申と刻まれた石碑
- 昭和59年建立と読める鳥居
- 高台から見える幌武意の海
を確認することができました。
一方で、境内は有名観光神社のように常にきれいに刈り込まれている場所ではありません。
草が伸びている場所もあり、人の姿もほとんどありませんでした。
ただ、「誰も来なくなった場所」という感じもしませんでした。
鳥居や社殿、狛犬、奉納物が残り、地域の中に今も静かに存在している。
それが実際に歩いて感じた幌武意稲荷神社です。
積丹町というと神威岬や島武意海岸などの絶景に目が向きます。
しかし、海沿いの集落を一つひとつ歩くと、こうした小さな神社も残っています。
観光名所だけでは分からない積丹の姿を記録していくことも、現地取材を続ける街角タイムスの役割です。
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