札幌市豊平区平岸、天神山の一角に鎮座する相馬神社を訪れました。
住宅街の近くにありながら、鳥居をくぐると周囲は大きな木々に囲まれ、街中とは思えない静かな空気に変わります。
相馬神社は平岸・澄川地域の鎮守として長く親しまれてきた神社で、境内には樹齢300年を超えるとされる御神木をはじめ、馬頭観音碑や相馬神社創立記念碑など、平岸の開拓史を今に伝えるものも残っています。北海道神社庁によると、現在の御祭神は天之御中主大神です。
今回は実際に相馬神社を参拝し、境内を歩いてきました。
相馬神社は札幌市豊平区平岸にある神社
相馬神社の所在地は札幌市豊平区平岸2条18丁目1番1号。
北海道神社庁の案内では、地下鉄南北線「澄川駅」から徒歩約10分です。
神社は天神山緑地に隣接する場所にあり、平岸通側から参道へ入ることができます。
入口には大きく「相馬神社」と書かれた案内があり、すぐそばには「札幌市天神山風致地区」の表示も確認できました。
鳥居をくぐって天神山の境内へ
入口から境内へ進むと石造りの鳥居があります。

鳥居の先は緩やかな上りになっていて、周囲には大きな木が茂っています。
札幌市によると、相馬神社境内の樹林は保存対象となっており、クリ、ミズナラ、カエデ、シラカバ、ヤチダモなどの樹木が残されています。
街中の神社ですが、境内に入ると天神山の自然をしっかり感じられる場所です。結構な坂になりますのでお気をつけてくださいね。
相馬神社の歴史|明治時代から平岸・澄川を見守る
相馬神社の歴史は北海道開拓期までさかのぼります。
北海道神社庁によると、明治4年(1871年)、岩手県水沢の旧藩士を中心とする入植者が現在の平岸天神山を神社予定地として札幌神社の遥拝所を設けたことが、この地での祭祀の始まりとされています。
その後、明治35年(1902年)に福島県相馬郡の相馬太田神社から御分霊が奉遷され、明治41年(1908年)に神社としての創立が認可。大正5年には現在の天神山へ移転しました。
境内には、この歴史を伝える案内板があります。

相馬神社の御祭神は「天之御中主大神」
相馬神社の御祭神は、
天之御中主大神(あめのみなかぬしのおおかみ)
です。
境内の案内板にも「祭神 天之御中主大神」と記されています。
現在では平岸地区と澄川地区の鎮守として崇敬されている神社です。
社殿は緑の中に佇む落ち着いた雰囲気
参道を進むと、木々の間から相馬神社の社殿が見えてきます。

天神山の木々に囲まれた相馬神社の社殿 2026年8月撮影北海道神社庁では社殿様式を「流造」と案内しています。
実際に近づいてみると、正面上部には細かな彫刻が施されており、落ち着いた木造社殿ながら見応えがあります。

最大の見どころは樹齢300年を超える御神木
相馬神社で特に見てほしいのが、境内に立つ巨大な御神木です。

かなりの太さがあります。
現地案内では樹種はシバグリ、幹の直径は約121cm、推定樹齢300年以上と案内されています。
札幌市の「とよひらふるさと再発見」でも、相馬神社の御神木は樹齢300年を超え、直径121cmで、1968年8月5日に札幌市の保存樹に指定されたと紹介されています。

写真で見ても大きいですが、実際に目の前で見ると存在感があります。
相馬神社を訪れるなら、社殿だけでなく御神木まで見ておきたいところです。
境内には馬頭観音碑など平岸開拓の歴史が残る
相馬神社は、神社そのものだけでなく平岸の開拓史を知るスポットとしても興味深い場所です。
境内には相馬神社創立記念碑、馬頭観音碑、平岸開村五拾年記念碑などがあります。
札幌市によると、馬頭観音碑は明治38年(1905年)、平岸・澄川の農家が開拓に重要な役割を果たした農耕馬の魂を慰めるために奉納したもので、道路工事に伴い昭和42年に相馬神社境内へ移されました。

また、相馬神社創立記念碑は、神社創立認可から10年目にあたる大正6年に天神山の頂上へ建立されたものです。

相馬神社境内の歴史的な石碑を紹介する案内板 2026年8月撮影神社参拝と一緒にこうした石碑を見て回ると、現在の平岸からは想像しにくい開拓時代の姿も見えてきます。
「馬魂碑」も境内に残る
境内では「馬魂碑」と刻まれた大きな石碑も確認できました。

境内に残る「馬魂碑」 2026年8月撮影農耕馬が重要な存在だった北海道の開拓時代を感じさせるものの一つです。
こうしたものまで実際に見られるのは、地域密着型の神社ならではと感じました。
相馬神社の御朱印は9時~17時受付
「相馬神社 御朱印」で調べて訪れる方も多いでしょう。
北海道神社庁では、相馬神社の御朱印について受付時間9:00~17:00と案内しています。
御朱印を目的に訪れる場合は、時間に余裕を持って参拝するのがおすすめです。
なお、祭事や神社の都合などで対応が変わる可能性もあるため、確実に受けたい場合は事前確認をおすすめします。
相馬神社には参拝者専用駐車場がある
現地には「参拝者専用駐車場」と書かれた案内があります。

相馬神社には参拝者専用の駐車場があります 2026年8月撮影看板には「参拝者以外駐車禁止」と明記されています。
隣接する天神山緑地などを利用する目的で相馬神社の駐車場へ車を置くのではなく、あくまで相馬神社への参拝時に利用しましょう。
相馬神社の例大祭は毎年9月
北海道神社庁では相馬神社の例祭日を9月5日と案内しています。
今回訪れた際には、2026年の例大祭についての案内も掲示されていました。

現地に掲示されていた2026年相馬神社例大祭の案内 2026年8月撮影2026年は9月5日(土)・6日(日)に行事が予定されており、神事のほか、平岸天神太鼓、子供相撲、演舞奉納などの予定が掲示されていました。
普段の静かな境内とは違った、地域の神社としての姿を見ることができそうです。
※この部分は2027年以降、毎年差し替え推奨です。
相馬神社の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名称 | 相馬神社 |
| 読み方 | そうまじんじゃ |
| 所在地 | 北海道札幌市豊平区平岸2条18丁目1番1号 |
| 御祭神 | 天之御中主大神 |
| 例祭日 | 9月5日 |
| 御朱印 | あり |
| 御朱印受付時間 | 9:00~17:00 |
| 最寄駅 | 地下鉄南北線 澄川駅 |
| アクセス | 澄川駅から徒歩約10分 |
| 駐車場 | 参拝者専用駐車場あり |
| 電話番号 | 011-831-3413 |
基本情報は北海道神社庁の掲載情報および現地案内をもとにしています。
相馬神社と天神山緑地は一緒に巡るのがおすすめ
相馬神社は、先ほど紹介した天神山緑地と隣接しています。
相馬神社を参拝したあとに天神山緑地へ向かえば、天神藤、日本庭園、展望スペース、さっぽろ天神山アートスタジオなども一緒に巡れます。
まとめ:実際に歩いて感じた相馬神社の魅力
相馬神社は、大きな観光神社というよりも、平岸という地域の歴史そのものを感じられる神社という印象でした。
静かな参道の先にある社殿、300年以上の年月を重ねた御神木、開拓を支えた馬を供養する碑、平岸開村を記念する石碑。
これらが同じ境内に残っています。
特に御神木は写真だけでは伝わりにくい迫力があるので、相馬神社を訪れた際はぜひ近くまで行って見てみてください。
札幌市内で歴史のある神社を巡りたい方はもちろん、平岸・澄川周辺を散策する際にも立ち寄ってほしいスポットです。
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