北海道札幌市南区にある「石山緑地」へ、街角タイムス北海道が実際に行ってきました。
石山緑地は、かつて札幌軟石を切り出していた採石場跡を生かして整備された公園です。
一歩足を踏み入れると、一般的な公園とはまったく違う景色が広がります。
切り立った白い岩壁、巨大な石の塔、円形劇場のような石の広場、森の中に突然現れる赤いオブジェ。
まるで遺跡や映画のセットに入り込んだような独特の空間です。
今回は実際に南ブロックを歩き、「スパイラルスプリング」「赤い空の箱」「ネガティブマウンド」などを見てきました。
この記事では、石山緑地の見どころ、札幌軟石との関係、水遊び、駐車場、アクセスまで現地写真付きで紹介します。
- 石山緑地とは?札幌軟石の採石場跡を利用した公園
- 石山緑地が普通の公園とまったく違う理由
- 石山緑地は札幌軟石の採石場だった
- 南ブロックをデザインしたのは彫刻家集団CINQ
- スパイラルスプリングは石山緑地のシンボル的存在
- 夏はスパイラルスプリングで水遊びもできる
- 黒御影石と金属を組み合わせた「手つなぎ石」
- 森の中に突然現れる「赤い空の箱」
- 「沈黙の森」を歩く
- 石山緑地最大の見どころ「ネガティブマウンド」
- ネガティブマウンドは野外ステージとしても使われる
- 石のアーチを間近で見る
- 採石場だったことを実感できる巨大な岩壁
- 採石跡の岩肌には穴も
- 石山緑地は「写真を撮りたくなる公園」
- 石山緑地は夜間ライトアップも実施
- 北ブロックには遊具や展望テラスも
- 石山緑地の入園料は無料
- 石山緑地の駐車場は無料
- 石山緑地へのアクセス
- トイレはある?
- 石山緑地はこんな人におすすめ
- おすすめの回り方
- 石山緑地の基本情報
- よくある質問
- まとめ|石山緑地は札幌軟石の歴史とアートが融合した唯一無二の公園
石山緑地とは?札幌軟石の採石場跡を利用した公園

石山緑地は札幌市南区石山にある都市緑地です。
面積は約11.9ヘクタール。
大きく、
・北ブロック
・南ブロック
の2つに分かれています。
北ブロックには展望テラス、遊具、テニスコートなどがあります。
一方、今回訪れた南ブロックは、かつての札幌軟石採石場の岩肌をそのまま生かしたアート空間。
同じ石山緑地でも、北と南ではかなり雰囲気が違います。
石山緑地を初めて訪れるなら、まずは札幌軟石とアートを楽しめる南ブロックを歩いてみるのがおすすめです。
石山緑地が普通の公園とまったく違う理由

実際に訪れると、まず驚くのが公園全体のデザインです。
一般的な公園であれば、
・芝生
・遊具
・ベンチ
・花壇
などが中心ですが、石山緑地では巨大な石の構造物が主役です。
背景には採石によって削られた岩壁が残り、その前にさまざまな石のアート作品が配置されています。
公園というよりも、
「巨大な野外美術館」
という表現のほうが近いかもしれません。
石山緑地は札幌軟石の採石場だった
石山緑地を理解するうえで欠かせないのが「札幌軟石」です。
札幌軟石は、札幌周辺で採れる溶結凝灰岩。
明治時代以降、建物や倉庫などの建築材料として札幌の街づくりを支えてきました。
現在の石山地区は、かつて札幌軟石の一大産地として栄えた地域です。
石山緑地は、その採石場跡を公園として再生した場所。
園内には石を切り出した跡や巨大な岩壁が残っているため、札幌軟石の歴史を実際の風景から感じることができます。
札幌軟石は現在、北海道遺産にも選定されています。
南ブロックをデザインしたのは彫刻家集団CINQ
石山緑地南ブロックを特徴的なアート空間へと変えたのが、5人の彫刻家による造形集団「CINQ(サンク)」です。
自然に残された採石場跡と札幌軟石を生かしながら、公園そのものをひとつの作品のようにデザインしています。
南ブロックには、
・呼吸する門
・手つなぎ石
・スパイラルスプリング
・沈黙の森
・赤い空の箱
・ネガティブマウンド
・午後の丘
など、名前の付けられた特徴的な空間があります。
実際に歩いてみると、場所が変わるたびに景色が大きく変化します。
スパイラルスプリングは石山緑地のシンボル的存在

南ブロックを歩いていて、ひときわ目立つのが巨大な石の塔です。
こちらが「スパイラルスプリング」。
黒っぽい石を積み重ねた塔のような造形で、周囲には水路が設けられています。
取材時にも塔の周辺では水が流れていました。
どこか古代遺跡のようにも見え、現代アートのようにも見える不思議な景色です。
写真だけでは大きさが伝わりにくいですが、近くまで行くとかなり存在感があります。
夏はスパイラルスプリングで水遊びもできる
スパイラルスプリング周辺は「水の広場」として整備されています。
夏季には遊水路が開放され、小さな子どもが水遊びを楽しめます。
2026年は遊水路が6月27日から8月30日まで、10:00~16:00の予定です。
夏休みに子どもと石山緑地を訪れる場合は、
「アートを見る+水遊び」
という楽しみ方もできます。
ただし、水の利用期間は年によって変更される可能性があります。
黒御影石と金属を組み合わせた「手つなぎ石」

スパイラルスプリングの周辺には、石と金属を組み合わせた独特の造形物もあります。
「手つなぎ石」と呼ばれる作品です。
黒御影石と金属を組み合わせたアートでありながら、ベンチや遊具のように利用できるのも特徴。
石山緑地では、
「見るだけの彫刻」
ではなく、実際に人が触れたり、休んだり、遊んだりできる作品が公園の一部になっています。
森の中に突然現れる「赤い空の箱」

緑の中を歩いていると突然現れる、真っ赤な巨大オブジェ。
これが「赤い空の箱」です。
シラカンバなどの木々と白い岩壁の中に、鮮やかな赤色の構造物が置かれています。
周囲の自然との色の対比が非常に強く、写真を撮りたくなる場所です。
一見すると巨大なジャングルジムにも見えます。
石山緑地の中でも特に「現代アート感」が強い作品ではないでしょうか。
「沈黙の森」を歩く
赤い空の箱があるエリアは「沈黙の森」と呼ばれています。
白樺などの木々が生い茂り、その奥には採石場時代の岩壁が残っています。
街中の公園ではなかなか見ることのできない景観です。
森の緑と白い札幌軟石、そこに人工的なアート作品が加わります。
自然と人工物のどちらか一方ではなく、両方が同じ風景の中に存在しているところが石山緑地の面白さです。
石山緑地最大の見どころ「ネガティブマウンド」

石山緑地を代表する場所といえば「ネガティブマウンド」です。
初めて見たときは、
「ここは本当に札幌の公園?」
と思ってしまうほど独特な空間。
円形劇場や古代遺跡のような形をしており、札幌軟石で造られた階段状の広場が広がっています。

周囲を石の階段に囲まれ、その中央にも巨大な石の造形物があります。
どこから見ても普通の公園には見えません。
映画やゲームの世界に登場する遺跡のような雰囲気があります。
ネガティブマウンドは野外ステージとしても使われる
ネガティブマウンドは単なるアート作品ではありません。
「石の広場」として、イベントやステージなどにも利用されています。
特に知られているのが「いしやまキャンドルナイト」。
ネガティブマウンドに約3,000個のキャンドルが灯され、昼とはまったく違う幻想的な空間になります。
石山緑地の札幌軟石とアートを地域の魅力として発信するイベントとして続けられています。
石のアーチを間近で見る

ネガティブマウンドを歩いていると、さまざまな石の造形を見ることができます。
こちらは大きなアーチ状の作品。
遠くから全体を見るだけでなく、実際に内部を歩くことで石の質感や彫刻の跡まで見ることができます。
札幌軟石の表面には独特の模様が刻まれており、同じ灰色の石でも見る角度によって印象が変わります。
採石場だったことを実感できる巨大な岩壁

ネガティブマウンド周辺でぜひ見てほしいのが、背後にそびえる岩壁です。
人工的なステージだけを見ると忘れてしまいそうですが、ここは元々石切り場。
岩壁を見ると、
「ここから実際に札幌軟石が切り出されていた」
ことを実感できます。
現在の札幌の建物や歴史につながる場所が、そのまま公園として残っていること自体が石山緑地の大きな価値です。
採石跡の岩肌には穴も

切り立った岩肌には、穴のような部分も見られます。
周囲はフェンスで区切られているため、立ち入ることはできません。
こうした場所を見ると、整備されたアート作品だけではなく、かつて本当に採石が行われていた場所だったことが分かります。
危険な場所には入らず、必ず園内の案内や柵に従って見学しましょう。
石山緑地は「写真を撮りたくなる公園」
今回実際に歩いてみて感じたのは、とにかく写真を撮りたくなる場所が多いことです。
特に、
・スパイラルスプリング
・赤い空の箱
・ネガティブマウンド
・札幌軟石の岩壁
は、どこを切り取っても独特の写真になります。
季節や天気によってもかなり印象が変わりそうです。
晴れた日は石と青空のコントラスト、秋には紅葉、夜間ライトアップでは昼間とは違う雰囲気を楽しめます。
石山緑地は夜間ライトアップも実施
南ブロックでは期間限定でライトアップも行われています。
2026年は、5月1日~11月3日の期間、21:00までライトアップ予定です。
昼間の石山緑地も迫力がありますが、照明が入ると札幌軟石の陰影がより強調され、さらに非日常的な雰囲気になります。
※実施期間は変更される場合があります。
北ブロックには遊具や展望テラスも
今回の写真は主に南ブロックですが、石山緑地には北ブロックもあります。
北ブロックには、
・コンビネーション遊具
・砂場
・展望テラス
・硬式テニスコート
などがあります。
展望テラスからは藤野・定山渓方面や硬石山、藻岩山方面を眺めることができます。
子どもと遊具で遊びたい場合は北ブロック、札幌軟石とアートを見たい場合は南ブロックという使い分けもできます。
石山緑地の入園料は無料
石山緑地への入園は無料です。
ネガティブマウンドやスパイラルスプリングなどのアートを見るための料金もかかりません。
気軽に札幌軟石の歴史やアートを楽しめるのは大きな魅力です。
なお、北ブロックの硬式テニスコートは有料です。
石山緑地の駐車場は無料
石山緑地には無料駐車場があります。
駐車場は全部で3カ所。
合計46台分です。
| 駐車場 | 台数 |
|---|---|
| 北ブロック | 20台 |
| 南ブロック中央 | 18台 |
| 南ブロック南側 | 8台 |
| 合計 | 46台 |
ネガティブマウンドなど南ブロックを中心に見る場合は、南側の駐車場が便利です。
2026年の管理案内では駐車場は春から11月末ごろまで利用でき、門扉のある駐車場は7:00~21:00です。
冬期間は閉鎖されます。
石山緑地へのアクセス
所在地は、北海道札幌市南区石山78-24外です。
公共交通機関
地下鉄南北線「真駒内駅」から、
・中央バス空沼線 真101
・中央バス滝野線 真102
などを利用し、「石山東3丁目」で下車。
バス停から徒歩約4分です。
車
札幌中心部から国道453号を南へ進み、石山方面へ向かいます。
定山渓や滝野すずらん丘陵公園方面へドライブする途中にも立ち寄りやすい位置です。
トイレはある?
園内にはトイレがあります。
身障者対応トイレ、水飲み台なども設置されています。
南北に長い公園なので、子ども連れの場合は園内マップで場所を確認しておくと安心です。
石山緑地はこんな人におすすめ
石山緑地は、
・札幌で変わった公園へ行ってみたい
・札幌軟石の歴史を知りたい
・アートが好き
・写真撮影が好き
・子どもと水遊びしたい
・札幌南区を観光したい
・無料で楽しめるスポットを探している
・定山渓や滝野方面へドライブする
という人におすすめです。
特に「普通の公園ではない場所へ行きたい」という人にはかなり面白いスポットです。
おすすめの回り方
初めて石山緑地を訪れるなら、南ブロックを中心に次の順番で歩くと楽しみやすいでしょう。
1. 南ブロックからスタート
札幌軟石の岩壁を見ながら園内へ入ります。
2. スパイラルスプリング
巨大な石の塔と水路を見学。
夏は水遊びもできます。
3. 沈黙の森
白樺や岩壁の間を散策。
4. 赤い空の箱
森の中に突然現れる赤いオブジェを見学。
5. ネガティブマウンド
石山緑地最大の見どころ。
時間をかけてさまざまな角度から見るのがおすすめです。
6. 採石場跡の岩壁を見る
公園が札幌軟石の採石場だったことを実感できます。
時間に余裕があれば、そのあと北ブロックへ移動し、展望テラスや遊具を楽しむのもよいでしょう。
石山緑地の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名称 | 石山緑地 |
| 所在地 | 北海道札幌市南区石山78-24外 |
| 面積 | 約11.9ha |
| 入園料 | 無料 |
| 駐車場 | 無料・3カ所計46台 |
| 主な見どころ | 札幌軟石採石場跡、ネガティブマウンド、スパイラルスプリング、赤い空の箱など |
| 水遊び | 夏季に遊水路を開放 |
| ライトアップ | 南ブロックで期間限定実施 |
| 最寄りバス停 | 石山東3丁目 |
| 問い合わせ | 藻南公園管理事務所 |
石山緑地
よくある質問
石山緑地は何がある公園?
札幌軟石の採石場跡を利用した公園です。
南ブロックにはネガティブマウンド、スパイラルスプリング、赤い空の箱などのアート作品があります。
石山緑地は無料?
入園は無料です。
駐車場も無料です。
駐車場はありますか?
3カ所あり、合計46台分あります。
冬期間は閉鎖されます。
水遊びはできますか?
夏季にはスパイラルスプリング周辺の遊水路で水遊びができます。
2026年の遊水路は6月27日~8月30日、10:00~16:00の予定です。
ネガティブマウンドとは?
石山緑地南ブロックにある札幌軟石を使った大規模なアート空間です。
円形劇場や遺跡のような形をしており、石山緑地を代表するスポットです。
石山緑地は夜も見られる?
南ブロックでは季節限定でライトアップされています。
2026年は5月1日~11月3日の21:00まで実施予定です。
子どもと一緒でも楽しめる?
楽しめます。
南ブロックでは夏の水遊び、北ブロックには遊具や砂場があります。
まとめ|石山緑地は札幌軟石の歴史とアートが融合した唯一無二の公園
札幌市南区にある「石山緑地」は、かつて札幌軟石を切り出していた採石場跡を生かした公園です。
今回実際に歩いてみると、
スパイラルスプリング
↓
沈黙の森
↓
赤い空の箱
↓
ネガティブマウンド
↓
札幌軟石の採石場跡
と、少し歩くだけで次々と景色が変化しました。
特にネガティブマウンドは圧巻。
石に囲まれた円形劇場のような空間は、一般的な公園とはまったく違います。
しかも入園料・駐車場ともに無料。
札幌軟石という地域の歴史を残しながら、その場所を現代のアートと公園として再生しているのが石山緑地の最大の魅力です。
札幌で少し変わった観光スポットや写真スポットを探している人は、石山緑地を歩いてみてはいかがでしょうか。

