
静岡県静岡市駿河区は、静岡市の南部に位置し、駿河湾や安倍川に面した自然豊かな地域です。徳川家康を祀る「久能山東照宮」、弥生時代を今に伝える「登呂遺跡」、新鮮な海の幸が集まる「用宗漁港」など、歴史と自然、食文化を一度に楽しめる観光資源が揃っています。市街地からのアクセスも良く、観光や学び、グルメを体験できる駿河区は、静岡観光の中心的なエリアのひとつです。
静岡市駿河区の観光スポットを巡る
朝の駿河区を静かに体感する時間

駿河区では、朝のひとときを特別な形で始めることで、新しい発見があります。たとえば、登呂遺跡は早朝に訪れると観光客の少なさと朝霧のかかる風景が相まって、まるで人がいない縄文時代にワープしたかのような静寂を味わえます。 また、広野海岸公園では、海風とともに昇る朝日を拝める絶好のロケーションです。砂浜に立ち、水平線から差し込む光が白い波間を照らす様子は、日常の疲れを一瞬で洗い流してくれます。散歩やランニングをしながら、この美しい始まりを迎えるのも贅沢な時間です。
駿河区には、歴史と文化を象徴する名所が多く残されています。
久能山東照宮

「久能山東照宮」は、徳川家康を祀る社で、国宝に指定されています。豪華絢爛な社殿は見応えがあり、日本平ロープウェイを利用すれば、空から駿河湾と神社を望む絶景も楽しめます。
徳川家康ゆかりの地として全国から参拝者が訪れます。
登呂遺跡

「登呂遺跡」は、弥生時代の集落跡として国の特別史跡に指定されています。復元された住居や水田跡、登呂博物館では当時の暮らしや文化を学ぶことができます。
歴史好きや子ども連れに人気の観光地です。
静岡県立美術館

「静岡県立美術館」には、東洋から西洋まで幅広い美術作品が収蔵されています。特に「ロダン館」には彫刻作品が充実し、芸術鑑賞をゆったり楽しめます。
芸術文化を感じられる知的スポットです。
静岡市立日本平動物園

「日本平動物園」は、ホッキョクグマやレッサーパンダなど多くの動物に出会える動物園です。動物を間近に見られる工夫がされており、子ども連れに人気の観光スポットです。
家族で楽しめる定番レジャーです。
伝統工芸の“手仕事”を身近に感じる体験

駿河区には、ものづくりを体験できる施設が充実しています。
駿府の工房 匠宿では、駿河竹千筋細工・染めもの・木工・蒔絵・下駄づくりなど、さまざまな伝統工芸を一度に体験できます。所要時間は30分から60分程度で、初心者でも職人の指導のもとで作品を仕上げることができます。手づくりの喜びと、地域の技と文化に触れる時間です。
静岡市駿河区で自然を楽しむ
駿河区は、駿河湾に面した自然豊かな地域で、海や山の景観を楽しむことができます。
用宗漁港と海岸

「用宗漁港」は、新鮮なシラスの水揚げで有名な漁港です。漁港周辺には食堂や直売所が並び、漁港グルメを楽しめます。夏は海水浴場としても人気のスポットです。
海と食を同時に体感できる漁港です。
安倍川花火大会

駿河区を流れる「安倍川」は、市民の憩いの場であり、夏には「安倍川花火大会」が開催されます。大輪の花火が夜空を彩り、駿河区を代表するイベントとなっています。
自然と祭りが融合する風物詩です。
日本平周辺の自然散策

駿河区からアクセスできる日本平は、富士山や駿河湾を一望できる景勝地です。展望台や遊歩道が整備され、四季折々の自然を感じながら散策を楽しめます。
絶景好きに人気のエリアです。

さらに、静岡科学館る・く・るでは「見る・聞く・触る」をテーマにした体験型展示が盛りだくさん。子どもも大人も楽しめ、科学への興味を育てる刺激のある時間を過ごせます。
静岡市駿河区のご当地グルメを堪能
駿河区では、海と山の恵みを生かしたグルメが豊富に揃っています。
用宗の生シラス丼

「用宗漁港」の名物「生シラス丼」は、新鮮さが命のグルメ。漁港ならではのプリプリとした食感を楽しめ、観光客に大人気です。
旬の味を堪能できる一品です。
駿河湾の桜えび料理

駿河湾特産の「桜えび」は、かき揚げや炊き込みご飯で味わえます。春と秋の漁期にしか出会えない希少なグルメです。
地元でこそ味わえる旬の味です。
静岡おでん

駿河区を含む静岡市の名物「静岡おでん」は、黒はんぺんや濃い出汁が特徴です。駿河区内の食堂や居酒屋でも提供され、地元の人々に親しまれています。
観光の合間に気軽に楽しめる郷土グルメです。
实りを楽しむ季節の味覚体験

駿河区は農業地帯でもあり、季節ごとに味わえる体験が揃っています。
相川ぶどう園では、シャインマスカットやピオーネ、大粒の藤稔などをシーズンに応じて収穫・試食できるぶどう狩りが人気です。ぶどう農園の緑に囲まれて、自分で摘む喜びとその場で味わう新鮮さは格別です。
港町ならではの海辺時間

駿河区には海に近い散策や味覚も楽しめるスポットがあります。
用宗(もちむね)の漁港では、新鮮なしらすを使った料理が名物で、漁港沿いの食堂では朝獲れのしらす丼が味わえます。港の風に吹かれながら海の恵みを味わう経験は地元ならではの楽しみです。
静岡市駿河区の祭り・イベント
季節ごとに異なる自然と文化イベント

駿河区には、季節に応じたイベントや自然スポットが豊富です。
- 春:登呂遺跡周辺や丸子川沿いでは桜が咲き誇り、花見と史跡めぐりが同時に楽しめます。
- 夏:科学館や匠宿では夏休みに親子向けワークショップが充実。夜間開館や星空観察会も開催されることがあり、涼しい夕方に出かけるのがおすすめです。
- 秋:ぶどう狩りシーズン真っ盛り。さらに、用宗や久能山方面ではミカン狩りや灯りを使った夜イベント(ライトアップ)が始まることもあります。
冬:安倍川橋は文化財に指定されており、冬の澄んだ空気の中でその歴史を感じる散歩にぴったりです。橋のライトアップが行われる日には、幻想的な夜景が楽しめます。
駿河区では、歴史と自然を活かした祭りや行事が盛んに行われています。
久能山東照宮例大祭

「久能山東照宮例大祭」は、毎年4月に行われる祭礼で、神事や舞楽が奉納されます。豪華な社殿を背景にした伝統行事は圧巻です。
歴史と信仰を体感できる祭りです。
登呂まつり

「登呂まつり」は、登呂遺跡で行われるイベントで、弥生時代の生活を再現する体験や展示が楽しめます。火起こしや稲作体験など、子どもにも人気です。
歴史体験型イベントとして注目されています。
モデルコース:朝から夕暮れまで駿河区を楽しむ一日

早朝:登呂遺跡で縄文の静けさと朝霧を味わい、続いて広野海岸公園で朝日と海風を楽しむ。
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午前:匠宿にて竹細工や染めものを体験、続いて科学館で五感ワークに触れる。
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昼:用宗漁港でしらす丼のランチ。海の香りとともに味わう地元名物をじっくり。
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午後:相川ぶどう園へ移動し、ぶどう狩りと収穫体験。季節ならではの甘みを堪能。
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夕方〜夜:安倍川橋へ。橋のライトアップを楽しみつつ、静岡の夜景と歴史を振り返る時間を。
まとめ

静岡県静岡市駿河区は、久能山東照宮や登呂遺跡、用宗漁港といった歴史と文化、自然と食を満喫できるエリアです。日本平や安倍川の景観、夏の花火大会も魅力で、グルメは生シラス丼や桜えび、静岡おでんと多彩。さらに、歴史を感じる例大祭や登呂まつりなどイベントも豊富です。観光・学び・食文化を一度に体験できる駿河区で、静岡ならではの街歩きを楽しんでみてください。