佐賀県佐賀市ってどんな街?
佐賀県佐賀市(さがし)は、県の南部に位置し、県庁所在地として政治・経済・文化の中心地を担います。
江戸末期には鍋島藩が科学技術や産業を先進的に取り入れ、“先見の明をもつ幕末の技術立藩”として評判を得た歴史を持ち、近代日本のものづくりに大きく貢献。
近年は“佐賀城”や“佐賀の乱”関連の史跡をはじめ、雄大な有明海や筑後川の恵みも活かした観光資源が見直されています。
また、毎年開催される世界的熱気球大会「佐賀インターナショナルバルーンフェスタ」や、有明海の海苔やムツゴロウなど海洋レジャー・漁業体験も人気。
博多や長崎からのアクセスが良く、“幕末維新のロマン+自然+グルメ”を同時に楽しめる“歴史と先進のまち”として、多くの観光客を引きつける魅力を発信しています。
佐賀県佐賀市の歴史と文化の背景とは?
佐賀藩は江戸後期、鍋島家の支配下で海外技術を積極的に導入し、大砲鋳造や反射炉など近代工業の先駆けを築きました。

幕末には鍋島閑叟(鍋島直正)らが藩の殖産興業・科学技術振興に力を注ぎ、後の日本の近代化に寄与。
明治維新以降も、大隈重信ら明治政府で活躍する人材を多く輩出し、政治・経済面で国に貢献。
戦後、高度経済成長期を経て農業や工業、海産物など一次産業から三次産業まで多様化。近年は“歴史観光と自然体験”を軸に、佐賀城本丸歴史館やバルーンフェスタなど新しい観光資源を整備。
令和の現在も、“肥前やきもの圏”や有明海の漁業・干潟観光など、伝統と最先端の融合を進めています。
佐賀県佐賀市の主な観光スポットとは?

佐賀城本丸歴史館
市街地に位置する「佐賀城本丸歴史館」は、幕末の「佐賀藩」の先進性や藩士たちの足跡を伝える博物館兼復元施設。
旧本丸御殿の一部を再建し、広大な畳敷きの大広間や実物資料、パネル展示を見学できます。 佐賀城自体は明治期や戦災で大部分が失われたが、本丸歴史館では鍋島家の藩政や幕末の産業、大砲鋳造など技術改革の歴史をわかりやすく紹介。
入場無料の場合が多いので、佐賀の歴史や維新の流れを理解する起点におすすめ。

旧古賀家(旧長崎街道沿い)・佐賀城下町
市内中心部には旧長崎街道沿いの城下町エリアがあり、「旧古賀家」や商家町家の面影が残るスポットが点在。
旧古賀家は江戸後期〜明治期にかけて栄えた商家の建物で、内部は資料館として公開され、当時の暮らしや建築様式を見学できる。
周辺の町並みを散策すると、地元の和菓子屋やカフェ、酒蔵なども見つかり、ゆったりした時間が流れる。明治期の洋風建築や旧家を改装した店舗もあるため、写真撮影にも良いロケーション。

バルーンミュージアム
佐賀市中心部には「バルーンミュージアム」があり、熱気球の仕組みや世界のバルーン事情を学べる体験型展示が充実。
イベント期間外でもバルーンの魅力を感じることができ、家族連れやカップルにも人気スポット。

有明海沿岸・干潟体験
有明海は日本最大の干潟を擁し、ムツゴロウやワラスボなどユニークな生物が生息する“干潟の宝庫”。佐賀市内から車で30分程の沿岸部では、干潟体験や漁業体験が楽しめるプログラムを提供する場所がある。
干潟ではヘドロに足がはまりながらのガタスキーやガタリンピックなど、ユーモアあふれるイベントやアクティビティが盛ん。海苔の養殖も有明海ならではで、お土産には海苔や干物など海産加工品が評判。食と自然、体験型観光を融合した旅にぴったり。
佐賀県佐賀市の地元グルメ・特産品とは?

佐賀牛
「佐賀牛」は全国ブランド牛の一つに数えられ、きめ細かいサシと柔らかな肉質が特徴。市内にはステーキハウスや焼肉店が多数あり、リーズナブルに佐賀牛を味わえる店もある。
特に赤身と脂身のバランスが良い部位を使ったステーキ、しゃぶしゃぶ、すき焼きなどが定番。お土産としては冷凍パックが用意されている場合もあるので、クール便で自宅発送可能なショップも要チェック。

佐賀ラーメン
佐賀ラーメンは、豚骨ベースに甘めの醤油ダレが加わった独特のスープと中太麺が特徴的。
福岡・熊本とも異なるマイルドな味わいで、トッピングにチャーシューやキクラゲ、もやし等が入る店が多い。市内各所に専門店があり、手軽に味わえる。

シシリアンライス
一方、「シシリアンライス」は佐賀発祥のご当地洋食。熱々の白米の上に甘辛く炒めた牛肉や野菜をのせ、マヨネーズやドレッシングをかけたボリューム満点の一品。
喫茶店やカフェで提供している店も多く、ランチにおすすめ。
佐賀県佐賀市の祭り・イベント情報とは?
佐賀インターナショナルバルーンフェスタ
佐賀市最大の国際イベントとして毎年11月初旬頃に開催。
早朝の一斉離陸や夜間係留(ナイトグロー)は必見で、多数の熱気球が灯りで浮かび上がる光景は幻想的。会場にはグルメブースやキッズエリアも設置され、家族連れで一日楽しめる。
観覧は朝の時間帯が最も見応えあるが、競技によっては天候や風向きに左右されるため、公式情報やSNSで運行状況をチェックしておきたい。駐車場は混雑必至なので、公共交通機関や臨時バスを利用するのがおすすめ。
佐賀インターナショナルバルーンフェスタ
https://www.sibf.jp

佐賀城下ひなまつり
2〜3月頃には「佐賀城下ひなまつり」が行われ、旧藩主の屋敷や古民家に代々伝わる雛人形が一斉に展示される。歴史ある雛人形を背景にした華やかな空間は、伝統工芸を感じられる春の風物詩。
また、街歩きと併せて関連イベント(お茶会や体験教室)に参加できる年もあり、女性客やカップルの人気が高い。着物レンタルなどで“おひな様気分”を楽しむ人も増えている。
佐賀県佐賀市のアクセス・交通手段とは?

公共交通機関
JR長崎本線:博多駅〜佐賀駅(特急約35分)。肥前山口駅・諫早駅・長崎駅方面へ。
佐賀空港:東京羽田、成田、沖縄便など。リムジンバスで佐賀駅バスセンターへ約35分。
高速バス:福岡・長崎・熊本など九州各地から運行。
自家用車・レンタカー
長崎自動車道:佐賀大和ICなど利用し市内へ。福岡市内から約1時間〜1.5時間。
駐車場事情:佐賀駅周辺や主要観光地に有料駐車場あり。バルーンフェスタなど大規模イベント時は会場周辺に臨時駐車場が設定される。
佐賀県佐賀市観光のモデルコース・回り方とは?
【1日コース】佐賀城&グルメ
- 午前:博多駅からJR特急で佐賀駅(約35分)。まずは駅周辺のコインロッカーに荷物を預け、バスまたは徒歩で佐賀城本丸歴史館へ移動し、幕末〜明治の先進的藩政を学ぶ。
- 昼:歴史館周辺でランチに“シシリアンライス”や“佐賀ラーメン”を試す。
- 午後:旧長崎街道沿いの旧古賀家を見学し、城下町の風情を感じつつ散策。駅前に戻り、土産店で“佐賀牛”の加工品や“海苔”などを品定め。
- 夕方:佐賀駅ビルのレストランやカフェで一服し、JRで博多・長崎方面へ帰路。
【2日コース】バルーン&干潟体験
- 1日目(午前):東京・大阪などから飛行機で佐賀空港着(約1.5時間)。リムジンバスで佐賀駅へ。まずは駅周辺で“佐賀ラーメン”または“シシリアンライス”のランチ。
- 1日目(午後):車またはタクシーでバルーンフェスタ会場(開催時期)へ移動し、午後の競技やナイトグローを楽しむ。夜は市内居酒屋で地元の魚や佐賀牛料理に舌鼓を打ち、ホテル宿泊。
- 2日目(午前):早起きして朝のバルーン競技(天候次第)を見学。その後有明海沿岸へ移動し、干潟体験や漁村観光を満喫。
- 2日目(午後):市街に戻り、佐賀城本丸歴史館を訪問。夕方に駅や空港でお土産を買い、特急or空路で帰路に就く。
佐賀県佐賀市観光ガイド:幕末の先進と豊かな自然が織りなす“歴史×ものづくりのまち”のまとめ
佐賀県佐賀市は、幕末維新の技術革新を先導した鍋島藩の歴史や、“日本最大級のバルーンフェスタ”など新旧の魅力が共存する“ものづくりと自然のまち”です。
佐賀城や城下町エリアを散策すれば“江戸から明治”の足跡を感じられ、有明海の干潟や仁淀川の清流が近郊に広がるため自然体験も満喫可能。
さらに、“佐賀牛”や“シシリアンライス”、“明太子”などバラエティ豊かなグルメ、そして古代から“大陸と日本の窓口”として栄えた国際的な歴史背景も興味深い。
博多駅から特急約35分、佐賀空港も東京など主要都市から直行便がありアクセスは良好。日帰り・週末旅行でも十分満足度が高いので、“歴史×バルーン×干潟×グルメ”が織りなす佐賀市の魅力にぜひ触れてみてください。