大分県大分市ってどんな街?
大分県大分市(おおいたし)は、県の東部に位置し、県庁所在地として政治・経済・文化の中心を担う都市です。温泉大国・大分県のイメージでは“別府温泉”が有名ですが、大分市自体も“温泉王国の玄関口”としてJRや空港、フェリーなどの交通拠点となり、九州各地や関西方面へのアクセスが良好。
市街地には大型商業施設やオフィスビルが並びつつ、すぐ近くには海と山の自然を感じられる“都市×自然”が調和する魅力が広がっています。
また、江戸時代には旧豊後国の城下町として“府内藩”が置かれ、文化や寺社、府内城などの歴史資産が点在。

近年は“アートと温泉”をキーワードに、大分県立美術館(OPAM)の開設やホルトホール大分などの文化施設整備が進み、市民や観光客が楽しめる都市型レジャーも充実。
大分県大分市の歴史と文化の背景とは?
大分は戦国〜江戸初期に大友宗麟らが活躍し、キリシタン大名による南蛮文化の影響が色濃い“豊後国”の中枢として発展。
江戸時代は“府内藩”の城下町として整備され、府内城(大分城)が置かれて商業や海運が盛んに。明治期には近代化が進み、昭和〜平成にかけては石油化学コンビナートを擁する臨海工業地域としても成長。
一方、別府など近隣の温泉地との連携や、“おんせん県”としてのPRを活かし、観光産業も発展し続けている。近年はアート施策やイベント誘致、大分駅周辺の再開発が進み、“温泉+文化のまち”として国内外の観光客を迎える拠点としての機能を高めています。
大分県大分市の主な観光スポットとは?

府内城跡(大分城跡公園)
かつて“府内城”として藩主居城が築かれた場所で、現在は「大分城跡公園」として石垣や堀が整備されています。
城郭の建物は焼失や廃城により残っていないが、一部の櫓(西の丸櫓・廊下櫓など)が再建され、城下町の雰囲気を今に伝える。 公園内には広い芝生広場や木陰があり、四季折々の花を楽しむ市民の憩いの場。
隣接する「大分県立図書館」や「大分市役所」など公共施設もあるため、散策がてらに立ち寄りたい歴史スポットとしておすすめ。

大分県立美術館(OPAM)
「大分県立美術館(OPAM)」は、2015年に開館した近代的な美術館で、坂茂建築設計が手がけたガラス張りのエントランスが特徴。大分ゆかりの芸術家の常設展や国内外の企画展を開催し、カフェ・ショップも充実。
館内は天井が高く開放的で、アート鑑賞初心者でも気軽に楽しめる展示が多い。展示テーマやイベントは随時変わるので、最新の情報を公式サイトでチェックしてから訪問しよう。夜間のライトアップされた外観も見逃せない。

柞原八幡宮(ゆすはらはちまんぐう)
柞原八幡宮(ゆすはらはちまんぐう)は大分市にある豊後国一宮で、平安時代に宇佐神宮から勧請され創建されました。
国指定重要文化財の本殿や楼門、天然記念物の巨大クスノキが見どころ。願いが叶うと伝わる「幸福の扇石」もあり、歴史と自然が調和するパワースポットとして多くの参拝者に親しまれています。

一心寺
大分市廻栖野にある「不動尊霊山 一心寺」は、真言宗系単立の寺で、1963年に開山されました。約800本の八重桜が咲く西日本有数の桜の名所で、巨大な不動明王像や薬師観音像なども見どころ。
自然と共生する樹木葬「夢さくら」や滝での水行を行う寒行など、年間を通して多彩な行事も魅力です。

大分マリーンパレス水族館うみたまご※近郊
大分市中心部から車やバスで約20分ほど移動すると、別府湾沿いにある「大分マリーンパレス水族館 うみたまご」があり、家族連れやカップルに人気。
イルカ・アシカのショーはもちろん、セイウチやペンギンなど海獣の生態を観察できる近距離型展示が見どころ。

高崎山自然動物園
大分マリーンパレス水族館(うみたまご)のすぐ隣には高崎山自然動物園があり、ニホンザルの群れが見られる“サル寄せ”なども楽しめるので、合わせて訪れると効率的。
大分〜別府間の路線バスが頻繁に運行されるため公共交通機関でもアクセスしやすい。
大分県大分市の地元グルメ・特産品とは?

とり天
「とり天」は大分発祥の鶏肉の天ぷらで、柔らかい鶏肉をサクッと揚げた食感が特徴。
醤油やポン酢、カボスを絞って食べるのが定番。市内の定食屋や食堂で気軽に味わえるうえ、居酒屋のメニューでも人気。

だんご汁
「だんご汁」は小麦粉をこねて平たく伸ばした麺(だんご)と野菜、味噌仕立てのスープが温まる郷土料理。味噌の出汁に根菜やきのこ、鶏肉など具だくさんで、家庭的な味わいを楽しめる。

関アジ・関サバ
大分県沖の豊後水道で水揚げされる「関アジ・関サバ」は、一本釣りで丁寧に扱われて高値で取引されるブランド魚。
脂が乗りつつ身が締まり、生臭さが少なくて食べやすいのが特徴。 市内の寿司店や居酒屋で刺身や寿司で提供され、味の濃さとコリコリの食感が絶品。希少なため品切れの場合も多く、食べられる店は限られるが、機会があればぜひ味わっておきたい。
大分県大分市の祭り・イベント情報とは?

西寒多神社ふじ祭り
西寒多神社(ささむたじんじゃ)では、樹齢およそ250年を誇る藤の花が毎年春に見事な姿を見せ、昭和49年には大分市の天然記念物に指定されました。
幹周りはおよそ230cm、枝は350平方メートルにも広がり、優雅に垂れ下がる花々とその芳香が訪れる人々を魅了しています。
毎年4月15日には、藤の花がちょうど見頃を迎える中で「例祭」が厳かに執り行われ、近年ではライトアップも実施。夜空に浮かぶ幻想的な藤の姿をひと目見ようと、多くの人が足を運びます。
西寒多神社ふじ祭り
https://sasamuta.com

大分七夕まつり
毎年8月上旬に開催される「大分七夕まつり」では、大分駅周辺や中心商店街がカラフルな吹き流しで飾られ、夜には盛大な花火大会が行われることも。
パレードやステージイベントもあり、市民と観光客が一緒に盛り上がる夏の風物詩。
大分七夕まつり
https://www.city.oita.oita.jp/o154/42tanabata.html
大分県大分市へのアクセス・交通手段とは?

公共交通機関
JR特急“ソニック”:博多駅〜大分駅(約2時間〜2時間20分)。
JR特急“にちりん”:宮崎方面〜大分駅(約3〜4時間)。
大分空港:羽田・伊丹・成田・名古屋中部など国内線就航。エアライナー(リムジンバス)で大分駅まで約60分。
自家用車・レンタカー
大分自動車道:鳥栖ICから大分IC、福岡市内〜大分市内は約2.5時間。
駐車場事情:大分駅周辺や市街地にコインパーキング多数。週末やイベント時は混雑する場合あり。
大分県大分市観光のモデルコース・回り方とは?
【1日コース】大分城跡&うみたまご
- 午前:博多駅から特急ソニックで大分駅(約2時間)。まずは駅周辺の観光案内所でマップを入手し、バスまたは徒歩で大分城跡公園(府内城)へ移動。石垣や堀を見学し、大分の歴史を感じる。
- 昼:駅周辺または商店街でとり天定食やだんご汁をランチに選ぶ。
- 午後:バスまたはレンタカーで大分マリーンパレス水族館 うみたまごに行き、イルカショーやセイウチパフォーマンスを楽しむ。時間があれば高崎山自然動物園にも立ち寄り、サル山を見学。
- 夕方:大分駅に戻り、土産物として関アジ・関サバの干物や地酒を購入。特急または高速バスで帰路へ。
【2日コース】アート&温泉
- 1日目(午前):東京・大阪などから飛行機で大分空港、リムジンバスで大分駅(約60分)。ホテルに荷物を預けた後、大分県立美術館(OPAM)でアート鑑賞。
- 1日目(午後):ランチに“シシリアンライス”じゃなく “とり天” – oh that’s a SAGA cuisine. We’ll keep “とり天”? Ok.
- 1日目(午後):ランチにとり天やだんご汁を味わったら、大分城跡公園や周辺散策で市街の歴史に触れる。夕方は駅前などでショッピングを楽しみ、夜は市内の居酒屋で関アジ・関サバの刺身や地酒を堪能。
- 2日目(午前):バスまたはレンタカーで近郊の別府温泉方面へ移動し、地獄めぐりや温泉浴を満喫。
- 2日目(午後):別府から再び大分市内へ戻り、時間があれば大分駅ビルで最後の買い物。夕方に特急ソニックか空路で帰路につく。
大分県大分市観光ガイド:温泉王国の玄関口と文化が交わる“城下町と海が育むまち”のまとめ
大分県大分市は、“おんせん県”大分の玄関口として、大分駅を中心に大分城跡(府内城)や大分県立美術館(OPAM)などが集まる文化的都市です。
近隣には“うみたまご”や別府温泉などもあり、“アート×歴史×温泉”を一度に味わえる楽しさが魅力。さらに、とり天やだんご汁、関アジ・関サバなど郷土グルメも多彩で食の満足度も高い。
また、アクセス面では博多駅からの特急ソニックや大分空港が便利で、週末旅行・連休旅行でも十分堪能可能。市内に泊まりながら周辺の温泉地や自然スポットを巡るプランもおすすめです。