長崎県のほぼ中央に位置する諫早市は、山と川、そして有明海と大村湾に囲まれた自然豊かな街です。市街地には歴史的な石橋「眼鏡橋」が佇み、海辺には壮大な諫早湾干拓堤防道路が伸びるなど、自然と人の営みが織りなす風景が広がっています。日帰りでも訪れやすく、歴史と絶景を同時に楽しめる諫早の魅力をご紹介します。
諫早市ってどんなところ?

諫早市は長崎県の交通の要所で、長崎市や佐世保市へのアクセスも良好な立地です。江戸時代から城下町として栄え、石橋や武家屋敷跡など歴史の名残が点在しています。近年は自然環境の豊かさや干拓事業で知られ、海と大地が織りなす風景はこの街ならではの特徴。都市機能と自然景観が調和するコンパクトな街歩きも魅力です。
眼鏡橋を訪ねて

諫早市のシンボルともいえるのが「眼鏡橋」。1839年に本明川に架けられた石橋で、アーチが川面に映る姿がまるで眼鏡のように見えることから名付けられました。日本最古の石造二連アーチ橋として重要文化財に指定されており、歴史的価値も高いスポットです。周囲は公園として整備され、桜や紅葉とともに楽しめる憩いの場になっています。
諫早湾干拓堤防道路の絶景

市街地から南へ車を走らせると現れるのが、全長7kmにも及ぶ「諫早湾干拓堤防道路」。干拓事業によって完成した巨大な道路は、有明海を一直線に横断する迫力のスケール。
- ドライブ:堤防の上を車で走ると、両側に海が広がり爽快感抜群。
- 展望所:道路沿いには展望所があり、有明海の干満差や広大な景色を望める。
- サイクリング:自転車で走れば、海風を感じながら自然との一体感を味わえます。
大地と海が織りなす風景は、諫早ならではの雄大な絶景です。
自然を感じるスポット

諫早市周辺には、眼鏡橋や干拓堤防以外にも自然を満喫できる場所があります。
- 諫早公園(諫早城跡):市街地の中心に位置し、桜や紅葉の名所として知られる。
- 本明川河畔:川沿いには遊歩道が整備され、散策やジョギングに最適。
- 轟峡:市街地から車で約30分、豊かな森林と滝が楽しめる清涼スポット。
都市部と自然が近接しており、短時間でも自然に触れられるのが諫早の魅力です。
諫早の歴史文化に触れる

自然と合わせて、歴史的な街並みや文化も体験できます。
- 諫早神社:地域の総鎮守として古くから信仰を集める神社。
- 旧諫早藩御書院跡:江戸時代の藩政文化を伝える遺構。
- 石橋群:眼鏡橋以外にも多くの石橋が残り、「石橋のまち」として知られる。
散策を通して、自然と歴史が共存する街の個性を体感できます。
グルメと地元の味覚

諫早市は有明海と大村湾に囲まれ、山の幸と海の幸が両方楽しめる食の宝庫です。
- うなぎ料理:本明川流域は古くから鰻の名産地で、蒲焼やせいろ蒸しが人気。
- 有明海の海産物:クツゾコ(舌平目)やアゲマキ貝など、この地域ならではの味覚。
- 郷土料理「具雑煮」:長崎を代表する伝統料理で、地元でも親しまれています。
街歩きとあわせて、諫早ならではのグルメを楽しめば旅の満足度も高まります。
【写真】諫早名物うなぎ料理の写真
季節ごとの楽しみ方

- 春:眼鏡橋と諫早公園の桜。
- 夏:轟峡の清流で涼を感じる。
- 秋:紅葉に彩られる眼鏡橋や城跡。
- 冬:うなぎや具雑煮など温かい料理で体を温める。
アクセスと便利情報

諫早市へは長崎市からJRで約20分、佐賀市からも特急で1時間ほどとアクセス良好です。市内中心部は徒歩やレンタサイクルで巡れる一方、干拓堤防道路など郊外スポットへは車やレンタカーが便利です。
モデルコース提案

日帰りプラン
- 午前:眼鏡橋と諫早公園散策
- 昼食:うなぎ料理ランチ
- 午後:諫早湾干拓堤防道路をドライブ → 展望所で絶景観賞
- 夕方:本明川沿い散策 → 帰路へ
1泊2日プラン
- 1日目:諫早市到着 → 眼鏡橋 → 諫早神社参拝 → 郷土料理ディナー&宿泊
- 2日目:轟峡で自然散策 → 干拓堤防道路ドライブ → 海産物ランチ → 帰路へ
まとめ

諫早市は、眼鏡橋に代表される歴史的景観と、諫早湾干拓堤防道路の雄大な風景が共存する街です。市街地散策と自然体験を組み合わせれば、短時間でも充実した旅が可能。さらにうなぎや有明海の幸といったグルメも楽しめ、訪れる人に多面的な魅力を与えてくれます。長崎観光の途中に立ち寄るにも最適な諫早で、自然と歴史を感じる旅を楽しんでみてください。