宮崎県宮崎市観光ガイド:太陽と海、神話が息づく“南国と歴史のまち”

青島神社の鳥居の写真 宮崎市

宮崎県宮崎市ってどんな街?

宮崎県宮崎市(みやざきし)は、県の東部、太平洋に面し、“日本の南国リゾート”を象徴する温暖な気候と青い海が広がるエリアです。

明治期以降には“日本のハワイ”を目指してリゾート開発やゴルフ場整備が進められ、昭和〜平成期には“新婚旅行ブーム”で全国的に注目を集めました。

また、“神話のふるさと”として天孫降臨や海幸山幸など古事記に由来する伝承が多く、青島神社や鵜戸神宮など神話に縁ある神社への参拝客が途切れません。

鵜戸神宮の写真

中心市街地には県庁やビジネス街、商店街が集まり、名物のチキン南蛮や宮崎牛など南国テイストのグルメも充実。

宮崎県宮崎市の歴史と文化の背景とは?

宮崎の地は古代から“日向国(ひゅうがのくに)”の中心であり、天孫降臨の神話が語られる“高千穂”や海幸山幸の舞台など、日本神話に深く関わる地域とされます。

江戸時代には藩政が行われ近世的な城下町が形成され、明治以降は農業・林業が中心の産業構造を維持しながら、昭和期に“観光立県”としてリゾート開発が盛んに。

近年は平成の大合併で周辺町村を編入し、“東九州の要”として県庁所在都市の利便性と、豊かな自然環境を活かした観光施策を両立。

国際線のチャーター便や大型客船の寄港などインバウンド需要の取り込みも図り、南国ムードと歴史文化が共存する日本屈指のリゾートタウンへと成長しています。

宮崎県宮崎市の主な観光スポットとは?

青島神社の鳥居の写真

青島・青島神社

市街地から南へ車で約30分ほどにある「青島」は、白い砂浜と亜熱帯性植物、周囲を取り囲む波状岩(鬼の洗濯板)が特徴的な小島。島の中央には「青島神社」が鎮座し、縁結びや海上安全などのご利益で親しまれています。

島までの通路は歩いて渡れる遊歩道が整備され、ロマンチックなロケーションがインスタ映えし、カップルや家族連れが多く訪れる。潮が引いた時に露出する鬼の洗濯板の奇観も見どころ。周辺には観光施設やカフェ、土産物屋があり南国リゾートの雰囲気を満喫できる。

鵜戸神宮の写真

鵜戸神宮

市街地から少し南下すると、日南海岸沿いに「鵜戸神宮」があり、海食洞の中に本殿が鎮座する“海と岩の神社”として有名。

長い階段を下った先にある社殿と、太平洋の大海原のコントラストが壮観。伝説では海幸山幸の神話に関わり、子宝や安産祈願の神社として参拝客が多い。

拝殿前の岩場には運玉投げという風習があり、亀石にあるくぼみへ小石(運玉)を投げて入ると願いが叶うとされる。周辺の絶壁から眺める海も絶景で、写真映えスポットとして人気。

宮崎神宮の写真

宮崎神宮・神宮駅周辺

市の北部にある「宮崎神宮」は、神武天皇を主祭神として祀る古社。

境内は濃い緑に包まれ、長い参道が清々しい雰囲気を醸し出す。正月期間には多くの初詣客で賑わい、春の神武さまと呼ばれる例大祭では出店やパレードなど地域の祭礼が盛り上がる。

近くには神宮駅(JR日豊本線)があり、周辺には文教施設や公園が点在。神宮外苑を散策しながら「神宮の杜」の森の空気を味わうのもよし。参拝後は車で15分ほど移動すれば、繁華街や郊外のショッピングモールもアクセスしやすい。

フェニックス・シーガイア・リゾートホテルの写真

シーガイアリゾート

宮崎市の海岸線に広がる「フェニックス・シーガイア・リゾート」は、トム・ワトソンゴルフコースや高級ホテル、スパ、プールなど南国リゾートの要素が凝縮されたエリア。

椰子の木やフェニックスに囲まれたゴルフコースは世界的に評価され、プロトーナメントも開催。

みやざき臨海公園の写真

みやざき臨海公園(サンビーチ一ツ葉)

近隣の「サンビーチ一ツ葉」は海水浴スポットとして地元民に親しまれ、夏にはマリンアクティビティを楽しめる。

海辺の散歩道はドラマのロケ地にも使われることが多く、夕陽に照らされるサンセットが絶景。

宮崎県宮崎市の地元グルメ・特産品とは?

チキン南蛮の写真

チキン南蛮

宮崎グルメの定番といえば「チキン南蛮」。鶏肉を揚げて甘酢にくぐらせ、その上からタルタルソースをかけるスタイルが一般的。

発祥店は諸説あるが宮崎市内の定食屋や居酒屋で必ずメニューに載っている定番料理。

カリッと揚がった衣と鶏肉のジューシーさ、さっぱり甘酢とまろやかなタルタルの組み合わせが絶妙。店ごとに甘酢やタルタルの味が異なるので食べ比べも楽しい。

宮崎牛の写真

宮崎牛

「宮崎牛」は和牛の最高峰と称されるブランド牛の一つで、きめ細かいサシと濃厚な旨味が特徴。市内のステーキハウスや焼肉店で贅沢に味わうほか、お土産にはビーフジャーキーなどの加工品もある。

マンゴーの写真

マンゴー

南国ムードを象徴する「完熟マンゴー」は、太陽の恵みをたっぷり受けて糖度が高く、とろける食感が魅力。シーズンには道の駅や特産品ショップで箱入りマンゴーが販売され、高価でも買い求めるファンが多い。

宮崎県宮崎市の祭り・イベント情報とは?

宮崎神宮の写真

宮崎神宮大祭(神武さま)

秋に催される「宮崎神宮大祭」(通称:神武さま)は、神武天皇を祀る宮崎神宮で執り行われる例大祭。市内のメインストリートで神賑行列や太鼓・山車のパレードが行われ、夜には提灯や灯籠で幻想的な雰囲気に包まれる。

地元の中高生や企業、団体が参加し、伝統芸能や踊りを披露するなど、秋の夜を彩る一大行事。市街中心部では交通規制や露店も出店され、地元民と観光客が交流する賑やかな3日間となる。

宮崎神宮大祭(神武さま)
https://www.miyazaki-city.tourism.or.jp/event/12284

宮崎シーガイアトライアスロン

リゾート地ならではのイベントとして「シーガイアトライアスロン」が開催され、海と陸を走破する熱いレースを観戦できる。国内外のアスリートが宮崎の海・森林コースを駆け抜け、自然を舞台にするスポーツ観光の一環として定着。

見学スポットや応援ポイントが設定されるため、レースと合わせて周辺観光やグルメを楽しむのも一案。開催時期や場所は年度により変更があるため、主催者サイトで事前要確認。

宮崎シーガイアトライアスロン
https://seagaia-tri.tv

宮崎県宮崎市へのアクセス・交通手段とは?

宮崎駅の写真

公共交通機関

JR日豊本線:博多駅〜宮崎駅(特急“にちりん”約4時間)、大分駅〜宮崎駅(約2.5〜3時間)。

宮崎空港:東京羽田・成田、大阪伊丹、名古屋中部、福岡など国内線就航。空港リムジンバスやJR宮崎空港線で宮崎駅へ約15分〜30分。

高速バス:福岡・鹿児島など九州各地から運行。

自家用車・レンタカー

東九州自動車道や宮崎自動車道利用。福岡市内〜宮崎市内は約3.5〜4時間。

駐車場事情:宮崎駅周辺や繁華街にコインパーキングあり。観光地(青島・鵜戸神宮)にも駐車場有だがシーズン時は混雑。

宮崎県宮崎市観光のモデルコース・回り方とは?

【1日コース】青島&市街散策

  1. 午前:博多駅から特急(約4時間)または飛行機で宮崎空港、リムジンバスやJR宮崎空港線で宮崎駅着。まずは駅周辺の観光案内所でマップを入手。バスやレンタカーで青島へ移動し、青島神社を参拝しつつ鬼の洗濯板の絶景散策。
  2. :青島周辺の食堂で“チキン南蛮”や海鮮丼などランチ。南国リゾート感漂うカフェやお店をチェック。
  3. 午後:再び市街へ戻り、バスやタクシーで宮崎県立美術館や宮崎県立図書館(いずれも一体化の文化ゾーン)を見学。展示や建築を楽しんだ後、駅前周辺や商店街でお土産探し(マンゴー菓子や地酒など)を満喫。
  4. 夕方:宮崎駅周辺で郷土料理(地鶏炭火焼、辛麺など)をディナーに楽しみ、JRまたは空路で帰路へ。

【2日コース】神話&温泉

  1. 1日目(午前):東京や大阪から飛行機で宮崎空港へ、リムジンバスで市内ホテルにチェックイン。まずは水前寺成趣園(市内中心部)を散策し、抹茶体験も可。
  2. 1日目(午後):レンタカーまたはバスで鵜戸神宮へ移動し、神話ゆかりの海食洞に鎮座する神社を参拝。運玉投げを体験し、太平洋の絶景を堪能。
  3. 2日目(午前):ホテルで朝食を済ませたら、路線バスや車で青島へ向かい、青島神社と海の景観を再度満喫。散策後に「チキン南蛮」や「炭火焼地鶏」をランチに楽しむのもアリ。
  4. 2日目(午後):市内へ戻り、土産物ショップでマンゴー製品や焼酎、地場産品を購入。夕方には駅や空港から高速・空路で帰路に就く。

宮崎県宮崎市観光ガイド:太陽と海、神話が息づく“南国と歴史のまち”のまとめ

宮崎県宮崎市は、太平洋に面した南国リゾート感あふれる町並みと、神話の舞台とされる青島や鵜戸神宮などのパワースポット、さらにチキン南蛮や完熟マンゴーに代表される食の魅力を同時に体験できる“陽光と海と神話”のまち。

市内にはショッピングモールや繁華街も整備され、温泉地・別府や高千穂など他の九州スポットへの拠点としても便利です。

アクセスは宮崎空港から市街へ約30分、JR特急“にちりん”などで博多・大分方面からも合流可能。宮崎市で心温まる南国ムードとマリンレジャーを思い切り楽しんでください。

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