三重県桑名市は、木曽三川の河口に広がる水郷のまちで、古くから東海道の要衝として栄えてきました。「その手は桑名の焼きはまぐり」として知られるように、はまぐりの名産地としても有名です。市内には日本有数のリゾート「ナガシマリゾート」をはじめ、多度大社や六華苑など歴史と自然を楽しめるスポットも充実。名古屋から電車で20分という好立地にあり、日帰り観光から宿泊旅行まで楽しめる魅力あふれる都市です。
三重県桑名市の観光スポットを巡る
桑名市には、全国的に知られるリゾート施設から、歴史的な神社や庭園まで多彩な観光地が揃っています。
ナガシマリゾート

「ナガシマリゾート」は、遊園地「ナガシマスパーランド」を中心に、天然温泉「湯あみの島」やアウトレットモール「ジャズドリーム長島」を備えた一大レジャー施設です。ジェットコースターやプールは全国的に有名で、家族連れや若者に人気です。
一日では遊び尽くせないほどのスケールを誇ります。
多度大社

「多度大社」は、地元で「北伊勢大神宮」とも呼ばれる由緒ある神社です。特に毎年5月に行われる「上げ馬神事」が有名で、境内の急坂を若者が馬で駆け上がる勇壮な祭りは全国から観光客を集めます。
自然豊かな境内は、四季を通じて参拝客で賑わいます。
六華苑(ろっかえん)

「六華苑」は、大正時代に建てられた洋館と日本庭園が調和する名建築で、国の重要文化財にも指定されています。イギリス人建築家ジョサイア・コンドルの設計による洋館は、華やかな雰囲気を漂わせています。
庭園は四季折々の美しさを見せ、撮影スポットとしても人気です。
七里の渡跡

「七里の渡跡」は、東海道五十三次の宿場町・桑名宿に残る渡し跡で、かつての旅人が桑名から熱田へと渡った歴史を伝える史跡です。
往時を偲びながら川辺を散策できる貴重な観光地です。
時間帯で異なる桑名の表情

桑名の魅力は、一日の時間帯によって静寂から賑わい、そして夜景へと表情を変えていくことです。
・早朝:多度大社や七里の渡跡近くでは、まだ人の少ない時間帯に川霧や朝露が漂い、歴史ある景色を静かに味わえます。
・昼:ナガシマリゾートは、子ども連れや観光客で活気づき、遊園地やアウトレットモールを中心に賑やかな時間が流れます。
・夕方:九華公園や木曽三川公園からの夕暮れ時の眺望は、空と水辺に移りゆく光のグラデーションが心に残る情景です。
・夜:なばなの里のイルミネーションや、うみてらす14から望む工場地帯のライトアップは、幻想的な夜の顔を桑名にもたらします。
地元ならではの体験スポット

桑名では、地元文化に触れられる体験が旅を深く彩ります。
・はまぐり掘り体験:長島温泉近くでは、潮干狩り感覚でハマグリを採る体験が可能。採った貝をその場で焼いて味わうプランもあり、”食べる楽しみ”が直結しています。
・桑名石取会館での祭り体験:石取祭の演奏を体験したり、衣装(法被やはちまき)を着て祭りの雰囲気を味わえるワークショップも人気です。
・和菓子作り教室:老舗和菓子店で、地元名産品を用いた生菓子づくりを体験しつつ、職人から伝統技術を学ぶことができます。
三重県桑名市で自然を楽しむ
桑名市は川と海に囲まれた自然豊かなまちで、アウトドアや散策に適したスポットも多数あります。
なばなの里

「なばなの里」は、花と緑をテーマにした人気観光施設で、季節ごとに花畑やイルミネーションが楽しめます。冬のイルミネーションは全国的にも有名で、幻想的な光景が広がります。
自然と芸術が融合した人気の観光名所です。
九華公園

「九華公園」は、桑名城跡を整備した公園で、春には桜の名所として知られます。園内の堀や石垣が歴史を伝え、四季折々の花が咲き誇ります。
散策や休憩に最適なスポットです。
木曽三川公園

「木曽三川公園」は、桑名市から岐阜県・愛知県にまたがる国営公園で、木曽川・長良川・揖斐川の雄大な流れを望めます。広い敷地には展望タワーや芝生広場があり、家族連れに人気です。
自然と水辺の景観を堪能できます。
自然と歴史を巡る散策コース

四季折々の風景と歴史を織り交ぜつつ歩く散策は、桑名の深い魅力を感じさせてくれます。
・東養の津堤(ひがしようのつつみ):木曽三川を望む堤防沿いの散策路では、春の菜の花、秋の紅葉、そして季節風を感じながら歩ける静かなルートです。
・大山田の水配り地蔵:静かな山中に佇む小さな地蔵は、地域の清らかな水の恩恵とともに、訪れる人に優しい時間を提供してくれます。
・濃尾平野展望スポット(桑名市制記念塔):市内が一望でき、晴れた日には遠く伊勢湾や鈴鹿山脈までも望むことができ、写真や夕景にも適しています。
三重県桑名市のご当地グルメを堪能
桑名市は、「焼きはまぐり」をはじめとする海の幸が名物です。東海道の宿場町として栄えた歴史が、食文化にも色濃く残っています。
焼きはまぐり

「その手は桑名の焼きはまぐり」という言葉で有名な通り、桑名といえば「焼きはまぐり」です。肉厚で旨味たっぷりのはまぐりは、シンプルに炭火焼で味わうのが一番。
市内の老舗料亭や専門店で堪能できます。
しぐれ煮

「しぐれ煮」は、はまぐりやあさりを甘辛く煮た桑名の名物です。ご飯のお供やお土産として人気があり、旅の思い出にぴったりです。
長年愛される伝統の味です。
桑名流うなぎ料理

桑名は伊勢湾や木曽川に近く、川魚文化も盛んです。特にうなぎ料理は人気で、ひつまぶしや白焼きなど多彩な食べ方で楽しめます。
地元の食文化を代表するグルメです。
三重県桑名市の祭り・イベント
桑名市では、勇壮な祭りから華やかな花火大会まで、季節ごとに多彩なイベントが開催されています。
桑名石取祭

「桑名石取祭」は、「日本一やかましい祭り」と称される勇壮な祭礼です。国の重要無形民俗文化財に指定され、豪華な祭車が市街を練り歩き、鉦や太鼓の音が鳴り響きます。
夏の桑名を代表する一大イベントです。
長島温泉花火大会

「長島温泉花火大会」は、夏のナガシマリゾートで開催される花火イベントです。大規模な打ち上げ花火と温泉リゾートを同時に楽しめ、多くの観光客を魅了します。
夏休みの人気イベントのひとつです。
モデルコース:一日で体験・自然・歴史を満喫プラン

早朝:多度大社の静かな境内を散策。
午前:長島温泉近くで潮干狩り体験(はまぐり採り)を楽しみ、貝をその場で味わう。
昼:ナガシマリゾートの飲食施設で昼食。遊園地またはアウトレットでのショッピングや遊びを堪能。
午後:石取会館で祭り体験や衣装を試着。続いて和菓子作り体験でスイーツを自作。
夕方:九華公園や木曽三川公園を散策し、夕暮れの風景を満喫。展望塔から遠景を撮影するのも◎。
夜:なばなの里のイルミネーションを楽しみ、うみてらす14やクルーズで夜景・工場地帯の灯りを堪能。
まとめ

三重県桑名市は、ナガシマリゾートやなばなの里といったレジャー施設から、多度大社や六華苑、七里の渡跡など歴史的スポットまで幅広い魅力を持つ街です。ご当地グルメの焼きはまぐりやしぐれ煮は必食で、桑名石取祭や花火大会などイベントも充実。水と歴史、食と祭りが調和した桑名市で、充実した街歩きを楽しんでみてください。