鹿児島県鹿児島市観光ガイド:桜島と歴史、食が織りなす“火山と南国のまち”

桜島の写真 鹿児島市

鹿児島県鹿児島市ってどんな街?

鹿児島県鹿児島市(かごしまし)は、県の南部に位置し、“薩摩”の中心都市として政治・経済・文化の機能が集中する“南九州の玄関口”です。

市街地の湾内に活火山「桜島」がそびえる唯一無二の景観を持ち、古代から近代に至るまで“火山との共生”が生活文化に深く根付いてきました。また、江戸末期の薩摩藩による明治維新の礎を築いた地として、西郷隆盛や大久保利通など多くの偉人を輩出した歴史も魅力の一つです。

さらに、黒豚やさつま揚げ、黒酢など“薩摩料理”や特産品が楽しめる食文化の豊かさ、そして温暖な気候や豊かな自然を活かしたリゾートムードもあり、観光客を惹きつける要素が多彩。

“活火山×維新の歴史×豊かな食と温泉”を同時に堪能できる鹿児島市で、ダイナミックかつ人情溢れる南国の魅力を感じましょう。

鹿児島県鹿児島市の歴史と文化の背景とは?

鹿児島は中世〜戦国時代にかけて島津氏の根拠地として薩摩藩が成立し、江戸時代には“外様大名の島津家”が広大な藩領を治める中で独自の文化と政治体制が形成されました。

幕末には西郷隆盛や大久保利通らが中心となり、明治維新を推進した原動力として全国的に歴史に名を刻んでいます。

明治維新後、近代化に向けた産業・教育改革が進み、桜島の噴火と共存しながら市街地が拡大。昭和期の戦中戦後を経て、平成にかけて交通インフラが整備され、観光都市として躍進。

世界有数の“活火山の見える都市”や“薩摩焼酎文化”など独自の地域性が注目され、令和の現代でも桜島の噴煙や大河ドラマの話題を通じて国内外から観光客を迎えています。

鹿児島県鹿児島市の主な観光スポットとは?

桜島の写真

桜島

鹿児島の象徴といえば「桜島」。鹿児島市街地からフェリーで約15分で渡れる活火山の島で、現在も噴煙を上げる迫力ある姿が魅力。

島内には展望スポット、溶岩なぎさ遊歩道、足湯などがあり、活火山と共生する住民の暮らしを体感できる。

特に“湯之平展望所”からは桜島の山肌や鹿児島湾を一望でき、夕日や夜景も美しい。火山灰対策などが必要だが、フェリーでの移動も観光要素の一つとして楽しめる。

西郷隆盛銅像の写真

西郷隆盛銅像

市街中心部の城山公園付近には「西郷隆盛銅像」が立ち、幕末〜明治維新の象徴的人物を偲ぶ観光客が多い。像の周辺からは鹿児島市内や桜島を見下ろす絶景も楽しめる。

維新ふるさと館の写真

維新ふるさと館

「維新ふるさと館」(加治屋町)では幕末維新期の薩摩の歴史を体感的に学べる展示や映像、ジオラマが用意され、西郷隆盛や大久保利通、島津家の動向などを深掘りできる。

維新好きや歴史ファンには外せないスポット。

仙巌園の写真

仙巌園

市街地から北へ約8kmの海沿いにある「仙巌園」(せんがんえん)は、島津家の別邸として江戸時代に築かれた庭園。

桜島を“築山”に見立てた雄大な借景と、広大な日本庭園が織りなす景観が見事。 明治維新後には集成館事業の遺構もあり、“明治日本の産業革命遺産”として世界文化遺産に登録された要素が点在する。

園内には郷土菓子や焼酎を試せる売店・カフェがあり、鹿児島の歴史文化と美食を同時に楽しめる人気観光スポット。

鶴丸城跡の写真

鶴丸城跡

鶴丸城跡(鹿児島城)は、江戸時代に薩摩藩主・島津家の居城として築かれた名城で、現在は鹿児島県の歴史を伝える重要な史跡です。

明治時代の火災や西南戦争で焼失しましたが、2020年に御楼門が復元され、石垣や堀などの整備も進められています。城跡には鹿児島県歴史・美術センター黎明館も併設されており、歴史と文化に触れられる観光名所となっています。

天文館の写真

天文館地区

市街中心部の繁華街「天文館」は、商店街やデパート、飲食店が集まる一大ショッピング・グルメエリア。

夜は居酒屋やバー、郷土料理店が賑わい、“かごっま弁”を聞きながら地元民とのコミュニケーションも楽しめる。

天文館のシンボルとして“むじゃき”の白熊(しろくま)かき氷が有名で、ふわふわの氷に練乳やフルーツをたっぷり乗せた南国スイーツが評判。滞在中に一度は挑戦したい甘味メニューの定番。

鹿児島県鹿児島市の地元グルメ・特産品とは?

黒豚の写真

黒豚

「かごしま黒豚」は全国に名を轟かすブランド豚で、柔らかくジューシーな肉質と甘みが特徴。しゃぶしゃぶやとんかつ、角煮、豚骨ラーメンの具材など幅広く楽しめる。

地元のレストランや食堂で“黒豚メニュー”を謳う店が多いので、バラエティ豊かな食べ方を試してみると良い。お土産に“黒豚みそ”や“黒豚ソーセージ”などの加工品も人気。

さつま揚げの写真

さつま揚げ

“さつま揚げ”は、魚のすり身を揚げた練り製品で、鹿児島では“つけあげ”とも呼ばれる。

イワシやサバ、エビなどの具材を使い、甘めの味付けとふわっとした食感が特徴。地元のスーパーや専門店で気軽に買えておやつやおかずとして定番。

白熊の写真

白熊

“白熊”かき氷は、天文館発祥のボリューム満点スイーツ。色とりどりのフルーツと練乳が映え、フワフワの氷が口どけよく、南国の暑さをしのぐのにぴったり。

鹿児島県鹿児島市の祭り・イベント情報とは?

おはら祭の写真

おはら祭

「おはら祭」は、毎年11月上旬に開催される鹿児島最大級の秋祭り。市街中心部で大通りが歩行者天国となり、約2万人の踊り連が“鹿児島おはら節”、“渋谷音頭”などを披露する様子は大迫力。

華やかな衣装を身にまとった踊り子や太鼓の音、掛け声で街が熱狂に包まれる。見物も無料で自由に楽しめるが、混雑対策や交通規制の情報を事前にチェックしておきたい。

おはら祭り
https://www.kagoshima-yokanavi.jp/event/10001

花火大会の写真

かごしま錦江湾サマーナイト大花火大会

夏の夜、鹿児島港周辺では大規模な花火大会が行われることも多く、桜島を背景に打ち上げられる花火が港面を照らす光景は壮観。開催時期は7〜8月にかけてで年によりスケジュールが異なる。

観覧場所としては港周辺や桜島フェリー乗り場付近が人気だが、混雑が激しいため公共交通機関利用か早めの場所取りがおすすめ。花火と桜島のシルエットが織りなす風景は写真にも映える。

かごしま錦江湾サマーナイト大花火大会
https://hanabi.kankou-kagoshima.jp

鹿児島県鹿児島市へのアクセス・交通手段とは?

鹿児島中央駅の写真

公共交通機関

九州新幹線:博多駅〜鹿児島中央駅(約1時間20分)。

鹿児島空港:東京羽田・成田、大阪伊丹・関西、名古屋中部など国内線多数就航。空港リムジンバスで鹿児島中央駅へ約40〜50分。

桜島フェリー:鹿児島港(本港)〜桜島港(約15分)、24時間運航。

自家用車・レンタカー

九州自動車道:宮崎県や熊本県方面から鹿児島IC利用。福岡市内から約3.5〜4時間。

駐車場事情:市街中心部(天文館、中央駅周辺)にコインパーキング多し。祭り期間や週末は満車になりやすい。

鹿児島県鹿児島市観光のモデルコース・回り方とは?

【1日コース】桜島×黒豚

  1. 午前:博多駅または東京・大阪から新幹線or飛行機で鹿児島中央駅・空港着。まずは中央駅近くの「アミュプラザ」で観光案内所をチェックし、荷物を預ける。
  2. :桜島フェリー乗り場へ移動し、桜島へ。短い船旅で到着後、レンタサイクルや観光バスで溶岩なぎさ遊歩道や湯之平展望所を巡る。
  3. 午後:鹿児島市街へ戻り、黒豚しゃぶしゃぶやとんかつでランチを堪能。時間があれば西郷隆盛銅像や維新ふるさと館を訪問し、明治維新の歴史を学ぶ。
  4. 夕方:中央駅周辺で土産購入(さつま揚げや黒酢など)。新幹線or空路で帰路へ。

【2日コース】温泉&仙巌園

  1. 1日目(午前):東京・大阪から飛行機で鹿児島空港(約1.5〜2時間)。リムジンバスで鹿児島中央駅着。ホテルにチェックインし、路面電車やバスで天文館エリアへ。
  2. 1日目(午後):ランチに“黒豚”料理や“鶏刺し”などを楽しむ。午後は仙巌園に足を伸ばし、薩摩藩の歴史的庭園を見学。桜島を背景に記念写真を撮りつつ散策。夜は天文館エリアの居酒屋で郷土料理を満喫。
  3. 2日目(午前):バスやJRを利用し、指宿など近郊の温泉地へ足を伸ばす(鹿児島中央駅〜指宿駅は約50〜60分)。砂むし温泉や地元の温泉を体験し、南国の開放感を味わう。
  4. 2日目(午後):市内に戻り、桜島フェリーで再度短い船旅を満喫したり、時間に余裕があればグルメ巡り(さつま揚げ店や白熊かき氷など)を楽しむ。夕方に鹿児島中央駅や空港でお土産を購入し、帰路につく。

鹿児島県鹿児島市観光ガイド:桜島と歴史、食が織りなす“火山と南国のまち”のまとめ

鹿児島県鹿児島市は、桜島を背負う雄大な自然と、明治維新を生んだ薩摩藩の歴史を同時に味わえる“活火山と維新ロマンのまち”です。

市街地は天文館や鹿児島中央駅を中心に商業・飲食施設が充実し、黒豚やさつま揚げ、白熊かき氷などの郷土グルメ、そして温泉や日帰り観光で指宿・仙巌園など近隣地域へのアクセスも良好。

アクセスは九州新幹線や飛行機で九州各地・関西・東京から非常に便利。短日程の旅行でも“桜島フェリー”や“西郷隆盛ゆかりスポット”など見所を十分満喫できるため、1〜2泊の観光にぴったり。熱き薩摩の風と火山パワーを存分に体感してみてください。

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