茨城県ひたちなか市観光ガイド:花と海が彩る“レジャー&リゾートのまち”

国営ひたち海浜公園のネモフィラの写真 ひたちなか市

茨城県ひたちなか市ってどんな街?

茨城県ひたちなか市(ひたちなかし)は、県北東部に位置し、太平洋に面した海辺のまちとして豊富な海産物やマリンレジャーが楽しめるエリアです。

昭和後期の市町村合併を経て「ひたちなか市」が誕生し、近年では国営ひたち海浜公園を中心とした花の名所として全国的に注目度が急上昇。

春のネモフィラ、秋のコキアの絶景を求め、多くの観光客が訪れます。

国営ひたち海浜公園のネモフィラの写真

また、工業団地や商業施設が集まる臨海部には、大洗港や那珂湊漁港など港湾都市としての賑わいもあり、海鮮料理や地元食材を活かしたグルメが豊富。

さらに、常磐自動車道やひたちなか海浜鉄道の整備により首都圏からのアクセスが良好で、週末旅行や日帰り観光がしやすい“レジャー&リゾートのまち”として人気を高めています。

茨城県ひたちなか市の歴史と文化の背景とは?

ひたちなか市は、江戸時代には「那珂湊(なかみなと)」を中心とした漁港や商業町が発展し、海運や物資の集散地として栄えました。

昭和期には那珂湊市と勝田市が合併し、さらに平成になって「ひたちなか市」と改称。港湾や工業団地を備えた製造・物流の拠点としての機能に加え、近隣の水戸や大洗との連携で観光開発が進みました。

戦後は国営ひたち海浜公園の整備や、ひたちなか海浜鉄道による観光路線の強化などを通じて、季節の花の絶景や海岸レジャーを目当てに全国からの旅行者が増加。

地方創生や海辺のリゾート開発にも取り組み、現在では一年を通じてイベントや祭りが多数開催される地域となっています。

茨城県ひたちなか市の主な観光スポットとは?

国営ひたち海浜公園の写真

国営ひたち海浜公園

茨城県を代表する花の名所「国営ひたち海浜公園」は、春のネモフィラや秋のコキアをはじめ、四季折々の花が広大な丘を埋め尽くす絶景で有名。

特にネモフィラが見頃となる4〜5月には“青いじゅうたん”が一面に広がり、多くの観光客が集まります。秋のコキア紅葉(9〜10月)も見逃せないハイライトで、緑から赤へとグラデーションを変える光景が幻想的。

公園内にはアスレチックやサイクリングコース、レストランなども完備。季節の花祭りが開催される時期には道路や駐車場が混雑するため、公共交通機関やシャトルバスの利用を検討するとスムーズです。

那珂湊おさかな市場の写真

那珂湊おさかな市場・那珂湊漁港

新鮮な魚介を楽しみたいなら、「那珂湊おさかな市場」がおすすめ。

漁港に隣接した市場には、地元で水揚げされたばかりのカツオ、サバ、イカ、エビなど多彩な魚介類が並び、刺身や海鮮丼、浜焼きなどをその場で味わえる飲食店も充実。

週末は観光客で賑わい、試食コーナーや青空バーベキューなどユニークなイベントが行われる場合もあります。

また、漁港周辺は古くからの街並みが残り、歩きながら地元の商店街や食堂を巡るのも楽しみの一つ。夏の「那珂湊海上花火大会」など季節の催しも盛り上がります。

ひたちなか海浜鉄道の写真

ひたちなか海浜鉄道・湊線

ローカル線の趣を感じる「ひたちなか海浜鉄道 湊線」は、JR勝田駅から阿字ケ浦駅までを結ぶ全長14.3kmの路線。

昭和レトロなディーゼル車両が走り、車窓から田園風景や海辺の風景が広がります。

沿線には那珂湊駅や平磯海岸など、地元グルメや歴史を楽しめるスポットが点在し、観光客にも人気。春の桜や夏の緑、秋の収穫シーズンなど季節ごとの車窓風景が魅力的で、時間に余裕があれば途中下車して町歩きを楽しんでみては。

ひたちなか開運鉄道神社の写真

ひたちなか開運鉄道神社

ひたちなか開運鉄道神社は、茨城県ひたちなか市にある全国的にも珍しい「鉄道」と「神社」が融合したパワースポットです。ひたちなか海浜鉄道・那珂湊駅(なかみなとえき)の構内に位置し、鉄道ファンはもちろん、観光客や地元の人々からも人気を集めています。

ひたちなか開運鉄道神社は、鉄道好きな人はもちろん、「旅=人生」を象徴するようなご利益スポットとしても注目されています。電車に乗って訪れることで、より一層の開運パワーが得られるといわれています。

阿字ケ浦海水浴場・海浜公園

夏の海水浴や海辺レジャーなら、阿字ケ浦海水浴場が定番。

透明度の高い海と広い砂浜が続き、マリンスポーツや浜辺の散歩に最適です。近くには「阿字ヶ浦温泉 のぞみ」など温泉施設もあり、海遊びの後に温泉でリラックスするコースも人気。さらに、国営ひたち海浜公園も隣接しているため、花と海を一日で巡る贅沢なプランを組むことができます。

阿字ケ浦海水浴場・海浜公園
https://www.ibarakiguide.jp/spot.php?mode=detail&code=1139

茨城県ひたちなか市の地元グルメ・特産品とは?

那珂湊漁港で水揚げされた魚の写真

海鮮料理(カツオ・イワシ・ヒラメなど)

ひたちなか市は新鮮な魚介が魅力。那珂湊漁港で水揚げされるカツオ、イワシ、ヒラメなど多彩な魚種を、刺身や寿司、煮付け、天ぷらなどで楽しめます。

港町ならではのリーズナブルな価格と鮮度の高さに驚くこと間違いなし。市場併設の食堂ではボリュームたっぷりの海鮮丼が大人気。

常陸牛の写真

常陸牛・メロン

茨城県を代表するブランド牛「常陸牛」は、きめ細やかな霜降りと旨味が特徴で、地元の焼肉店やステーキハウスで味わえる場合があります。

また、鉾田市(隣接)のメロンやスイカなどの生産も盛んなため、果物直売所などで甘みたっぷりの旬のフルーツをゲットするのもおすすめ。家族や友人へのお土産にもぴったりです。

茨城県ひたちなか市の祭り・イベント情報とは?

国営ひたち海浜公園のネモフィラの写真

ひたち海浜公園の花まつり

「ネモフィラ」が一面の青いじゅうたんを作る春(4〜5月)や、秋にコキアが赤く染まる(9〜10月)季節は、公園最大の見どころ。

コキアカーニバルの写真

コキアカーニバル

「コキアカーニバル」と称されるイベントが開催され、週末にはフードコートやワークショップなどで賑わいます。いずれの時期も駐車場や周辺道路が渋滞しやすいので、公共交通機関や早朝到着を意識すると快適に楽しめるでしょう。

ひたちなか祭り・ロックインジャパンフェス

夏には市内各地で「ひたちなか祭り」が開かれ、出店やステージイベント、花火などが催されます。

さらに、国営ひたち海浜公園を舞台に開催される大型野外音楽フェス「ロック・イン・ジャパン・フェスティバル(ROCK IN JAPAN FESTIVAL)」は、全国から音楽ファンが集まり、一大エンターテインメントの場として大盛況。市内の宿や交通機関が混雑しやすいため、参加する場合は早めの予約と行動が必須です。

ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2024 in HITACHINAKA
2024年9月14日(土)・15(日)/21日(土)・22日(日・祝)・23日(月・振休)の5日間、国営ひたち海浜公園にて開催!!

茨城県ひたちなか市へのアクセス・交通手段とは?

JR勝田駅の写真

公共交通機関

JR常磐線:上野駅または品川駅から特急「ひたち」「ときわ」で勝田駅(または佐和駅)へ約1時間〜1時間30分。勝田駅からは路線バスやタクシー、レンタサイクルで各スポットへ移動。

ひたちなか海浜鉄道 湊線:勝田駅から那珂湊駅、阿字ケ浦駅へ。那珂湊おさかな市場や国営ひたち海浜公園へのアクセスに便利。

高速バス:東京駅や新宿駅などからひたちなか市方面の高速バスが運行している場合がある。

自家用車・レンタカー

高速道路:常磐自動車道「那珂IC」「日立南太田IC」などから市内中心部や海浜公園方面へ。

駐車場事情:週末や花の見頃、イベントシーズンには海浜公園や那珂湊周辺で渋滞・混雑が予想されるため、早めの到着か公共交通機関の利用が無難。

茨城県ひたちなか市観光のモデルコース・回り方とは?

【1日コース】海浜公園と海鮮を堪能

  1. 午前:上野駅から特急「ときわ」「ひたち」で勝田駅(約1時間10分)。路線バスまたはレンタサイクルで国営ひたち海浜公園へ移動(10〜20分)。
  2. 昼食:園内のレストランやカフェで軽食を楽しむか、弁当を持参しピクニック気分で花を鑑賞(ネモフィラ・コキアのピーク時期は駐車場の混雑に注意)。
  3. 午後:再び勝田駅へ戻り、ひたちなか海浜鉄道 湊線で那珂湊駅へ。歩いておさかな市場へ向かい、新鮮な海鮮丼や寿司を楽しむ。
  4. 夕方以降:那珂湊駅から勝田駅へ戻り、特急で都内へ帰路または市内宿泊を検討。

7-2. 【2日コース】自然&温泉・音楽イベント

  1. 1日目(午前):東京駅から特急で勝田駅着。まずは那珂湊おさかな市場で新鮮な海鮮ランチを満喫。午後には阿字ケ浦方面へ足を伸ばし、海水浴や温泉施設でリラックス。
  2. 1日目(夜):阿字ケ浦や近隣の旅館・ホテルに宿泊し、夜は海辺の夕景や温泉を堪能。
  3. 2日目(午前):車やバスで国営ひたち海浜公園へ移動し、季節の花や広大な敷地をサイクリングで満喫。夏の音楽フェス期間(ROCK IN JAPAN FEST)なら、会場で一日中フェスを楽しむ。
  4. 2日目(夕方):勝田駅へ戻り、特急で帰路へ。お土産に地元野菜や海産物を購入するのもおすすめ。

茨城県ひたちなか市観光ガイド:花と海が彩る“レジャー&リゾートのまち”のまとめ

茨城県ひたちなか市は、国営ひたち海浜公園の花絶景や、那珂湊おさかな市場での新鮮海鮮、そして湊線ローカル列車や夏の音楽フェスなど、多彩な魅力を一挙に楽しめる“海と花とレジャー”の街です。首都圏からJR常磐線特急で約1時間〜1時間半とアクセスも良好で、週末旅行や日帰り観光にぴったりのロケーション。

ただし、ネモフィラ(4〜5月)やコキア(9〜10月)など季節の花のピーク時期、ROCK IN JAPANなどの大型イベント期間には大変な混雑が予想されるため、公共交通機関を活用したり駐車場・宿泊先の事前予約を心掛けるのがスムーズな観光のコツ。

海と自然、花や音楽のフェスを楽しめるひたちなか市へ、ぜひ足を運んでみてください。

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