茨城県日立市観光ガイド:海と山が織りなす「工業都市と自然の融合」の街

御岩神社の写真 日立市

茨城県日立市ってどんな街?

茨城県日立市(ひたちし)は、茨城県の北東部、太平洋に面した港町として発展してきた都市です。

古くは林業や漁業で栄え、近代以降、製鉄・機械産業が隆盛して“工業都市”の印象が強い一方で、山間の自然や海岸線を活かしたレジャーにも恵まれ、海水浴やハイキングなど四季を通じたアウトドアが楽しめる魅力ある街です。

また、日立製作所などを擁する“企業城下町”として全国的に知られていますが、子育てや観光面でも力を入れており、家族連れやカップルが楽しめる施設が充実。

都内からJR常磐線特急を使えば約1時間半〜2時間程度でアクセス可能で、日帰りから宿泊まで多様なプランに対応可能。海と山、産業と自然が融合した“モノづくりとレジャーのまち”と言えるでしょう。

茨城県日立市の歴史と文化の背景とは?

日立市は、古代から常陸(ひたち)国に属し、戦国〜江戸期には小規模な城下町と漁村の様相を帯びていました。

明治以降、鉱山開発や製鉄所の設立を経て、日立製作所が創業(大正時代)したことで重工業が急成長。“日立”ブランドが国内外に広がり、日本の産業革命を支える都市として地位を確立。

一方で、大正末期〜昭和初期には“福利厚生”や“都市計画”の一環で公園やレジャー施設も整備され、市民が自然と共存する街づくりが進められました。

第二次世界大戦中の空襲被害を乗り越え、戦後は再び工業と観光が並行して発展し、平成・令和時代にかけて“海と山のレジャー×モノづくり”という独自の街のカラーを継承しています。

茨城県日立市の主な観光スポットとは?

日立シビックセンターの写真

JR日立駅と「シビックセンター」周辺

JR常磐線「日立駅」は、ガラス張りのスタイリッシュな駅舎が特徴的で、改札から太平洋を見渡せる開放感のあるデザインが話題です。

駅前は商業施設やビジネスビルが並び、日立市の玄関口として機能。すぐ近くには「シビックセンター」があり、ホールや図書館、科学系の展示が行われるスペースなどが設置され、市民の文化拠点として活用されています。

観光客もイベントやコンサートのタイミングに合わせて訪れることが多く、駅ビルや周辺飲食店で地元の海鮮・野菜を活かしたグルメを堪能できるのが魅力。

かみね公園展望台の写真

かみね公園・かみね動物園

日立市街地の丘陵地帯に位置する「かみね公園」は、約1,000本の桜が咲く“桜の名所”として知られ、春には多くの花見客で賑わいます。

隣接する「かみね動物園」には、ゾウやキリン、ライオンなど約40種類の動物が飼育され、ミニ遊園地も併設。ファミリー層からカップルまで楽しめるスポットで、山頂エリアからの太平洋ビューも絶景。

夏〜秋には花火大会や各種イベントが行われ、夜景やライトアップとのコラボレーションが美しく、地元住民にも観光客にも人気のスポットです。

御岩神社の写真

御岩神社(おいわじんじゃ)

市街地から少し離れた山あいにある「御岩神社」は、日本最強のパワースポットとも称され、神秘的な雰囲気が漂う神社。

苔むした境内には多数の社や祠が点在し、背後の山には原生林が残っています。遊歩道を進むと自然のエネルギーを感じるという口コミが広がり、近年はスピリチュアルな観点からも注目度が急上昇。

ただし、アクセス路はやや狭い道もあるので、車で向かう際は注意が必要。静かな山岳信仰の地で、心洗われるようなひと時を過ごすには絶好のスポットです。

奥日立きららの里

日立市北部、山間の自然豊かな場所にある「奥日立きららの里」は、キャンプやバーベキュー、バーベキュー場、そしてアスレチックなどが揃うアウトドアレジャー施設。

中でも全長約1,188mという“日本一長い滑り台”とも言われる「ワクワクスライダー」が話題で、大人も子どもも楽しめるスリル満点の体験が可能。

キャンプサイトやロッジが整備されているため、宿泊型の自然体験もでき、季節ごとにイベントや農作物収穫体験なども企画される。市街地から車で約30分ほどなので、日帰りでも気軽に立ち寄れます。

奥日立きららの里
https://kiraranosato.com

茨城県日立市の地元グルメ・特産品とは?

常陸牛の写真

常陸牛・常陸秋そば

茨城県を代表するブランド牛「常陸牛」は、霜降りの柔らかい肉質が特徴で、ステーキやすき焼き、焼肉など様々なスタイルで味わえます。

日立市内のレストランや居酒屋で取り扱う店もあり、ランチやディナーで贅沢に堪能できるのが魅力。

また、県北部で栽培される「常陸秋そば」は香りとコシが強く、そば好きに人気。地元のそば処では打ち立ての蕎麦を提供しており、その風味豊かな一杯は旅の思い出に残るでしょう。

トンテキの写真

日立ポーク・海の幸

畜産も盛んな日立市周辺では「日立ポーク」がブランド化されており、脂身の甘さと旨みが評判。カツ丼やトンテキ、しゃぶしゃぶなど多彩なメニューで提供される場合が多いです。

もちろん海岸沿いの港町として海鮮も欠かせず、アジ、カツオ、ヒラメ、カレイなど四季折々の魚種が楽しめます。市内各所の食堂や市場、居酒屋で、日立ならではの新鮮な海の幸を味わうのも旅の醍醐味です。

茨城県日立市の祭り・イベント情報とは?

桜の写真

日立さくらまつり(4月)

日立市を代表する春のイベントが、「日立さくらまつり」です。

かみね公園や十王ダム周辺などで桜が見頃を迎える4月初旬から中旬にかけて開催され、ライトアップされた夜桜や屋台、ステージイベントなどが行われます。花見客で賑わう週末には交通規制や駐車場不足が予想されるため、公共交通機関やシャトルバスの利用がおすすめ。

日立さくらまつり
https://www.kankou-hitachi.jp/sakura

ひたち秋祭り

秋に日立シビックセンター新都市広場及びその周辺で行われる「ひたち秋祭り」。

山車や神輿の巡行、企業や学校が参加するパレードなど、多彩なプログラムで地元住民と観光客が一体となって盛り上がる。詳細は毎年変わるため、観光案内サイトや市公式情報をチェックしておきたいところ。

聴く・体験する・参加する
聴く・体験する・参加するのページです。

茨城県日立市のアクセス・交通手段

JR日立駅の写真

公共交通機関

JR常磐線:上野駅から特急「ときわ」「ひたち」で日立駅まで約1時間30分〜2時間。仙台方面からも常磐線を利用可能。

高速バス:東京駅や上野駅、新宿方面から日立駅近くへの直通バスも運行(所要時間約2〜3時間)。

市内移動:駅からかみね公園やシビックセンターなどへは路線バスまたはタクシーを利用。レンタカー店も駅周辺にあり。

自家用車・レンタカー

高速道路:常磐自動車道「日立中央IC」「日立北IC」「日立南太田IC」などから市内中心部や各観光地へアクセス。

駐車場事情:かみね公園やイベント期間中は混雑するため、早めの行動が吉。御岩神社方面は道が狭い区間もあるので安全運転を心掛けましょう。

茨城県日立市のモデルコース・回り方とは?

【1日コース】市内の定番スポットを楽しむ

  1. 午前:上野駅から特急で日立駅へ(約1時間30分)。まずは駅前の「シビックセンター」周辺を散策し、ガラス張りの駅舎から海を眺める。
  2. 昼食:駅周辺のレストランで「常陸牛」や「日立ポーク」などの定食を味わう。地元野菜を使ったサラダも◎。
  3. 午後:バスまたは車で「かみね公園」へ移動。動物園や遊園地を満喫し、山頂からの市街・海の絶景を眺める。桜シーズンなら「日立さくらまつり」も楽しめる。
  4. 夕方以降:再び日立駅へ戻り、駅ビルなどで土産を購入。海鮮や地酒を扱う居酒屋で夕食を取るか、特急または高速バスで帰路へ。

7-2. 【2日コース】自然レジャー&パワースポット

  1. 1日目(午前):東京駅から日立駅着。レンタカーを借り、「奥日立きららの里」へ移動し、キャンプやバーベキュー、ワクワクスライダー体験で自然レジャーを満喫。
  2. 1日目(午後):市街地に戻り、かみね動物園やシビックセンターでのんびり過ごす。夜は地元居酒屋で常陸牛・海鮮を堪能し、市内のホテルに宿泊。
  3. 2日目(午前):御岩神社へドライブ。森林浴しながら参道を散策し、静謐なパワースポットで癒やしの時間を過ごす。
  4. 2日目(午後):戻る途中に地元直売所で野菜やお土産を購入。日立駅にレンタカーを返却し、特急またはバスで帰路へ。

茨城県日立市観光ガイド:海と山が織りなす「工業都市と自然の融合」の街のまとめ

茨城県日立市は、海と山に囲まれた自然レジャーと、重工業を中心とした“モノづくり”の街としての魅力が共存する都市です。JR常磐線特急や常磐自動車道で首都圏から2時間以内というアクセスの良さもあり、1日・2日での観光でも見どころをぎゅっと詰め込めます。

桜の名所「かみね公園」や日本一長い滑り台が話題の「奥日立きららの里」、そして心洗われる「御岩神社」など、家族連れからソロ旅行まで多彩なスタイルで楽しめるスポットが充実。

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