茨城県つくば市観光ガイド:科学と自然が融合する“研究都市と万博のまち”

つくばエキスポセンターの写真 つくば市

茨城県つくば市ってどんな街?

茨城県つくば市(つくばし)は、筑波研究学園都市として全国的に有名な“学術・研究の拠点”であり、数多くの国立研究所や大学、企業の研究施設が集積する最先端の街です。

首都圏新都市鉄道つくばエクスプレス(TX)を利用すれば、東京・秋葉原から約45分とアクセスも良好。一方で、日本百名山の一つ筑波山(標高877m)を擁し、自然豊かで四季折々のレジャーが楽しめるのも魅力。

筑波山の写真

さらに、1985年に開催された「科学万博つくば’85」の遺産や、現代アートや科学技術を発信する施設が充実し、「研究×自然×アート」の多彩な観光要素を持つ都市と言えます。

茨城県つくば市の歴史と文化の背景とは?

つくば市の由来は、古くは常陸国(ひたちのくに)に属し、茨城南西部の農村地帯と筑波山周辺の宗教文化が中心でした。

昭和後期に筑波研究学園都市として計画的に整備が進み、大規模な研究機関・大学等が次々と建設されたことで日本有数の“頭脳集積地”に成長。

1985年(昭和60年)には「科学万博-つくば’85」が開催され、“最先端技術の展示”や国際色豊かな催しが大きな話題となり、以後も都市機能の整備が進みました。

今では教育・研究のみならず、筑波山の観光開発や市街地でのイベント、駅周辺の商業発展など、学術と観光が融合する街として国内外から注目を集めています。

茨城県つくば市の主な観光スポットとは?

筑波山の写真

筑波山(つくばさん)

“西の富士、東の筑波”と称される「筑波山」は、標高877mとそれほど高くはないものの、2つの峰(男体山・女体山)をもつ独特の形状で知られ、古代から信仰の山として篤い崇拝を受けてきました。

山頂からは関東平野を一望でき、天気が良ければスカイツリーや富士山を望む絶景が広がります。

登山道は初心者向けから中級者向けまで整備されており、ケーブルカーやロープウェイで山頂近くまで一気にアクセスすることも可能。

春のカタクリ、秋の紅葉、冬の澄んだ空気の中で見る夜景など、一年を通じて様々な表情を楽しめます。

つくばエキスポセンターの写真

つくばエキスポセンター

科学万博-つくば’85の流れを汲む施設として「つくばエキスポセンター」があり、ロケットエンジンの実物展示やプラネタリウム、子ども向けの科学体験装置などが充実。

最先端の技術や科学現象を遊びながら学べる場として、ファミリーや学生に人気です。

正面にそびえる実物大H-IIロケット模型は迫力満点で、研究学園都市つくばならではの光景を感じさせます。

JAXA筑波宇宙センターの写真

JAXA筑波宇宙センター・研究所見学

宇宙関連に興味がある人には、「JAXA筑波宇宙センター」の見学がおすすめ。国際宇宙ステーション「きぼう」の実物大モデルや人工衛星の開発風景など、最先端の宇宙技術を間近に感じられます。

事前予約制の見学ツアーで専門ガイドが施設内を案内してくれる場合もあり、宇宙飛行士の訓練や運用の様子を学べて子どもから大人まで興奮できるスポット。

つくば市内には国立研究開発法人や大学研究所の見学プログラムを提供する施設もあるため、実際の研究最前線を体感することも可能です。

つくばセンター広場の写真

つくばセンター広場・公園

つくば駅周辺の中心市街地には、「つくばセンター広場」や大規模商業施設が立ち並び、カフェやレストラン、ショッピングを楽しめるエリアが形成。

週末にはイベントやマルシェが開かれ、地元農産物や雑貨の販売が賑わいをみせます。

洞峰公園の写真

洞峰公園

市街地近くには「洞峰公園」や「大穂(おおほ)たかやま自然公園」など、広い敷地でジョギングや散策、スポーツが楽しめる公共公園が点在。

少し足を伸ばせば、研究施設に囲まれた学園都市ならではの風景を眺めつつ緑豊かな散策路を満喫できます。

茨城県つくば市の地元グルメ・特産品とは?

つくば鶏のから揚げの写真

つくば鶏・常陸牛など

茨城県は畜産も盛んで、特に県内産の「常陸牛」やブランド鶏「つくば鶏」などが味わえます。

つくば鶏は、柔らかくジューシーで臭みが少ないのが特徴で、地元レストランや焼き鳥店などで使用されることが多いです。

常陸牛はすき焼きやステーキ、ハンバーグなど様々なスタイルで楽しめるので、旅行中に贅沢な一品として試してみるのもいいでしょう。

つくばうどんの写真

つくばうどん

「つくばうどん」は元々はつくば市の飲食店や観光団体が地域活性化のために考案したもので、明確な伝統はないものの、近年の「ご当地うどんブーム」に乗って注目され始めた料理。

食べられるお店もつくば市内にいくつかあります。 「つくばうどん」はまだ知名度はそこまで高くないですが、地域色があって観光客にも人気になりつつあるB級グルメです。

茨城県つくば市の祭り・イベント情報とは?

筑波山梅まつりの写真

筑波山梅まつり

「筑波山梅まつり」は、茨城県つくば市の名峰・筑波山で毎年2月中旬から3月下旬にかけて開催される春の風物詩です。

筑波山梅林には約1,000本もの梅の木が植えられており、白梅や紅梅が山肌を彩る景色はまさに絶景。晴れた日には梅越しに関東平野を一望でき、遠くには富士山が見えることもあります。

期間中は梅の花の鑑賞だけでなく、地元特産品の販売や、梅を使ったグルメ、甘酒のふるまい、地元芸能の披露なども行われ、春の訪れを感じながら自然と文化の両方を楽しめるイベントとなっています。特に週末には多くの観光客で賑わい、写真スポットとしても人気です。

つくばフェスティバル

春には「つくばフェスティバル」が市内の広場や大学キャンパスなどを会場に開かれ、各種研究所や大学のブースが出展して科学体験や講座を行ったり、ステージショーやマルシェが賑わいます。

学園都市ならではの先端技術の展示やワークショップ、学生企画のパフォーマンスなど、子どもから大人まで興味深いイベントが多数。

つくばフェスティバル
https://www.inter.or.jp/international-fair.html

茨城県つくば市のアクセス・交通手段とは?

つくばセンター バスターミナルの写真 

公共交通機関

つくばエクスプレス(TX):秋葉原駅から約45分でつくば駅着。駅周辺にはバスターミナルがあり、市内各方面へ路線バスが運行。

JR常磐線:土浦駅などから路線バスやレンタカーを利用して市内へアクセスする方法もある。

高速バス:東京駅、羽田空港、成田空港などからつくばセンターへ直通バスが運行。

自家用車・レンタカー

高速道路:常磐自動車道「谷田部IC」「桜土浦IC」などから市街地へ。学園都市周辺は道路幅が広いが、一方通行や研究所周辺のラッシュに注意。

駐車場事情:市内の商業施設や駅周辺には大型駐車場が多いが、イベント開催時や筑波山登山口付近は週末に混雑。時期や時間帯を見極めた行動が必要。

茨城県つくば市観光のモデルコース・回り方とは?

【1日コース】学園都市と自然を満喫

  1. 午前:秋葉原駅からTXでつくば駅(約45分)。駅周辺を軽く散策し、まず「つくばエキスポセンター」でプラネタリウムや科学展示を見学。
  2. 昼食:センター広場周辺のレストランやカフェで、地元産野菜やつくば鶏を使ったランチを楽しむ。
  3. 午後:バスまたはレンタカーでJAXA筑波宇宙センターへ(事前予約の見学ツアーがあれば参加)。ロケットや人工衛星の開発現場を体感。
  4. 夕方以降:再び駅近くに戻り、商業施設でお土産を購入。時間があれば公共施設や公園をのんびり散策し、TXで都内へ帰る。

【2日コース】筑波山登山&文化体験

  1. 1日目(午前):TXつくば駅に到着後、レンタカーまたは登山バスで筑波山神社下に移動。ケーブルカーやロープウェイを使わずに一部山道を登るか、好みに合わせてトレッキングコースを選択。
  2. 1日目(午後):山頂や周辺で絶景を楽しみ、下山後に日帰り温泉や宿泊施設でゆったり。夜は地元食材(つくば鶏、常陸牛など)を使った夕食を味わう。
  3. 2日目(午前):科学施設や大学キャンパスの一般公開イベント(時期による)や、つくば市内のアート・文化体験へ。サイエンスショーやワークショップに参加。
  4. 2日目(午後):つくばセンター付近でランチ&お土産ショッピング。夕方にTXで首都圏へ帰路。

茨城県つくば市観光ガイド:科学と自然が融合する“研究都市と万博のまち”のまとめ

茨城県つくば市は、筑波研究学園都市として全国から研究機関が集まる最先端の街でありながら、筑波山をはじめとする豊かな自然、そして1985年の科学万博のレガシーを継承する科学体験施設など、観光要素が満載。都心からわずか45分程度で到着するアクセスの良さも魅力で、日帰り・週末旅行にぴったりです。

研究学園エリアの街並みや学術施設を散策しながら、つくば鶏や常陸牛などの地元グルメに舌鼓を打ち、筑波山での登山やロープウェイで絶景を味わう。宇宙開発や科学展示を楽しむならJAXA筑波宇宙センターやエキスポセンターが外せません。

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