北海道登別市観光ガイド:温泉と地獄谷、そして大自然のパワーを体感する道南リゾート

地獄谷の写真 北海道

登別市ってどんな街?

北海道登別市(のぼりべつし)は、札幌市から車で約1時間半、新千歳空港から約1時間の位置にあり、北海道を代表する温泉地として全国的に知られる観光都市です。

太平洋に面した海沿いのエリアと、山あいの温泉・レジャースポットが融合しており、「登別温泉」を中心に大自然のパワーを存分に感じられる街並みが特徴。

登別温泉街の写真

さまざまな泉質の温泉が湧き出す“温泉天国”として長く愛されてきた一方、「地獄谷」をはじめとする火山地帯ならではの迫力ある景観も大きな魅力です。

一方で、マリンパークやテーマパークなど観光施設が整備され、家族連れやカップルが一年を通じて楽しめる要素も満載。温泉とアクティビティの両面を味わえるリゾート地として、北海道観光ルートの定番となっています。

登別市の歴史と文化の背景

アイヌの人々が古くから狩猟採取を営んでいた登別地域は、アイヌ語で「ヌプルペッ(色の濃い川)」が地名の由来とされます。

明治期に本州各地からの移住者が集まり、漁業や林業、農業を中心とした開拓が進行。一方、登別温泉は江戸時代後期から文献に記録が残り、明治以降は支笏湖や定山渓温泉とともに道内を代表する温泉観光地として地位を確立していきました。

周辺には有珠山や昭和新山など火山活動の活発なエリアが点在し、地熱や噴気孔を利用した療養・保養文化が盛ん。

昭和期には、湯治客だけでなく国内外の観光客向けの大型温泉ホテルやレジャー施設が建設され、現在に至るまで温泉リゾートとしての繁栄を続けています。

登別市の要な観光スポットとは?

登別温泉街の写真

登別温泉街

登別といえば、やはり「登別温泉」が真っ先に挙げられます。

11種類もの泉質が湧き出す豊富な源泉を擁し、道内随一の温泉リゾートとして有名。

温泉街には大規模ホテルから老舗旅館、外湯めぐりできる施設まで多彩な選択肢があり、湯治やリラックス目的の旅行者で賑わいます。

地獄谷の写真

地獄谷

近隣には最大の噴気地帯である「地獄谷(じごくだに)」が広がり、噴気孔からは硫黄の香りを含んだ蒸気や熱湯が激しく噴き出す光景が迫力満点。

遊歩道が整備されており、間近で火山活動を感じることができます。

夜にはライトアップイベントも行われ、幻想的な風景に出会えると人気を博しています。

登別マリンパーク二クスの写真

登別マリンパークニクス

海洋生物との触れ合いを楽しむなら、「登別マリンパークニクス」がおすすめ。

中世ヨーロッパの城をイメージした外観が特徴的で、ペンギンのお散歩やイルカ・アシカのショーなど、家族連れやカップルで楽しめるアトラクションが充実しています。

巨大な水槽で泳ぐサメやエイ、クラゲなどを観察しながら海の神秘を学ぶも良し、ペンギンとの写真撮影で思い出を作るも良し。道南エリアでのマリンレジャー体験を気軽に味わえるスポットです。

登別クマ牧場の熊の写真

のぼりべつクマ牧場

登別温泉街の北側に位置する「のぼりべつクマ牧場」は、北海道の野生動物であるヒグマを間近に見ることができる貴重なスポット。

ロープウェイで山頂に登ると、専用の観覧デッキからクマの生態を観察でき、クマのエサやり体験やショーを通じて楽しめます。

子熊の愛らしい姿はもちろん、大型のヒグマが迫力ある姿を見せる場面も見どころ。さらに、牧場内にはアイヌ文化を紹介する資料館もあり、北海道の先住民族の歴史に触れる機会が得られます。

忍者の写真

登別伊達時代村

また、江戸時代の街並みを再現したテーマパーク「登別伊達時代村」では、忍者ショーや花魁道中などの演目を見学できるほか、江戸風情のなかで日本文化を体験可能。

家族連れや海外観光客にも人気で、写真撮影スポットとしてもおすすめです。

登別市の地元グルメ・特産品とは?

黒毛和牛の写真

登別を含む胆振(いぶり)地方は、太平洋岸の海産物と内陸の農畜産物の両方が豊富。まず注目は海鮮。

ホッキ、ホタテ、サケ、イカなどが新鮮な状態で食べられ、特に苫小牧や白老方面からの直送海産物が旅館やレストランで提供されることが多いです。

一方、道内でも著名な「登別牛乳」や「のぼりべつ牛」をはじめ、地元ブランドの乳製品や黒毛和牛を取り扱うお店もあり、濃厚な味わいを楽しめるのが魅力。

また、温泉街では温泉まんじゅうや温泉卵など“温泉スイーツ”が定番のお土産。各施設ごとにオリジナリティあふれる味があるため、湯上がりに食べ比べするのも面白いでしょう。

登別市の祭り・イベント情報とは?

登別地獄まつり

登別市では、「登別地獄まつり」が毎年8月下旬に開催され、市内を鬼や妖怪に扮したパレードが練り歩き、温泉街がにぎやかな熱気に包まれます。

地獄谷を舞台にした灯ろうの演出や、鬼をテーマにしたステージパフォーマンスなど独特の世界観が魅力。

登別地獄まつり

登別温泉湯まつり

冬には「登別温泉湯まつり」が2月に行われ、地元民や観光客が温泉と雪景色を満喫しながら、湯を供養する儀式や温泉街の催し物を楽しみます。

さらに、1月下旬から2月上旬にかけては温泉街や地獄谷のライトアップイベントが実施され、雪と蒸気のコントラストが生み出す幻想的な風景が好評。道南地方の冬を存分に味わえる催しとなっています。

登別温泉湯まつり

登別市へのアクセス・交通手段とは?

JR登別駅の写真

公共交通機関

札幌駅から特急列車(室蘭本線)を利用し、約1時間〜1時間半ほどでJR登別駅に到着。

その後、温泉街へはバスまたはタクシーで約15分程度。同じく新千歳空港や苫小牧方面からもJRと路線バスを乗り継いで訪れることができ、公共交通機関を使った観光もしやすい環境です。

大都市圏からは直通の高速バスも運行されており、札幌市内や新千歳空港から登別温泉街を結ぶ便が多数走っています。

時期によって増便や運行形態が変わるため、事前に時刻表をチェックしましょう。

自家用車・レンタカー

車で移動する場合、札幌市中心部から道央自動車道を利用し「登別東IC」で下りて約10分、新千歳空港からは約1時間ほど。

温泉街周辺には大規模ホテルの駐車場があり、日帰り施設や観光スポットの周辺にも駐車場が用意されていることが多いです。

登別観光のモデルコース・回り方とは?

【1日コース】温泉と地獄谷を満喫

  1. 午前:札幌駅からJR特急または高速バスで登別温泉へ移動。温泉街到着後、まずは地獄谷を散策し、噴気孔や熱湯の迫力を体感。
  2. 昼食:温泉街のホテルや食堂で海鮮丼、道産肉を使った定食、または温泉まんじゅう・スイーツを味わってエネルギー補給。
  3. 午後:近隣の「のぼりべつクマ牧場」などテーマパークを訪ね、クマのエサやり体験やショーを楽しむ。時間に余裕があれば温泉施設で日帰り湯を満喫。
  4. 夕方以降:地獄谷のライトアップ(時期限定)や鬼火の演出を見学し、ノスタルジックな温泉街の夜を散策。夜行バスやJRで札幌へ戻るか、そのままホテルに宿泊も◎。

【2日コース】海洋体験&ゆったり温泉リゾート

  1. 1日目(午前):新千歳空港または札幌駅からレンタカーを借り、登別マリンパークニクスへ。ペンギンやイルカのショーなど海洋動物との触れ合いを楽しむ。
  2. 1日目(午後):遅めの昼食は周辺のレストランで地元海産物を満喫。市内観光を軽く行った後、登別温泉街へ移動し、宿にチェックイン。温泉にのんびり浸かって夜を過ごす。
  3. 2日目(午前):早朝の地獄谷を散策。朝の清涼な空気と温泉の蒸気が織りなす幻想的な風景を楽しむ。
  4. 2日目(午後):クマ牧場やカルルス温泉など周辺のスポットを巡り、リゾート気分をさらに満喫。夕方までにレンタカーを返却し、札幌や空港方面へ移動。

北海道登別市観光ガイド:温泉と地獄谷、そして大自然のパワーを体感する道南リゾートのまとめ

登別市は“温泉と火山”が生み出す独特の地形と、海洋レジャーや動物ふれあいテーマパーク、さらにアイヌ文化を垣間見る資料館など、多面的な観光が可能な道南のリゾート地です。

地獄谷の迫力ある噴気孔や多種多様な泉質の温泉が旅のハイライトとなる一方、マリンパークやクマ牧場、伊達時代村など家族連れでも楽しめる観光施設が目白押し。地元海鮮や温泉まんじゅうなど、食の面でも満足度が高いのが特徴です。

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