北海道北広島市観光ガイド:ベッドタウンとスポーツの拠点、豊かな自然が息づくまち

エスコンフィールドの写真 北広島市

北広島市ってどんな街?

北海道北広島市(きたひろしまし)は、札幌市と恵庭市の中間に位置する“道央のベッドタウン”として発展しながらも、自然や歴史を感じられる魅力あふれるまちです。

市名の由来は、明治時代に広島県からの移住者が多く入植したことによるもので、開拓期の歴史と本州各地からの移住文化が融合し、独自の地域文化が育まれました。(※昔は札幌郡字広島町でした)

近年は野球やゴルフなどスポーツの拠点としても注目され、新球場(エスコンフィールドHOKKAIDO)の開業も相まって、スポーツ観光やイベント需要も高まっています。

札幌市から車で約30分、JR千歳線で約15分というアクセスの良さから、住宅地と商業地がバランスよく整備され、郊外にはのどかな田園風景や豊かな緑地が広がります。

市内各所には公園やスポーツ施設が整備されており、レジャーから文化体験、ショッピングまで多彩な楽しみ方が可能です。

北広島市の歴史と文化の背景

北広島市のルーツは、1894年(明治27年)に広島県からの開拓移民が現在の大曲・輪厚(わっつ)地区などに入植したことに始まります。

厳しい自然環境の中で農地を切り拓き、稲作や畑作を中心に地域経済が成長。大正・昭和期にはJR千歳線の開通や国道の整備が進み、札幌都市圏の一部として徐々に人口が増加。1975年に「広島町」から「北広島市」へ市制施行し、道央のベッドタウンとしての地位を確立しました。

現在では大曲工業団地や商業施設、さらに農業や林業の拠点として多様な産業が活発に行われており、スポーツ・レジャーの分野でもゴルフ場や野球場などが集積。2023年には北海道日本ハムファイターズの新球場「エスコンフィールドHOKKAIDO」がオープンし、まち全体がスポーツを核とした賑わいを見せています。

北広島市の主な観光スポットとは?

エスコンフィールドHOKKAIDO(北海道日本ハムファイターズ新球場)

エスコンフィールドの写真

北広島市を象徴する最新スポットが、2023年春に開業した北海道日本ハムファイターズの新球場「エスコンフィールドHOKKAIDO」。

天然芝や開閉式屋根といった先進的な設備を備え、野球観戦だけでなくコンサートやイベントにも対応可能な多目的空間として注目を浴びています。

エスコンフィールドの写真

球場周辺には商業施設や飲食店、子ども向けのプレイエリアなどが整備されており、野球ファンはもちろん家族連れや観光客が気軽に訪れるレジャー拠点となっています。

試合やイベントの開催スケジュールに合わせて来場すれば、新しい球場ならではの迫力ある観戦体験が楽しめるでしょう。

きたひろしま総合運動公園

北広島市街地から少し南下した場所にある「きたひろしま総合運動公園」は、野球場や陸上競技場、テニスコート、子ども向け遊具広場など、多彩な施設を備えた大規模公園です。園内には散策路や芝生広場も広がり、市民の憩いの場として親しまれています。

夏には野外イベントやスポーツ大会が行われ、冬には雪遊びが楽しめるなど、季節ごとに違う楽しみ方が可能。新球場エリアとも近い距離にあるため、スポーツ観戦の前後に立ち寄ってリフレッシュするのもおすすめです。

北広島市エコミュージアムセンター「知新の駅」

旧島松駅逓所(えきていしょ)をリノベーションした「北広島市エコミュージアムセンター 知新の駅」は、明治期の開拓史を体感できる歴史・文化施設です。

駅逓所とは、かつての交通や郵便の中継拠点で、旅人や馬が休憩するための施設でした。館内には開拓時代の写真や道具、民具などが展示され、郷土資料を通して当時の暮らしぶりや移住の様子を知ることができます。

周辺には島松墓地公園などゆかりのあるスポットが点在しており、散策しながら“北広島のはじまり”を感じることができるエリアです。

アウトドア・自然スポット

市内には恵まれた自然環境を活かしたアウトドアスポットが数多く点在。北広島の森や輪厚川(わっつがわ)沿いなどでキャンプやバーベキューを楽しむ家族連れの姿も見られます。

北広島市のグルメ・特産品とは?

北広島市は札幌・千歳など大都市との距離が近く、農産物や畜産物の集荷拠点として古くから機能してきました。

市内の直売所やスーパーでは、旬の野菜や果物、きのこ類などを新鮮な状態で手に入れられます。特に、じゃがいもやトウモロコシ、アスパラガスといった北海道の定番食材が盛んに生産され、直売所や道の駅的な施設でも買い求めることが可能です。

中でもおすすめなのはここ!

「くるるの社」(正式名称「ホクレンくるるの杜」)

くるるの杜の写真

北海道北広島市大曲に位置する、食と農のふれあいをテーマにした体験型ファームです。

こちらでは、農作業から収穫、調理加工、そして直売所での買い物や農村レストランでの食事まで、一連のプロセスを実際に体験することができます。

主な特徴

農作業体験: 種まきや収穫など、実際の農業作業を体験できるプログラムが用意されており、四季折々の作物の生育状況を学ぶことができます。

調理加工体験: 収穫した野菜や地元の食材を使って、実際に調理加工を行う体験プログラムがあり、食材がどのように料理に変わるかを実感できます。

農村レストラン: 新鮮な北海道産の食材を使用した料理を楽しむことができるレストランがあり、地元ならではの味わいを堪能できます。

直売所: 地元で生産された農畜産物を直に購入できる直売所も併設され、地産地消を実現しています。

アクセスと利用情報

  • 所在地: 〒061-1270 北広島市大曲377-1
  • 連絡先: 電話番号 011-377-8700(受付時間 9:00~17:00)
  • 利用対象: 家族連れはもちろん、学校の見学や企業の研修など、幅広い層が農業体験や地域の食文化に触れることができます。
  • URL:http://www.hokuren-kururu.jp/

このように、くるるの社は「生産から消費までの一体型体験」を提供し、来訪者に農業や食文化の魅力を身近に感じてもらうことを目的としています。

また、江別市や恵庭市と近接していることから、パン・スイーツの専門店が多く点在するのも特徴。

新球場エリアや駅周辺などには、道産小麦や野菜を活かしたカフェやベーカリーがあり、試合やイベントの観戦前後にサクッと楽しむグルメとして大人気です。

さらに、ホクホクした新じゃがや地元の卵を使った洋菓子など、お土産にも重宝するラインナップが充実しています。

北広島市の祭り・イベント情報とは?

北広島市では、年間を通じてスポーツ・文化イベントや地域の祭りが多数開催されます。たとえば夏には「北広島市民まつり」と題し、市街地で盆踊りやステージパフォーマンス、屋台が賑わうお祭りが行われ、多くの市民と観光客が集います。

また、秋には農産物の収穫シーズンに合わせて収穫祭や市内各所で野菜直売のイベントなどが行われ、地元食材を楽しめるチャンスです。

さらに、新球場(エスコンフィールドHOKKAIDO)ではシーズン中の野球の試合だけでなく、花火大会やライブコンサートといった大規模なイベントが予定されている場合もあります。訪問時期に合わせて球団や市の公式サイトをチェックしておくと、思いがけないビッグイベントに参加できるかもしれません。

北広島市へのアクセス・交通手段とは?

北広島駅の写真

公共交通機関

北広島市にはJR千歳線の「北広島駅」があり、札幌駅から快速エアポートや普通列車で約15~20分、新千歳空港駅からは約15分でアクセス可能です。駅周辺には市役所や商業施設が集まり、市内各方面への路線バスも運行されています。

新球場へは、JR北広島駅からシャトルバスや徒歩(距離約2.5km)などの選択肢があり、試合やイベント開催日に合わせて増便や臨時バスが出る場合もあるため、事前の時刻表確認をおすすめします。

自家用車・レンタカー

札幌市中心部から国道36号または道央自動車道を利用して約30分、新千歳空港からも約20分ほどで北広島市へ到着。新球場をはじめ、ゴルフ場やレジャースポットが郊外に点在していることもあり、レンタカーや自家用車なら自由度の高い移動ができます。

ただし、野球開催日などは交通渋滞が起きやすいため、早めに出発し、駐車場情報を事前にチェックしておくことが重要。冬季は当然ながら積雪や凍結があるため、スタッドレスタイヤの装着と安全運転が必須です。

北広島市を巡ろう!モデルコース・回り方の提案

【1日コース】新球場&市内周遊プラン

午前:JR北広島駅または車で新球場(エスコンフィールドHOKKAIDO)へ。球場周辺を散策し、グッズショップや飲食店を見学。試合日であれば早めに入場し、ウォームアップやスタジアムグルメを楽しむ。

昼食:球場内または周辺のレストランでランチ。地元食材を使った新球場限定メニューやオリジナルグルメにトライ。

午後:試合やイベント観戦後、「きたひろしま総合運動公園」へ移動し、芝生広場や遊具エリアでリラックス。スポーツ体験も可能(施設予約要確認)。

夕方以降:駅周辺のカフェやベーカリーで軽食やスイーツを楽しみながら、帰路へ。札幌や空港方面へのアクセスはJRまたは車でスムーズ。

【2日コース】歴史&自然も満喫プラン

1日目(午前):札幌駅からJRで北広島駅へ。タクシーまたはバスで「知新の駅(旧島松駅逓所)」を訪れ、開拓史や郷土資料を見学。近くの散策スポットも散歩しながら歴史情緒を感じる。

1日目(午後):駅周辺に戻り、ランチは地元食材を使ったお店を選ぶ。午後は市内のアウトドアスポットでのんびりドライブし、ゴルフやBBQなどアクティビティを楽しんでも◎。

1日目(夜):北広島駅周辺のホテルまたはゲストハウスに宿泊。夜は市内居酒屋で旬の野菜や地ビールなどを満喫。

2日目(午前):車や公共交通機関で市郊外にあるゴルフ場・レジャースポットを訪問。または新球場イベントがあれば観戦プランを再アレンジ可能。

2日目(午後):再び駅周辺に戻り、カフェやベーカリーでスイーツタイム。時間に余裕があれば大曲地区などの商業施設を回ってショッピングを楽しむ。夕方頃札幌や新千歳空港へ移動し、旅を締めくくる。

北海道北広島市観光ガイド:ベッドタウンとスポーツの拠点、豊かな自然が息づくまちのまとめ

北海道北広島市は、道央の交通至便な場所にありながら、自然豊かな環境と歴史・スポーツの魅力が詰まったまちです。新球場の誕生により、

一気にスポーツ観光地としての注目度が高まり、周辺のホテルや飲食店、レジャー施設の充実度も増しています。また、市郊外にはゴルフ場やキャンプ場、農業・林業の体験スポットなど多彩な楽しみがあり、ファミリーからカップルまで幅広い層にとって思い出に残る旅行先となるでしょう。

一方で、野球開催日やイベント時は交通渋滞が予想されるため、事前の交通情報チェックと早めの行動が必要。冬季の積雪・凍結路面や駐車スペースの確保など、基本的な北海道旅行の注意点も押さえておきましょう。

札幌や千歳にほど近いロケーションを活かしながら、ぜひ北広島市の自然・歴史・スポーツを掛け合わせた旅を満喫してみてください。

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