群馬県前橋市観光ガイド:赤城山の麓で花と自然と文化が織りなす“県都の魅力”

群馬県庁付近の街並みの写真 前橋市

群馬県前橋市ってどんな街?

群馬県前橋市(まえばしし)は、県庁所在地として政治・経済・文化の中枢を担う“県都”です。

県内を流れる利根川や広大な平野の恵みを受けた農業が盛んで、周囲には赤城山がそびえ、四季折々の景観を楽しめる自然環境に恵まれています。

一方で、江戸期には前橋城を中心とした城下町として発展し、近代以降は織物産業や製糸業が活発となり、現在でも商工業の要として多くの人々が行き来する都市となりました。

近年は“水と緑と歴史”を活かした観光振興を進め、花の名所や伝統文化、地元グルメが組み合わさる多様な魅力が訪れる人を惹きつけています。

群馬県前橋市の歴史と文化の背景とは?

群馬県前橋市は、戦国期〜江戸期にかけて厩橋城(うまやばしじょう)を中心とする城下町として発展。江戸期には前橋藩が設置され、八代将軍徳川吉宗の時代には酒井氏など複数の藩主が治めました。

明治以降は製糸業や織物業が盛んとなり、文化面では養蚕などの伝統技術が地域の基盤を支えます。昭和・平成期には北関東工業地域や流通拠点としても地位を確立し、県庁所在都市として人口が増加。

赤城山の写真

近年では、赤城山や敷島公園、群馬県庁展望ホールなどを中心に観光資源を発掘し、市内全域で花と緑、川の景観を活かしたまちづくりが進められ、観光客や移住者を迎える「水と緑と歴史」のまちとして愛されています。

群馬県前橋市の主な観光スポットとは?

赤城山の写真

赤城山(あかぎやま)

前橋市のシンボル的存在である赤城山は、標高1,828mの火山群で、カルデラ湖大沼(おおぬま)や小沼(この)などの湖沼が点在。

春は新緑、夏は避暑地、秋は紅葉、冬はスキーやワカサギ釣りなど、一年を通じてアウトドアレジャーが楽しめます。

山頂やビジターセンターではハイキングコースや自然観察情報を得られるため、初心者から上級者まで各自のレベルに応じてプランを立てられます。

群馬県庁の写真

群馬県庁展望ホール

JR前橋駅近くの群馬県庁は、県政の中心でありながら一般客向けに展望ホール(32階)が無料開放されています。

高さ約154mから眺める関東平野と赤城山、そして市街地のパノラマは一見の価値あり。

晴れた日には富士山を望むこともでき、昼はもちろん夜景も美しい。なお、展望ホールは平日・土日祝問わず開放されているが、閉庁日や営業時間を確認して訪問してください。

敷島公園バラ園の写真

敷島公園・バラ園

市中心部から少し離れた敷島公園は、利根川沿いに広がる緑地で、多目的スポーツ施設や遊歩道が整備され、市民や観光客の憩いの場となっています。

特に「バラ園」は有名で、約600品種・7,000株のバラが春(5〜6月)と秋(10〜11月)のシーズンに咲き誇る。

バラ祭りの時期には園内が見事な香りと色彩に包まれ、フォトジェニックな風景が楽しめます。カフェや売店も併設されており、散策途中の休憩にも最適です。

千代田城址・前橋城址

前橋市の歴史散策なら、千代田城(厩橋城)として知られた前橋城址も外せません。

現在は公園化され、石垣や土塁の一部が名残をとどめる程度ですが、市街地の歴史を象徴するポイント。周辺には広瀬川が流れ、川辺でのんびり散歩すると、過去の城下町風情を感じることができます。

前橋文学館

また、「前橋文学館」や「アーツ前橋」といった文化施設が近くにあり、近代文学や現代アートの展示を観賞して街歩きを満喫するのもおすすめです。

群馬県前橋市の地元グルメ・特産品とは?

ソースカツ丼の写真

ソースかつ丼・豚肉料理

群馬県は国内屈指の養豚産地であり、前橋市も豚肉を使った料理が充実。

特に“ソースかつ丼”は、揚げたてのとんかつをウスター系ソースに浸し、キャベツやご飯の上にのせるスタイルで、甘じょっぱさとサクサク感がクセになる。

市内の定食屋や食堂で提供されている店が多く、ボリューム満点。

おっきりこみの写真

おっきりこみ

とんかつ以外にも焼きまんじゅうやおっきりこみ(群馬の煮込みうどん)など、群馬特有のB級グルメも一緒に楽しむとより地元食文化に触れられます。

トマトの写真

トマト

前橋市を含む群馬県全体で盛んなトマトの生産は、全国屈指のレベル。

甘酸っぱく肉厚な品種が多く、地元の直売所や道の駅などで手に入るため、みずみずしいトマトを旅の合間に食べ比べしてみてはいかがでしょう。

地酒

県内の米や水を活かした地酒も種類豊富。市内の酒蔵で伝統の技術を今に伝えるところがあり、お土産や酒蔵見学を検討するのも良いでしょう。

群馬県前橋市の祭り・イベント情報とは?

花火大会の写真

前橋花火大会

利根川沿いで毎年8月に開催される「前橋花火大会」は、約1万5000発の花火が夏の夜空を華やかに彩ります。

打上場所が市街地に近いため迫力があり、フィナーレのスターマインは必見。多くの観光客が訪れる一大イベントのため、公共交通機関の利用や有料観覧席の早め予約がスムーズに楽しむコツです。

前橋花火大会オフィシャルサイト
前橋花火大会オフィシャルサイト。前橋市の利根川大渡橋河川敷にて行われ、毎年、県内外から沢山の観客が訪れ夏の風物詩として多くの方々に親しまれています。1日限りの鮮やかな夜空を前橋の景色と共に、お楽しみください

前橋まつり

秋には「前橋まつり」として、山車(だし)や御輿、踊りなどが市中心部を練り歩く大規模な祭りが行われます。

江戸時代からの伝統を受け継ぐ行事で、威勢の良い掛け声や囃子が街を賑わし、夜には提灯の灯りが幻想的な雰囲気を醸し出します。

各町内の山車を見比べるのも楽しく、祭り期間中は露店やイベントステージも盛況。交通規制があるため、事前に情報をチェックしましょう。

前橋まつり【公式サイト】
令和6年度第76回前橋まつりは2024年10月12日(土)・13日(日)に開催します!50年以上の歴史があり、毎年市内全体で盛り上がる前橋まつり。WEBサイトでは前橋まつりの最新情報や歴史をお届けします♪

群馬県前橋市へのアクセス・交通手段とは?

前橋駅の写真

公共交通機関

JR両毛線・上越線:高崎方面や小山方面から前橋駅・新前橋駅へ。東京方面からは上野東京ライン・高崎線で高崎乗り換え、または新幹線で高崎駅経由。

上毛電鉄:中央前橋駅から大胡・赤城方面へアクセス可能。赤城山登山口へはバスを利用。

高速バス:東京駅・新宿駅などから前橋駅周辺への直通バスが多数運行(約2〜3時間)。

自家用車・レンタカー

高速道路:関越自動車道「前橋IC」や北関東自動車道「駒形IC」「波志江PAスマートIC」などを利用し市内各地へアクセス。

駐車場事情:祭りや花火大会などのイベント時は駐車場が不足。公共交通機関や臨時駐車場・シャトルバス利用が推奨。

群馬県前橋市観光のモデルコース・回り方とは?

【1日コース】市内散策と赤城山麓

  1. 午前:東京駅または上野駅からJRで高崎方面、前橋駅着(約2時間)。まずは群馬県庁展望ホールへ行き、関東平野と赤城山の眺望を満喫。
  2. 昼頃:市街地の食堂や定食屋でソースかつ丼やおっきりこみを味わう。地元の味を堪能。
  3. 午後:上毛電鉄またはレンタカーで赤城山麓方面へ移動し、途中の公園や展望台で写真撮影。時間があれば赤城神社に参拝し、湖畔散策を楽しむ。
  4. 夕方〜夜:再び前橋駅へ戻り、駅周辺のカフェや土産物店で地酒や特産品を購入。JRまたは高速バスで帰路につく。

【2日コース】温泉&花火・イベント満喫

  1. 1日目(午前):東京駅からJR上野東京ライン〜高崎乗り換えで前橋駅着。群馬県庁展望ホールを見学後、昼はソースかつ丼など地元グルメに舌鼓。
  2. 1日目(午後):上毛電鉄で大胡・赤城方面へ向かい、日帰り温泉や露天風呂を楽しむ。宿泊を温泉旅館にすれば、夜は群馬の地酒や郷土料理を堪能。
  3. 2日目(午前):赤城山ドライブ、または山頂ハイキングを一部楽しむ。季節によっては花や紅葉が見事。
  4. 2日目(午後):前橋駅近くで開催される祭り(前橋まつり、花火大会)やイベントを見学。夜の花火大会なら翌日に余裕を持ち、宿泊プランも検討。最終的にJRまたはバスで帰路へ。

群馬県前橋市観光ガイド:赤城山の麓で花と自然と文化が織りなす“県都の魅力”のまとめ

群馬県前橋市は、赤城山をはじめとする雄大な自然、美しい花や街並みが整備された公園、そして歴史ある城跡や文化施設が点在する“水と緑と歴史”の都市です。

さらに、ソースかつ丼やとちぎ和牛などのご当地グルメも豊富で、食にも満足度が高い。また、群馬県庁の展望ホールや赤城山からの絶景は関東平野を一望でき、日常を忘れる爽快感に浸ることができます。

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