福島県いわき市観光ガイド:海・温泉・恐竜の化石が融合する“常磐の楽園”

いわき湯本温泉の写真 いわき市

福島県いわき市ってどんな街?

福島県いわき市(いわきし)は、福島県の南東部に位置し、太平洋に面したエリアで“常磐(じょうばん)地方”の中心都市として発展してきました。

面積は県内最大級で、海から山まで変化に富んだ地形をもつため、海水浴や温泉、レジャー施設、化石発掘など、多彩な観光コンテンツを楽しめるのが特徴です。

また、年間の日照時間が長く、比較的温暖な気候が育む海の幸や農産物が充実。

駅周辺や主要道路沿いには商業施設や飲食店が集まり、いわき湯本温泉や小名浜地区、塩屋崎灯台方面など、エリアごとに異なる魅力があるのもいわき市の大きな魅力。

さらに東北自動車道や常磐線、常磐自動車道など交通アクセスが整備され、首都圏からも2〜3時間程度で訪れやすい“常磐の楽園”として、多くの観光客を迎えています。

福島県いわき市の歴史と文化の背景とは?

いわき市周辺は、古代から「磐城(いわき)」の名で呼ばれ、常陸(現・茨城県)や陸奥(むつ、現・東北地方)との境として交通の要衝となっていました。江戸時代には磐城平藩の城下町を中心に発展し、港町としても水産と商業が盛ん。

近代には石炭の採掘が行われ、常磐炭鉱の存在が大きな産業を支えました。

みろく沢炭鉱資料館の写真

昭和40年代にはこれら炭鉱町の発展的合併を経て“いわき市”が誕生し、湯本温泉を中心とした観光開発や、小名浜港の拡張など新たな物流・商業拠点として成長。

平成以降は復興や産業再編に合わせて“海と温泉とレジャー”を融合した観光地として、さらに注目を集めています。

福島県いわき市の主な観光スポットとは?

スパリゾートハワイアンズの写真

スパリゾートハワイアンズ

いわき市の観光を代表する施設が「スパリゾートハワイアンズ」。かつての常磐炭鉱の熱源を利用した温泉レジャー施設として開業し、映画「フラガール」でも有名になりました。

南国気分を味わえるプールやフラダンスショー、温泉ゾーンなどがあり、一年中水着で遊べるのが魅力。子どもから大人まで楽しめるアトラクションや宿泊施設も併設し、雨天や冬季でもリゾート気分を満喫できる大人気スポットです。

アクアマリンふくしまの写真

アクアマリンふくしま(小名浜エリア)

太平洋に面する港湾地域、小名浜(おなはま)には「アクアマリンふくしま」があり、“太平洋の生態系”をテーマにした大規模水族館として知られます。

淡水と海水が混じる汽水域の生き物や、深海魚、福島近海の魚たちなど多彩な水生生物を展示。巨大水槽の中をイワシやサメが悠々と泳ぐ様子は圧巻で、体験プログラムやイベントも充実。

敷地内にはカフェや土産店もあり、家族連れやデートに人気の観光スポットです。

いわき湯本温泉の写真

いわき湯本温泉・湯の岳

歴史ある温泉郷として「いわき湯本温泉」が挙げられます。

奈良時代の文献にも登場し、日本三古泉の一つとも言われる弱アルカリ性のお湯で、肌触りが柔らかく湯治やリラックスに最適。

温泉街には老舗旅館や共同浴場があり、風情ある街歩きも楽しい。

また、背後にそびえる湯の岳(標高約600m)はハイキングや自然観察にぴったりで、山頂からはいわき市街や太平洋を一望する絶景が楽しめます。

塩屋埼灯台の写真

塩屋埼灯台

塩屋埼灯台は、福島県いわき市平薄磯(たいらうすいそ)に位置する白亜の美しい灯台です。太平洋に突き出た断崖の上に立つこの灯台は、いわき市のシンボルのひとつとして親しまれています。

1899年(明治32年)に初点灯され、長年にわたり航海の安全を守り続けてきた歴史ある灯台。現在は参観灯台として一般公開されており、内部を登ると展望台から太平洋を一望できます。晴れた日には水平線がどこまでも続く絶景が広がり、特に日の出や夕暮れ時の風景は圧巻です。

いわき市石炭・化石館 ほるる

いわきの炭鉱歴史と大迫力の化石を同時に学べるのが「いわき市石炭・化石館 ほるる」。

かつての常磐炭鉱の坑道を再現したゾーンや炭鉱夫の生活資料展示、そして大型恐竜の全身骨格やアンモナイトなど化石を多数収蔵。

特に恐竜ファンに人気で、実物大ティラノサウルスのレプリカなど迫力満点。子どもから大人まで楽しみながら学習できる施設です。

いわき市石炭・化石館 ほるる
https://www.sekitankasekikan.or.jp

福島県いわき市の地元グルメ・特産品

メヒカリの唐揚げの写真

海鮮料理(カツオ、イカ、カレイなど)

いわき市の沿岸部は、“常磐もの”とも称される新鮮な魚介類が自慢。特にカツオ、イカ、カレイ、ヒラメなど多彩な魚種が水揚げされ、市内の市場や食堂で刺身定食、海鮮丼として手頃に味わえるのが魅力。

さらに、メヒカリ(深海魚)を天ぷらや唐揚げにして楽しむのも地域ならではの味わい。小名浜港周辺や市街地の居酒屋などで地元産の海鮮をぜひ満喫してください。

常磐もの野菜・果実

農業が盛んないわき市では、米や果樹に加えてトマト、キュウリ、ナシなど多種多様な農作物を生産。市内には道の駅や直売所が点在し、季節の新鮮な野菜や果物を手頃な価格で購入できます。

なかでも“いわきフルーツランド”など観光農園もあり、果物狩りが人気を博しているほか、地元産のスイーツやジュース、ジェラートなど加工品もお土産にぴったり。

福島県いわき市の祭り・イベント情報

いわきおどり

いわき市の夏の風物詩として「いわきおどり」が挙げられ、市街地で大勢の踊り手が夏の夜を盛り上げます。

色とりどりの浴衣や法被をまとい、太鼓と笛に合わせて踊りが進行する様子は見応え十分。

いわき花火大会の写真

いわき花火大会

福島県いわき市の夏の風物詩として親しまれている「いわき花火大会」。福島県いわき市の小名浜港にあるアクアマリンパーク(小名浜港第1・2埠頭)で開催されます。

太平洋を望む港町ならではの開放感あふれるロケーションで、夜空と海を彩る大迫力の花火が楽しめる人気イベントです。

小川諏訪神社の写真

小川諏訪神社ライトアップ

いわき市の天然記念物に指定されてる小川諏訪神社内の樹齢650年以上と言われている小川諏訪神社のしだれ桜が開花に合わせてライトアップイベント。

日中とは違う幻想的な景色を体感してください。

いわき湯本温泉駅の写真

いわき湯本温泉さくらまつり

福島県いわき市の名湯「いわき湯本温泉」で春を彩る恒例イベントが「いわき湯本温泉さくらまつり」です。温泉街を流れる藤原川沿いには美しい桜並木が続き、満開の時期には川面に桜が映り込む幻想的な景色が広がります。

さくらまつり期間中は、夜のライトアップも行われ、昼とは違ったロマンチックな雰囲気に。湯上がりにゆったりと夜桜を楽しんだり、温泉街をそぞろ歩きしながら桜を眺めたりと、春ならではの贅沢な時間を過ごすことができます。

福島県いわき市のアクセス・交通手段

いわき駅の写真

公共交通機関

JR常磐線:東京駅から特急「ひたち」「ときわ」でいわき駅まで約2時間20分〜3時間。仙台方面からも常磐線または東北本線・水郡線経由などでアクセス可能。

高速バス:東京・仙台・新宿などからいわき駅・小名浜方面へ直通バスが運行。所要時間は2〜4時間程度。

市内交通:いわき駅を中心に路線バスが運行し、スパリゾートハワイアンズや小名浜方面、いわき湯本温泉などへ移動可能。

自家用車・レンタカー

高速道路:常磐自動車道「いわき湯本IC」「いわき中央IC」「いわき勿来IC」などから市内へ。太平洋沿いをドライブしながら観光地を回るのも人気。

駐車場事情:小名浜やスパリゾートハワイアンズ周辺、イベント開催時は駐車場混雑が予想されるため、早めに行動するのが無難。

福島県いわき市のモデルコース・回り方とは?

【1日コース】海鮮×温泉レジャー

  1. 午前:東京駅からJR常磐線特急でいわき駅へ到着(約2時間20分〜3時間)。駅周辺を少し散策し、小名浜行きバスまたはレンタカーで「アクアマリンふくしま」へ移動。水族館で多彩な海洋生物を見学し、ランチに海鮮丼を味わう。
  2. 午後:スパリゾートハワイアンズへ移動し、フラダンスショーやプール、温泉でリゾート気分を満喫。時間があれば日帰り入浴だけでもOK。
  3. 夕方:いわき駅へ戻り、駅周辺の居酒屋でメヒカリの唐揚げや地元野菜を使った料理を堪能。夜行バスやJRで帰路につく。

【2日コース】化石&湯本温泉でのんびり

  1. 1日目(午前):東京駅から特急でいわき駅着。いわき駅前でレンタカーを借り、まず「いわき市石炭・化石館(ほるる)」へ行き、恐竜の化石展示や炭鉱の歴史を学ぶ。
  2. 1日目(午後):車でいわき湯本温泉へ移動し、温泉旅館にチェックイン。湯巡りを楽しみながら、夜は地元の海鮮やメヒカリ料理を味わう。
  3. 2日目(午前):早起きして湯の岳方面へドライブ。山頂ハイキングや展望スポットを巡り、季節の景観を堪能。
  4. 2日目(午後):再び小名浜方面へ足を伸ばし、鮮魚市場や港湾エリアを散策。アクアマリンふくしま等に再訪しても◎。夕方いわき駅でレンタカーを返却し、特急で帰路へ。

福島県いわき市観光ガイド:海・温泉・恐竜の化石が融合する“常磐の楽園”のまとめ

福島県いわき市は、スパリゾートハワイアンズ、アクアマリンふくしま、いわき湯本温泉などレジャー性の高い施設が充実し、“海と温泉のまち”として親しまれてきました。

さらに、小名浜港から上がる新鮮な魚介類や、メヒカリやカツオといった特産品、そして常磐炭鉱の歴史を今に伝える「ほるる」など、多面的な観光コンテンツが揃う点が大きな魅力。

首都圏から常磐線特急や高速バス、常磐自動車道で2〜3時間ほどとアクセスもしやすく、日帰りから宿泊旅行まで幅広く対応できます。

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