茨城県土浦市観光ガイド:湖と花火のまちで楽しむ歴史・自然・グルメ

亀城公園の写真 土浦市

茨城県土浦市ってどんな街?

茨城県土浦市(つちうらし)は、県南地域に位置し、日本第2位の面積を誇る湖・霞ヶ浦(かすみがうら)の近隣に広がる水と緑が豊かな都市です。東京方面からのアクセスもJR常磐線や常磐自動車道を利用すれば約1〜2時間程度と便利。古くは霞ヶ浦を活用した水運の拠点として栄え、現在でも国内屈指の花火大会「土浦全国花火競技大会」が開催される“花火のまち”として全国的に有名です。

また、江戸期には土浦城を中心とした城下町として発展し、歴史情緒あふれる町並みや寺社が点在。

さらに、農業や漁業を活かした郷土料理も充実しており、レンコン(蓮根)や鯉、わかさぎなどの名産が楽しめます。

レンコン畑の写真

桜やコスモスの名所、霞ヶ浦の湖畔レジャーなど、四季を通じて多彩な観光要素を抱える“湖と花火のまち”土浦で、歴史と自然とグルメを満喫してみましょう。

茨城県土浦市の歴史と文化の背景とは?

土浦の歴史は、戦国〜江戸時代にかけて土浦藩が置かれ、土浦城(亀城)を中心に発達した城下町としての一面をもちます。江戸期には、霞ヶ浦の水運や陸路が整備され、江戸への米や特産物の出荷が盛んに行われる商業都市として賑わいました。

明治以降は鉄道(常磐線)や近代的な道路の敷設によって地域の物流拠点として機能し、大正末期〜昭和には農漁業や織物産業などで発展。

現代では、土浦全国花火競技大会や霞ヶ浦の観光開発を中心に全国からの旅行者を受け入れ、地域イベントや祭りを通して“水と緑・花火のまち”としてのアイデンティティを形成。

平成以降は近代的な街並みと城下町の風情が混在し、周辺市町村との連携で広域観光ルートを創出しています。

茨城県土浦市の主な観光スポットとは?

霞ヶ浦の写真

霞ヶ浦(かすみがうら)

日本で2番目に大きい湖である「霞ヶ浦」は、土浦市のシンボル的存在です。

湖畔にはサイクリングロードや遊歩道が整備され、レンタサイクルを利用して湖岸を一周する“霞ヶ浦一周(カスイチ)”がサイクリストに人気。

釣りやヨット、遊覧船クルーズなど、ウォーターアクティビティも充実し、夕方には湖面に映える美しい夕景を楽しめます。夏〜秋の涼しい時期に、水辺の風を感じながらの散策やサイクリングは格別です。

亀城公園の写真

土浦城跡(亀城公園)

土浦城(通称:亀城)は、戦国時代から江戸時代にかけて藩主が居城とした歴史的拠点です。現在は「亀城公園」として本丸跡や櫓門などが残り、城郭の雰囲気を今に伝えています。

春には桜が咲き、石垣や水堀とのコントラストが美しく、地元の花見スポットとしても親しまれています。

櫓門の内部は、歴史資料の展示を行っている場合もあり、藩政時代の土浦を感じたいなら外せないスポットです。

土浦まちかど蔵の写真

土浦まちかど蔵「野村」「大徳」

江戸期〜明治期にかけて商家として栄えた建物を保存・活用し、土浦の伝統的町家の雰囲気を感じられるのが「土浦まちかど蔵」シリーズ。

中でも「野村」は当時の商家の蔵や座敷などを見学でき、「大徳」では地元の産品販売や観光案内を行っています。

白壁の蔵造りが連なる風情ある通りを散策しながら、地元の特産品をチェックするのも楽しい。土浦市街の歴史や文化をかいま見られるミニ博物館的スポットです。

旧土浦中学校本館

旧土浦中学校本館(アルカス土浦)

大正時代の洋風建築「旧土浦中学校本館」は、レトロな外観が目を引く国登録有形文化財。現在は「アルカス土浦」という施設名で、市民活動や展示イベントなどに利用されています。

レンガ造りのようなモダンな雰囲気と当時の教育施設の面影が共存しており、写真映えスポットとしても人気。週末に催される講演会やコンサートに合わせて訪れると、さらに楽しめるかもしれません。

茨城県土浦市の地元グルメ・特産品

レンコンの写真

レンコン料理・わかさぎ

霞ヶ浦周辺はレンコンの生産が盛んで、シャキシャキした食感や甘みが特徴。地元の食堂やレストランでは、レンコンを使った天ぷらやきんぴら、はさみ揚げなど多彩なメニューが楽しめます。

日持ちするためお土産としてレンコン自体を買って帰る人も。

また、わかさぎ釣りが盛んなことからわかさぎ料理も有名。淡泊で繊細な味わいは、フライや天ぷらでサクッと楽しむのが定番です。

カレーライスの写真

カレーのまち土浦

実は土浦市は“カレーのまち”としての取り組みも注力しています。

きっかけは“土浦全国花火競技大会”に合わせて来客に手軽に提供できる料理としてカレーをアピールしてきた経緯があり、現在は市内の飲食店で多彩なカレーメニューが展開されているのです。

野菜たっぷりの欧風カレーからスパイシーなインド風まで、店ごとの個性が楽しめるので“カレー巡り”も面白い試みでしょう。

茨城県土浦市の祭り・イベント情報とは?

土浦全国花火競技大会の写真

土浦全国花火競技大会

土浦の代名詞とも言えるのが、毎年10月上旬に開催される「土浦全国花火競技大会」。全国の花火師が競い合い、スターマインや創作花火など多種多様な花火が夜空を彩ります。

日本三大花火の一つに数えられるほど評価が高く、例年70万人以上の来場者があり交通規制や宿泊施設の混雑が激しいため、早めの計画が必須。河川敷や有料観覧席などで見上げる迫力は圧巻です。

マラソン大会の写真

霞ヶ浦マラソン・サイクリングイベント

霞ヶ浦を舞台としたスポーツイベントも盛んで、「霞ヶ浦マラソン」(4月頃)やサイクリングの大会、トライアスロンなどが開催されることがあります。

周回コースが比較的平坦なため初心者でも参加しやすく、地元の応援や絶景を楽しみながら体を動かせるのが魅力。観戦だけでも地元の熱気を感じられるので、スケジュールが合えばぜひ行ってみたいイベントです。

かすみがうらマラソン2025
かすみがうらマラソン兼国際ブラインドマラソン2025の公式ホームページ
光がつくる“Art”水郷桜イルミネーションの写真

光がつくる“Art”水郷桜イルミネーション

霞ケ浦総合公園(土浦市大岩田145)オランダ型風車広場で行われたイルミネーションのイベント。オランダ型風車のイルミネーションや「桜」「土浦の花火」「霞ヶ浦」「ハス田」など土浦の地域資源をモチーフにしたイルミネーションがあり、第13回は「台湾提灯」のイルミネーションが登場しました。

光がつくる“Art”水郷桜イルミネーション
https://www.city.tsuchiura.lg.jp/kanko-bunka-sports/sangyobunkajigyodan/event-info/suigosakura-illumination/page016508.html

茨城県土浦市へのアクセス・交通手段とは?

JR土浦駅の写真

公共交通機関

JR常磐線:上野駅から特急「ひたち」「ときわ」で土浦駅まで約50分〜1時間。「ときわ」だと全席自由席の便もある。

高速バス:東京駅や東京スカイツリータウンなどから土浦駅東口方面への直通バスが運行。時間帯や渋滞に注意が必要。

市内移動:土浦駅前に観光案内所があり、路線バスやレンタサイクル情報などを入手できる。霞ヶ浦方面へはバスもあるが、車や自転車の方が自由度が高い。

自家用車・レンタカー

高速道路:常磐自動車道「土浦北IC」または「桜土浦IC」から市内中心部へ約10〜15分。

駐車場事情:花火大会やイベント開催時には大混雑が予想され、臨時駐車場を利用するケースが多い。中心市街地にもコインパーキングが点在するが、シーズンには満車になりやすい。

茨城県土浦市観光のモデルコース・回り方とは?

【1日コース】湖と城下町巡り

  1. 午前:東京駅からJR常磐線特急で土浦駅着(約1時間)。まずはレンタサイクルを借り、霞ヶ浦湖畔を軽めにサイクリング。湖岸の風景や釣り人の姿を眺めながら爽快に走る。
  2. 昼食:戻って駅周辺でランチ。地元産レンコンを使った料理やカレーを楽しむ。
  3. 午後:土浦城跡(亀城公園)へ徒歩で移動し、城郭跡や櫓門を見学。歴史資料館やまちかど蔵「野村」「大徳」なども散策して地元の文化に触れる。
  4. 夕方以降:駅周辺でお土産にレンコンチップスなどを買いつつ、特急や高速バスで帰路へ。夜行バスを利用し、翌日の行程を計画するのもアリ。

【2日コース】花火&温泉orフルーツ体験

  1. 1日目(午前):東京駅から土浦駅へ特急移動。ホテルに荷物を預け、まず霞ヶ浦湖畔を散策。運が良ければ遊覧船に乗って湖上からの眺めを堪能。
  2. 1日目(午後):土浦全国花火競技大会(10月)に合わせたスケジュールなら、夕方の観覧席確保や交通規制情報をチェック。夜には全国トップクラスの花火を満喫。
  3. 1日目(夜):花火後は宿泊施設へ。市内の温泉・スパを利用するのも疲れを癒やす絶好の機会。
  4. 2日目(午前):車またはレンタカーで郊外の農園へ行き、季節の果物(イチゴや梨など)を収穫体験。または日帰り温泉施設でのんびり過ごす。
  5. 2日目(午後):土浦駅で土産物(納豆加工品やレンコン、地酒など)を購入し、新幹線や特急で帰路へ。

茨城県土浦市観光ガイド:湖と花火のまちで楽しむ歴史・自然・グルメのまとめ

茨城県土浦市は、“霞ヶ浦”という大きな湖を抱える水と緑のまちであり、“土浦全国花火競技大会”という国内トップクラスの花火イベントでも知られる魅力的な観光地です。

江戸期の土浦城下町の風情を残す歴史スポットや、レンコンやわかさぎなど湖沼の恵みを活かしたグルメも豊富。さらに、“カレーのまち”としての取り組みもユニークで、様々なカレーを食べ比べるのも旅の楽しみの一つでしょう。

タイトルとURLをコピーしました